国民皆保険制度

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

皆さま、この外用剤をご存知ですか?

ヒルドイド ←ヒルドイドです

「ヒルドイド」は、アトピーなどに伴う皮膚の乾燥や、凍瘡(しもやけ)、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防などに使われる医療用保湿剤です

この外用剤が、「高額な美容クリームより効果がある」と女性の間で広がり、化粧品を購入する感覚で病院を訪れ、乾燥肌などを訴えて処方を受けるケースが後を絶たず、医療保険の適用範囲などを決める平成30年度の診療報酬改定を前に議論を呼んでいます。

全国の健保組合から成る健康保険組合連合会(健保連)は、医療費の明細書「レセプト」の分析結果を公表し、「皮膚乾燥症」の病名で、ヒルドイドや類似後発品の処方だけを受けた美容利用が疑われる処方額が約5億円あったとしています。そして、これを基に全国の薬剤費を推計すると年93億円に上ると言われています。

こうした実態や、英国や米国、フランスなどでは保湿剤が保険適用となっていないことから、健保連は「保湿剤の保険適用の範囲を縮小する」「保湿剤を保険適用外とする」といった政策を提言しています。

国際ジャーナリストの堤未果(つつみ みか)さんは、著書の中で国民皆保険について「保険証一枚で全国どこの医療機関でも一定水準の医療が受けられる日本の医療制度は、WHO(世界保健機構)をはじめ、世界中から称賛されている。だがその価値を意識している国民は、いったいどれほどいるだろう? 時代の中、様々な変化とともに個々の問題は出ているが、時の厚生労働省や医師会、心ある人たちによって守られ、何とか解体されずに残ってきたそのコンセプトは、私たちの国日本が持つ数少ない宝物の一つなのだ」と、述べています。

堤未果さん  ←たくさん本を書かれています

今、日本の医療費は毎年1兆円を超えるペースで増加をしています   現在の仕組みのままでは、国民皆保険制度を支えることが難しくなってきている現状です。このままではあたりまえと思っていた「国民皆保険制度」の崩壊にもつながりかねません

高齢化や医療技術の発達によって、医療費が年々増え続けるなか、将来も国民皆保険制度を維持していくには、負担の仕組みを超高齢社会にあった制度に変える必要があるとともに、私たち一人ひとりが健康への意識を高め、医療費を節約していくことが重要ですね。

皆で 皆で支えていきましょう






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