非定型うつ病について(その22)

皆様、こんにちは。心療内科千里中央駅直結・千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】非定型うつ病の人の病前性格をみると、従来型のうつ病とは大きく異なった性格特性があります。非定型うつ病の人の養育歴をみると、幼いころから褒められることが多く、手のかからないおとなしい子供で、学校の成績も優秀で、周囲からの評判もよく、いわゆる「良い子」だった子供が多いのです。成人して会社に勤めても、職場で褒められ、高い評価を得ています。ところが、ひとたび上司から注意を受けたり、仕事で失敗したり、批判されたりすると、それが本人にとって大きなストレスとなり、精神的なダメージを受けることになります。人から褒められても、内心は自信がなく、他人からどう評価されているかが常に気になり、不安を感じています。他人の目を気にするあまり、自己主張もできず、小心で対人関係にも臆病になります。人から叱られたり批判されたりした経験が少ないため、ちょっとした失敗でも大失敗ととらえ、激しく落ち込み、また何気ないひと言に過敏に反応して、激しく怒ったり感情を爆発させたりして、感情のアップダウンが大きいのが非定型うつ病の特徴です。






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