看護師さん or 看護婦さん?

「では、看護師に服を脱ぐのを手伝わせますから」と、いきなりお医者さんに告げら れ たら貴方はどう感じますか?私なら「待てよ、ひょっとしたら野郎が俺の着替えをさせるのかよ」と思うでしょう。男性の私でも抵抗を感じますし、そこには癒 しも安心も感じません。ましてや、もしも貴方が女性だったら脱衣の介助など絶対に男性にはして欲しくないでしょう。「私に付いて来るのは男性か女性かハッ キリさせといてよ」と思われるでしょう。

 「看護師」という表現の中には、性別は一切含まれていないのです。それが届出など の書類なら、いたしかたない場合もあるでしょう。しかし、医療の現場では、性別は絶対に必要なのです。それは性差別ではなく、必要な性区別なのです。丁 度、文語 体と口語体があるように、書けば「看護師」で、話せば「看護婦さん」でいいのです。書けば「医師」でも、誰もお医者さん本人に向かって「医師さん」とは言 わない でしょう。特に、ある程度怖さを漂わせる必要のある事もあるお医者さんに対して、ナースという存在は何となく甘えさせて欲しい存在で、それは決して「看護 師」ではなくて、「看護婦さん」の方が良いのではないでしょうか。例外として、精神科病棟などのように「男性看護士」のままの表現でいい場合もあります が。

 ちなみに、当院には「看護婦さん」しかおりませんので…。






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