復職支援(リワーク)(その31)

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援リワーク)」の31回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎ストレスを解消する「メンタルヘルスのメカニズム」を理解しよう
まずは、皆様がストレスを感じた際に無意識に用いているストレスを解消するメンタルヘルスのメカニズム』についてご説明しましょう。皆様は多かれ少なかれ、日ごろから職場や家庭、対人関係や仕事のノルマなど、さまざまな場面でたくさんの要因によるストレスを受けています。そのようなストレスを受けながらも、皆様がメンタルヘルスを保っていけるのは、自分の中に自然と備わったストレスに対処する「メンタルヘルスのメカニズム」があるからなのです。例えば皆様は夕方、退勤時間の間近に、上司から「申し訳ないが、この書類を明日までに仕上げてくれないか?」と頼まれた場合、このストレスをどのように対処しますか?
一般的に、人はこれからご紹介する三つのストレス対処方法を無意識に用いて、ストレスと付き合っていると考えられています。ここでは、空気の入ったゴム製のボールを「メンタルヘルスのボール」に例えて、わかりやすくご説明します。丸いボールが「メンタルヘルスの状態」を表しているとお考えください。
ストレスを跳ね返す(欲求不満耐性)
これは、いわゆる我慢をして、ストレスを押し返そうとする力のことです。ゴム製のボールに外力がかかると、その弾力により外力を跳ね返そうとします。その対処方法が、まさに欲求不満耐性なのです。先ほど、お話しした例で言えば「我慢して、残業してでも仕上げる」とか「とにかく文句を言わずにやり遂げる」などがこれに当たります。
ストレスを逃がす(自我防衛機制)
しかし、人はすべて我慢をしようとしても、なかなか我慢しきれないこともあります。そこで、人はゴム製のボールの形を変えて、ストレスを逃がすという自我防衛機制のメカニズムを用いることになります。つまり、わかりやすく言えば、頭を軟らかくして、認知を変えるということです。先ほどの例で言えば「本当に明日までにやらなければならない仕事なのか、もう一度よく考えてみよう」とか「明日までに80%まで仕上げておけば、上司は満足してくれるのではないだろうか」と発想を転換してみることです。
ストレスを発散させる(カタルシス)
いくら頭を軟らかくしても問題を解決できず、さらに我慢の限界に達すれば、人はストレスを発散させるしかありません。つまりゴム製のボールに空気針を刺して、少し空気を抜いてあげるのです。例をあげると、「飲みに行く」「上司の愚痴を言う」「ゴルフの打ちっ放しに行く」などがそれに当たります。
例えば、大好きだった異性にふられたときのことを思い出してみてください。まずは自分の部屋のベッドで悲しみをこらえ、つらさに耐える日々(欲求不満耐性)が2、3日続くのではないでしょうか?
しかし、そのうち「あんな人とは別れた方が良かった」と思うようになり(自我防衛機制)、その人の悪口を言いながら友人と杯を交わしたりもする(カタルシス)のではないでしょうか。このように考えると人は無意識にこの三つの「メンタルヘルスのメカニズム」ストレスに対処していることがおわかりいただけるかと思います。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。






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