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ピロリ菌を除菌したら胃ガンはもう大丈夫?

40代で40%以上、50代で50%以上、60代で60%以上の人に慢性胃炎が存在し、それに伴い胃ガンの発生率が高くなってきます。ピロリ菌が胃ガン発生の危険因子であることはWHO(世界保健機関)でも認められ、除菌治療で胃ガンの発生を約1/3~1/2に抑えられるという報告があり、除菌治療が広く行われています。
ただし、除菌治療でピロリ菌が(-)だから胃ガンの発生がゼロになるわけではありません。年齢とともに慢性胃炎は進み、炎症が進んだ胃粘膜はどのような方法を使っても元の状態には戻らず、食塩・刺激物・喫煙・不規則な食生活・癌家系といった危険因子は残っています。

★それでは、どのように胃ガンを予防すればいいのでしょうか?

残念ながら、現在の医療レベルでは「胃ガンを予防できる薬」はありません。現段階では、自動車などと同様、常に使っているものだからこそ定期的にメンテナンスをすることです。

胃カメラ検査による定期メンテナンスのメリット

1.今の胃の中の状態(慢性胃炎の範囲・程度)を知ることができる。
2.疑わしいところは組織検査ができ、早期ガン・微笑ガン(5mm)の早期発見ができる。