復職支援(リワーク)(その49)

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援リワーク)」の49回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●職場の上司や人事・労務担当との連携
職場復帰に際してリワークに際して)産業保健スタッフ以外に、職場の関係者と連携を取ることも忘れないようにしましょう。もちろん産業保健スタッフの意見が反映される場合も多くありますが、最終的に復職する部署リワークする部署)を決定するのは人事担当ですし、復職後リワーク後)の勤務軽減などを決定するのは労務担当です。また、復職後の仕事リワーク後の仕事)を決めるのはその部署の上司ですから、いずれも職場復帰におけるリワークにおける)重要なキーパーソンとなります。
そして、最も大きな問題となるのが、職場復帰の際リワークの際)にどこの部署に復職どこの部署にリワーク)するのかということです。うつ病などメンタルヘルス不調で長く休んでいた方が職場復帰する場合リワークする場合)、メンタルヘルス不調を患う前と同じ仕事や人間関係に慣れている部署に復職慣れている部署にリワーク)すべきなのか、それとも心機一転、自分がうつ病などのメンタルヘルス不調を患ったことを知らない部署に異動を願い出た方が良いのかは、職場復帰する方リワークする方)にとっては非常に悩ましい問題かと思います。なかには、「長期間休んでしまったので仲間に顔を会わせづらい」「仲間からどのように見られているのか気になる」「病人扱いされたくない」などの理由で職場復帰の際に部署を異動リワークの際に部署を異動)させてほしいと願い出る方もいらっしゃいます。しかしながら、部署を異動するということは、職務内容・人間関係・通勤経路などその人を取り巻くすべての環境が変わってしまうことになり、職場復帰の際の部署異動リワークの際の部署異動)が大きなストレスになってしまう可能性があります。さらに、メンタルヘルス不調で休業に至った経緯を全く知らない職場に行けば、職場復帰後の短時間勤務リワーク後の短時間勤務)や残業制限などの適切な配慮を得られない可能性もあるので、基本的には、以前に所属していた部署に復職以前に所属していた部署にリワーク)する方が望ましいでしょう。
しかし、例外的に職場でのセクハラパワハラ過重労働など、うつ病などメンタルヘルス疾患発症の原因が明らかに職場要因であると考えられる場合には部署異動をした方が良いと判断されることがあります。このような場合には、その事実を産業医や人事担当にはっきりと申し出て、適切な配慮を受けられるようにお願いをしてみましょう。
また、メンタルヘルス不調を患う前の職務が自分の能力にあまりにもミスマッチであった場合でも、職場復帰の際に産業医や人事担当に部署異動を願い出るリワークの際に産業医や人事担当に部署異動を願い出る)ことは、メンタルヘルス疾患の再発予防の一つの手段となりえます。しかし、最終的な人事権は会社にありますので、「もとの職場に復職もとの職場にリワーク)したら、私はうつ病などメンタルヘルス疾患を再発してしまうかもしれません」というような脅迫的な言い方は適切ではありません。
『◎人事・労務担当に確認しておきたい大事な三つのポイント
1.職場復帰後の身分的な取り扱いリワーク後の身分的な取り扱い)……職場復帰後、直ちに正規の就業として勤務リワーク後、直ちに正規の就業として勤務)する職場や、休業状態のままリハビリ勤務を行う必要のある職場など、職場によって規則や運用が異なります。この点は給与や賞与、さらには有給の付与などにも大きく関わってきますので、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
2.軽減勤務(労働時間、職務内容)……職場復帰後、ある一定期間リワーク後、ある一定期間)は産業医などの診断により、時間短縮勤務や職務内容軽減・残業時間の制限などの措置などが受けられる職場もあります。また、職場復帰後は通常の社員と同様に就業リワーク後は通常の社員と同様に就業)することが求められる職場もありますので、この点も確認が必要です。
3.有給休暇の付与……長期に休業した場合、職場復帰後、有給休暇をどの程度使うリワーク後、有給休暇をどの程度使う)ことができるのかについても、職場復帰後の通院リワーク後の通院)を継続する上では重要な要素ですので、職場復帰前リワーク前)に人事・労務担当に確認しておきましょう。』
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。






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