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便移植

このブログの表題を見られて「誤変換」ではないだろうかと、思われた方は多いのではないでしょうか?

しかし、今回のブログは「便(うんち)の移植」について書きたいと思います。

英国立臨床評価研究所(NICE)は慢性の腹痛や下痢の原因となる再発性のクロストリジウム-ディフィシル感染に対して「便移植」を推奨するとの記事を読みました。

最初は「便移植って・・・・・?」と思いましたが、コアラやウサギが子供に自分の便を食べさせることや、シロアリが腸内細菌と共生していることなどを思い出して・・・・・「腸内細菌叢(さいきんそう)だ!」と思わず膝を叩いてしまいました。

病原性や薬剤耐性を持つ病原体はとても「強力」なイメージがあるのですが、必ずしもそうではないと以前のブログで書きましたが、この例も当てはまるのではないでしょうか?

抗生剤治療を長期に続けたりしているとクロストリジウム-ディフィシルによる慢性の腹痛や下痢になるのですが、正常人から取り出した「便(腸内細菌)」を移植することによりクロストリジウム-ディフィシルを押さえ込めるというのです。

普通の腸内細菌より病気を起こすクロストリジウム-ディフィシルの方が「弱い」と思えないでしょうか?

イギリスではこれから「便移植」が進んで行くのでしょうけれども、日本でも進んで行くのかしらんと想像していたら、以前視たCMを思い出しました。

「人には 人の 乳酸菌!」

これって、部分的な「便移植」なのでしょうか?

 

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