日別アーカイブ: 2018年9月30日

日日是好日(にちにちこれこうじつ)

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

9/15に自宅で亡くなられた、俳優の樹木希林さんの追悼番組が放映されていますね。そんな中、私がとても印象に残っている企業広告があります。宝島社の企業広告2016年の作品です。

樹木希林 オフィーリア に対する画像結果 ←覚えてます

「死ぬときぐらい好きにさせてよ」をメインコピーに、ジョン・エヴァレット・ミレイの名作「オフィーリアをモチーフにしています

シェイクスピアの「ハムレット」の一場面を描いたこの作品は、生と死の間で神々しい美しさを放つオフィーリアの姿が印象的で実は宝塚でも上演されています えへへっ

 ハムレット 宝塚 に対する画像結果 ←真咲さんカッコイイ~

宝島社は、これまでも多くの人々の記憶に残る企業広告を制作し、数多くの賞を受賞しています。そして、この広告に対して樹木希林さんが残したコメントは以下の通り。

「一般の世の中の人は、死というものを特別なものとして、そういうものを見ないように避けて通るんだなぁと思います。親しい人の死が身近に見られない今の世の中は、ちょっと不幸な時代になったのかなと。死ぬということは悪いことではない。当たり前のこと。『生きているのも日常、死んでいくのも日常』。私はちゃんと見せていきたい。そういう事を伝えるのも、死んでいく者のひとつの役目かなぁと思いました。」この時すでに“全身ガン”を告白した後です。

「いかに死ぬか」という死生観の尊重。考えさせられます こうやって見ると、内田裕也さんよりも樹木希林さんの方がよっぽどロックですよね~

内田裕也と樹木希林 に対する画像結果 ロックンロール

そして、10/13公開予定の映画「日日是好日」。原作は、著者である森下典子さんが、大学生の頃から約25年にわたり通い続けた茶道教室を通じて得た気づきや学びを、自らの人生に重ねながら綴ったエッセイ本『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』です。

季節の変化を五感で味わうことを体験した、著者の緻密な描写力もさることながら、胸を打つような人生訓的な「気づき」の数々が記されていて、このエッセイに登場する武田のおばさんに会ってみたくなります。武田のおばさんというのは茶道教室の先生で、映画では樹木希林さんが演じています。

ちなみに日日是好日(にちにちこれこうじつ)は禅語のひとつです。言葉の真意はこんな感じです。「多くの人は『今日も一日よい日でありますように』と願い、無事を願う。しかし現実はその願いの通りにはいかないで、雨の日、風の日があるように様々な問題が起き、悩ませられることばかりかもしれない。しかし、どんな雨風があろうとも、日々に起きる好悪の出来事があっても、この一日は二度とない一日であり、かかけがえの無い一時であり、一日である。この一日を全身全霊で生きることができれば、まさに日々是れ好日となるのである。」う~ん 深いでしょ~