リワーク(復職支援)プログラム(その51)

千里中央大阪府 豊中市北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク復職支援プログラム」の51回目です。引き続き、リワークプログラム復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギリワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅲ)
復職に向けての準備リワークに向けての準備)③
復職後リワーク後)の復職支援プランリワークプラン)をつくってリワークプログラム参加者復職支援プログラム参加者)と共有する~
復職後、すぐに休職前のような働き方リワーク後、すぐに休職前のような働き方)に戻ることが難しい場合もあります。無理なく復職無理なくリワーク)できるように、復職支援プランをつくりリワークプランをつくり)、復職にはじょじょに慣れてリワークにはじょじょに慣れて)いきましょう。
復職支援環境リワーク環境)の調整を復職前調整をリワーク前)にあらかじめ願い出る
うつ病などメンタルヘルス疾患発症した環境に戻るということが、職場復帰ということ発症した環境に戻るということが、リワークということ)でもあります。
復職にあたってリワークにあたって)は、リワークプログラム参加者本人復職支援プログラム参加者本人)自身が、どんな復職支援状況リワーク状況)でメンタルヘルス不調を来しやすいかを理解し、その復職支援状況に対応リワーク状況に対応)するメンタルヘルスの力を身につけていることが大切です。職場がリワークプログラム参加者本人自身復職支援プログラム参加者本人自身)の復職支援状況への対応力リワーク状況への対応力)やメンタルヘルスの力をどの程度まで身につけているかを理解し、復職支援で協力リワークで協力)してくれれば理想的です。
復職前リワーク前)の復職支援面接リワーク面接)や復職可能診断書リワーク可能診断書)など書面のやりとりをとおして、復職後の勤務時間リワーク後の勤務時間)や復職後の仕事量リワーク後の仕事量)など、復職後の働き方リワーク後の働き方)について、復職支援環境の調整リワーク環境の調整)を願い出るとよいでしょう。
メンタルヘルス不調の回復期は、夜勤による生活リズムの乱れからメンタルヘルス不調を来しやすいメンタルヘルス不調者が多いので、夜勤のない業務へと異動する例があります。
●厚生労働省も復職支援プランを重視リワークプランを重視
⇒厚生労働省の復職支援ガイドラインリワークガイドライン)でも、復職後の職場リワーク後の職場)にて復職支援プランをつくることをすすめてリワークプランをつくることをすすめて)います。独自の復職支援制度リワーク制度)を用意している職場もありますが、リワークプログラム参加者本人と職場復職支援プログラム参加者本人と職場)、復職支援施設リワーク施設)で話し合い、できるだけ現実的で無理のない復職支援プラン無理のないリワークプラン)を作成することが求められます。
▼ 厚生労働省「心の健康問題により休業(メンタルヘルス不調により休業)した労働者の職場復帰支援リワーク支援)の手引き」より
厚生労働省の発表では、復職支援プランをつくって厚生労働省の発表では、リワークプランをつくって)から職場復帰を決めるリワークを決める)という復職支援の順序リワークの順序)が示されています。
『第1ステップ:メンタルヘルス不調休業開始および休業中のメンタルヘルスケア
   ⇓
『第2ステップ:主治医(精神科医・心療内科医)による職場復帰可能リワーク可能)の判断』
   ⇓
『第3ステップ:職場復帰の可否リワークの可否)の判断および職場復帰支援プランリワーク支援プラン)の作成』
   ⇓
『第4ステップ:最終的な職場復帰の決定最終的なリワークの決定)』
   ⇓
職場復帰(return to work)
   ⇓
『第5ステップ:職場復帰後のフォローアップリワーク後のフォローアップ)』
●厚生労働省では復職支援プランで6つのポイントリワークプランで6つのポイント)を提示
⇒厚生労働省は、復職支援プランを作成する際リワークプランを作成する際)、次の6つの項目を復職支援プランで検討6つの項目をリワークプランで検討)するように示しています。
『①リワークプログラムなどデイケア復職支援プログラムなどデイケア)参加者本人のメンタルヘルス状態と職場の復職支援準備状況リワーク準備状況)から、復職日リワーク日)のタイミングは適当か
復職支援の内容や量リワークの内容や量)を変更したり、復職支援サポートリワークサポート)の内容と方法を復職支援プランで検討内容と方法をリワークプランで検討)する。残業、深夜残業などの禁止やメンタルヘルス科外来診察のための外出許可なども復職支援プランで配慮外出許可などもリワークプランで配慮)する
③配置転換や異動の必要性、フレックスタイム制度など勤務制度の変更を復職支援プランにて検討勤務制度の変更をリワークプランにて検討)する
メンタルヘルス科的見地から、安全やメンタルヘルスに配慮する
⑤管理監督者などによる復職後フォローアップの方法リワーク後フォローアップの方法)や復職支援の見直しリワークの見直し)をおこなうタイミングを復職支援プランで検討タイミングをリワークプランで検討)する
リワークプログラムなどデイケア参加者復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人が責任をもってメンタルヘルス管理をすることや、慣らし勤務、職場外のリワークプログラム職場外の復職支援プログラム)の利用などについて復職支援プランで検討利用などについてリワークプランで検討)する』
●話し合っておきたい復職支援プランのポイントリワークプランのポイント
復職支援プランは、骨折後のギプスリワークプランは、骨折後のギプス)のようなもの。勤務時間の制限などがあり、リワークプログラムなどデイケア参加者本人復職支援プログラムなどデイケア参加者本人)も職場もやりづらさがあるかもしれませんが、働きすぎや生活の乱れを防ぐために必要なものです。しかし、海外出張のように、メンタルヘルスや生活リズムの管理が厳しく求められる業務は一定期間さけたいです。
『各種制限:復職可能診断書を参考リワーク可能診断書を参考)にしながら、残業や深夜勤務、休日出勤の制限を復職支援プランで検討制限をリワークプランで検討)する。交代勤務や出張、危険作業、高所作業、苦情処理業務なども復職支援プランでの検討の対象リワークプランでの検討の対象)になる』
復職時リワーク時)の対応:復職前の試し出勤リワーク前の試し出勤)や、半日程度の短時間勤務、フレックスタイム制度の制限または適応などを復職支援プランで検討リワークプランで検討)する』
復職時の配属リワーク時の配属):原則的には休職前の部署に復職原則的には休職前の部署にリワーク)する。ただし、対人関係の密度が濃い業務や責任の重い管理職の場合は、配置換えや異動も復職支援プランで検討配置換えや異動もリワークプランで検討)する』
復職後の仕事量を調整リワーク後の仕事量を調整):残業しなくてもできるように仕事量を調整する。軽作業やルーチン業務から復職後の仕事をスタートリワーク後の仕事をスタート)し、復職後の仕事に慣れてきたリワーク後の仕事に慣れてきた)ところで復職前の元の業務リワーク前の元の業務)に戻していく』
『そのほか:メンタルヘルス科外来通院のための外出について、復職支援プランで理解と協力リワークプランで理解と協力)を求める。システムエンジニアなど職種限定型の契約で、職種変更が難しい場合は、一時的に本社で慣らし勤務をさせるなど復職支援プランで対応リワークプランで対応)する』
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。






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