メンタルヘルス対策(その2)

皆様、こんにちは。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「メンタルヘルス対策」の2回目です。引き続き、メンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】「メンタルヘルス」とは広くこころの健康を示す言葉です。「メンタルヘルス」と聞くと、うつ病などの精神疾患を患う人の問題と捉える人が多いようだが、こころの病気にかかっていなければ健康かというとそうともいいきれないです。こころの健康(メンタルヘルス)とはすなわち、前向きな気持ちを安定的に保ち、意欲的な姿勢で環境に適応することができ、いきいきとした生活が行える状態を指すことが多いです。
社会経済生産性本部メンタルヘルス研究所が2006年7月に発表した調査によると、近年のメンタルヘルス不全の増減について、61.5%の企業が増加傾向にあると回答しています。過去2回の調査と比較すると、増加傾向の割合は2002年が48.9%、2004年は58.2%、そして今回が61.5%と、一貫して増加していることが分かります。年齢別では30代に61.0%と、働き盛りの年代に集中する傾向が鮮明になっています。
また、健康づくりに関する施策を聞いてみると、「メンタルヘルスに関する対策」は、「定期健康診断の完全実施」に次いで多くの企業が取り組んでおり、6割近くを占めています。注目されるのは、過去2回の結果と比較すると、明らかに他の施策と比べ上昇傾向が認められることです。企業のメンタルヘルスに対する認識の高まりが伺える結果と言えるでしょう。
以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。






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