月別アーカイブ: 2019年4月

ノド・食道の異物感、違和感

ノドの詰まる感じ、食道の違和感の症状で胃カメラ精査で来院された方です。
他院にて、逆流性食道炎の疑いで胃薬のPPI(制酸剤)が処方されていましたが、改善ないとのことでした。胃カメラ検査で、食道入口、食道、胃と食道接合部、胃粘膜にも色調、形状ともに特別な所見はなし。

日常でも食事に関係なく感じたり、何かに集中しているときは、感じていないということでした。胃カメラ検査で「がん」などがないことで安心されました。

近年、しばしばよく同様の症状を呈するケースが多く見受けられます。やはり、胃カメラ検査で食道入口、食道、胃と食道接合部に明らかな異常認めず、考えられることとして東洋医学(専門ではありませんが)では、神経性食道狭窄症という診断となります。咽頭、食道過敏の状態で疲労、ストレス、睡眠不足、季節、環境の変化などが原因が考えら、漢方薬などが治療に使われていますが、経過観察となるケースが多いです。

症状として、ノド、食道に異物感、違和感がある場合、上記のケースもありますが、まず、他に異常がないか(咽頭、食道がん、ポリープ、食道炎、潰瘍など)確認は必要ですので胃カメラ検査を受けられることをお勧めします。


若年者のピロリ菌感染

3月に入り、「胃痛」「胃もたれ」「食後の張り」といった胃の不調を訴えられた30代の方の胃カメラ検査が立て続きました。30代のピロリ菌感染は、20~30%台との報告ですが、最近では珍しく胃潰瘍を伴った方もおられ全員がピロリ菌感染陽性で、全員一次除菌開始となりました。
幼少時期に感染すると言われ、30年前としても日本の衛生環境も悪くない年代ですが
感染ルートは不明で(ご両親の感染ない方も多く)若年者のピロリ菌感染が、多く見られることがあります。除菌治療は、若年ほど効きやすいので、胃カメラで早く確定診断してから治療開始をお勧めします。