前略 お元気そうでなりよりです。

当方は2月に捨てられっこのリッキーが、9月には甘える為だけに生まれてきたミルキーが去っていき、天涯孤独になってしまいました。おまけに毎日のように「育じい」をしていた長女の2人息子が一家でドイツに引っ越してしまい、クリニックと道場以外することがありません。

さて今年の世相を代表する漢字は「税」だそうです。ピンとこないと言うか、全然あたってないと言うか。むしろ今年も昨年と同じく「偽」が適当だったのではないでしょうか。サムラゴウチを筆頭に、我が地元の号泣議員、ひいては結局「STAP」細胞は存在しませんでした。

海外に目を向けるとアメリカの化けの皮はぎ。黒人をトドメを刺すまで撃ち殺そうが、寄ってたかって刺青腕で絞め殺そうが、まるで犬猫を始末した時の如く起訴もされず裁判にすらならないなど、話にならないとはこの事であろう。一件目のファーガソンの場合は確かに「死人に口なし」でどこにも証拠はない。しかし日本なら警官が一発発砲しただけで新聞沙汰である。それが10発以上など殺意、あるいは憎しみ以外なにものでもない。二件目のニューヨークでは映像と音声まで残っているにも拘らず数の力でお蔵入りなど、正義も糞もない。これが世界の中心都市たるニューヨークで起きた事なのだ。所詮ノアの方舟にはイヌやネコなど動物は乗せてもらっていても、われわれ黄色人も黒人も乗せてもらえなかったのだ。我々は動物以下なのか。これでは自称世界の警察官なるアメリカは中国や北朝鮮の人権問題に口を差し挟むことなど到底できないであろう。それどころか「イスラム国」なるテロ集団にすら偉そうに出来ない筈である。

年末になってやっと少しだけ明るいニュースが飛び込んできた。そして皆が浮かれている中で中村教授の「ただの金属ですよ」がなんとすがすがしかったが。所詮ノーベル賞など世界に最大の不幸をもたらしたダイナマイトからきたものだからだ。

今年最後の「偽」のトドメは「自民圧勝」の選挙であった。過去最低の得票数しか取れなかった自民党が「圧勝」したのだ。みんな今の政治を見放しているだけだというのに。GDPの伸びはどうもがいても1%なのに、不動産・金融資産の利益率は5%という事は、我々アリンコ族がパン牛乳を買う金の伸びが年間1の間に、株・土地持ちキリギリス貴族は年間伸び5のマネーゲームをしているという訳だ。フランス革命以前と何ら変わりはない。これでは若者のやる気はうせていて当たり前だ。日米ともに「頑張れば将来成功できる」という神話を信じている者の率が40%くらいというのも納得のいく話である。大本営発表たるアベノミクスなど小手先の金融政策だ。所詮明るい将来はない。今必要なのはアリンコ族にやる気を起こさせる思想改革なのだ。キリギリスを叩き出す事だ。

こういう中で我々武道家は流行に流されず、と言って周りをしっかりと観察しながら、こつこつと中村教授のように前に進むことが必要であろう。

また会おう。

2014年12月17日 八杉 誠

草々