日別アーカイブ: 2017年7月19日

ご冥福をお祈りいたします

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生が、お亡くなりになりました。105歳でした。

聖路加看護大学学長を歴任された経緯もあり、私たちナースの間では日野原先生をご存知ない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。

私は大阪で日野原先生の講演を拝聴したことがあります。笑いに包まれたその講演は、スタンディングオベーションで幕を閉じました。今から20年程前のことです。

印象に残っているのは、「人が自然に亡くなる過程」です。人は亡くなる前に食べることができなくなり、脱水状態となります。徐々に眠っている時間が増え、ADL(日常生活動作)が低下していき生命活動を終えます。このような状態になると、強制的に水分や栄養を取り入れる傾向にありますが、これは返ってご本人の負担になりかねない。死は病気ではないので、できるだけ脱水状態で自然に最期を迎えるのがベストなのだと・・・。

この講演は、今でも私の礎になっています。

以前、NHK の「SWITCHインタビュー」という番組で、日野原先生と篠田桃紅さん(美術家。現在104歳)が対談されていました。10年先の予定までびっしり書き込み「目標」を大切にする日野原先生に対し、予定も目標も立てず「その日暮らしの風まかせ」の篠田桃紅さん。対照的なお2人ですが、とても面白い番組でした。

お二人ともたくさん著書がありますので、是非ご一読下さい。すごく深いです。

日野原先生←日野原先生著    篠田桃紅さん←篠田桃紅さん著

予防医療の普及や独立型のホスピス設立など、たくさんのご功績を残された日野原先生。心からご冥福をお祈りいたします。