なぜ、胃カメラは1年に1回も必要なのでしょうか?

胃癌は、慢性胃炎の程度が強く、その範囲が広く、年数が長い人ほど 発生率が高くなることがわかっています。
慢性胃炎を悪化させる原因の
1番目はピロリ菌の関与、
2番目に喫煙、加齢、
3番目に塩分、不規則な食生活がきます。
長年、慢性胃炎で胃粘膜を傷つけ続けた結果、胃粘膜に癌として異常細胞が発生します。早期胃癌(深さが粘膜下層まで)から進行胃癌(筋層を超えていく)まで約1年という速いスピードで進行していきます。
早期胃癌のほとんどが自覚症状はありません。

何らかの胃の不調で検査を受けた時、健診、人間ドッグ(内視鏡検査)でたまたま見つかるケースがほとんどです。

50歳代で61%、60代で74%のピロリ菌感染があり組織学的慢性胃炎があります。
慢性胃炎の段階で、できるだけ早く早期胃癌(微小癌5㎜含め)の有無を確認する事が大切です。
慢性胃炎、癌の有無は、組織検査で判定されます。
そのために、1年に1回胃カメラを受けましょう。

ピロリ菌を除菌したら胃ガンはもう大丈夫?

40代で40%以上、50代で50%以上、60代で60%以上の人に慢性胃炎が存在し、それに伴い胃ガンの発生率が高くなってきます。ピロリ菌が胃ガン発生の危険因子であることはWHO(世界保健機関)でも認められ、除菌治療で胃ガンの発生を約1/3~1/2に抑えられるという報告があり、除菌治療が広く行われています。
ただし、除菌治療でピロリ菌が(-)だから胃ガンの発生がゼロになるわけではありません。年齢とともに慢性胃炎は進み、炎症が進んだ胃粘膜はどのような方法を使っても元の状態には戻らず、食塩・刺激物・喫煙・不規則な食生活・癌家系といった危険因子は残っています。

★それでは、どのように胃ガンを予防すればいいのでしょうか?

残念ながら、現在の医療レベルでは「胃ガンを予防できる薬」はありません。現段階では、自動車などと同様、常に使っているものだからこそ定期的にメンテナンスをすることです。

胃カメラ検査による定期メンテナンスのメリット

1.今の胃の中の状態(慢性胃炎の範囲・程度)を知ることができる。
2.疑わしいところは組織検査ができ、早期ガン・微笑ガン(5mm)の早期発見ができる。