日曜日に、富田林市の、すばるホールの演奏会に行ってきました。千住真理子さんのバイオリンでチャイコフスキーのバイオリン協奏曲がメインでしたが、例の数億円のストラディバリウスを堪能しました。あと、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲が演奏されましたが、映画のテーマ曲にもよく使われる後半の有名なメロディは、いつ聴いてもジーンと来ます。
最近、涼しい日も増えてきましたが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか?秋から冬にかけては、気分の憂うつ・意欲低下・食欲不振・不眠・不安などうつ病によるメンタルヘルス不調を来しやすい季節ですが、クラシック音楽を聴いて気分転換を図るのもいいですよ。職場での精神的ストレスや疲れでメンタルヘルス不調が改善しない方は、豊中市 千里中央・心療内科「杉浦こころのクリニック」へ是非お問い合わせ下さい。
月別アーカイブ: 2018年10月
リワーク(復職支援)プログラム(その9)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の9回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅷ)
◎療養の見直し①
~家族がメンタルヘルス疾患を受け入れてくれ、安心して眠れた~
多くのメンタルヘルス不調者が、メンタルヘルス不調の再発の悪循環から抜け出す決め手になったのは、メンタルヘルス疾患をよく理解することと、家族や同僚、リワークプログラムの友人の理解(復職支援プログラムの友人の理解)が復職への支え(リワークへの支え)だと言います。
メンタルヘルス不調の再発をくり返すなかでも、家族や同僚、リワークプログラムの友人(復職支援プログラムの友人)が理解を示し、見守りつづけてくれることで、患者様たちはあきらめずに治療やリワークプログラムにとりくめて(復職支援プログラムにとりくめて)います。
■うつ病などメンタルヘルス疾患のこわさを再認識する
⇒メンタルヘルス不調の再発・再休職の悪循環から抜け出すためには、メンタルヘルス疾患のことをあらためて理解し、もう一度しっかりとメンタルヘルス不調を治す必要があります。
うつ病や躁うつ病などメンタルヘルス疾患とは、どのような病気なのか。自分の場合にはメンタルヘルス疾患はどんな特徴があるか。そして、なぜメンタルヘルス不調は再発をくり返すのか。メンタルヘルス専門医(精神科医・心療内科医)とともに、メンタルヘルス不調の再発を掘り下げて考え、メンタルヘルスを理解していきます。メンタルヘルス不調の再発をくり返すと、信頼を徐々に失っていきがち。そのとき頼りになるのは本当に親しい人。家族の理解が復職に向けて(リワークに向けて)心の支えになります。
「再発しやすい」という、うつ病や躁うつ病などメンタルヘルス疾患のこわさを再認識して、もう一度、じっくりと時間をかけてメンタルヘルス不調を治そうという気持ちになったとき、家族や同僚が待つ姿勢を示してくれると、あせらずにメンタルヘルス不調の治療にとりくめます。メンタルヘルス不調の再発予防をみすえて再度メンタルヘルス不調の治療にのぞみます。メンタルヘルス疾患と向き合い、リワークプログラムなども利用(復職支援プログラムなども利用)して、復職支援対策(リワーク対策)をとっていくのです。
リワークプログラムを受ける(復職支援プログラムを受ける)場合、通常の治療より復職までの時間(リワークまでの時間)は長くかかりますが、家族や同僚、リワークプログラムの友人など周囲(復職支援プログラムの友人など周囲)の支えを得て、じっくりと治療やリワークプログラム(治療や復職支援プログラム)にとりくんでいきましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その8)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の8回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅶ)
~再休職の悪循環から救い出してくれた言葉①「ひとりで悪くなったわけじゃない」~
うつ病や躁うつ病などメンタルヘルス疾患からの復職に成功(リワークに成功)した人たちは、家族やリワークプログラムの仲間(復職支援プログラムの仲間)に加え、メンタルヘルス専門医(精神科医・心療内科医)の言葉が復職への支え(リワークへの支え)になり、勇気づけられたと言います。彼らがいなければ、メンタルヘルス不調からの回復は遅れていただろうと口をそろえます。ここでは、メンタルヘルス専門医師(精神科医師・心療内科医師)の言葉が、救いの手のように思えたケースを紹介します。
メンタルヘルス科専門医(心療内科医・精神科医)に「ひとりでメンタルヘルス疾患になったわけじゃない。まわりの人も関わっている。リワークプログラムなど集団(復職支援プログラムなど集団)のなかで癒されたり、リワークプログラムで気づき(復職支援プログラムで気づき)を得たりして、メンタルヘルス疾患はよくなるんだ」と言われたことで、人を頼ってよいのだと思えるようになったそうです。
その患者様はのちにリワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)に参加し、同じメンタルヘルス疾患に苦しむリワークプログラムの仲間と出会い(復職支援プログラムの仲間と出会い)ました。ひとりでメンタルヘルス疾患に立ち向かっていた頃よりも、リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)して気持ちが楽になったと言います。
~再休職の悪循環から救い出してくれた言葉②「ゆっくりでいいから、確実に」~
家庭の事情で、やや厳しい状況での復職(厳しい状況でのリワーク)を求められそうになった人は、メンタルヘルス科専門医師(心療内科医師・精神科医師)から復職の延期(リワークの延期)をすすめられ、救われたと言います。
「どれだけ時間がかかってもいいから、あせらず丁寧に対処して、確実に復職(確実にリワーク)するんだ」と言われたことが、復職への助け(リワークへの助け)になりました。
本人はこの言葉に心から共感し、無理なメンタルヘルス状態で復職(無理なメンタルヘルス状態でリワーク)しても、よい結果は出ないと考えました。リワークプログラムなど時間をかけてもいい(復職支援プログラムなど時間をかけてもいい)から、確実な復職をめざす(確実なリワークをめざす)ことは、復職に向けて(リワークに向けて)誰にでも当てはまる重要な復職支援の考え方(リワークの考え方)です。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
お知らせ
リワーク(復職支援)プログラム(その7)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の7回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅵ)
◎復職にはしかるべき準備(リワークにはしかるべき準備)が必要
~復職支援プログラムを受けてから復職(リワークプログラムを受けてからリワーク)する~
復職支援プログラムは、メンタルヘルス症状が解消した段階と、職場復帰する段階の間を埋める(リワークプログラムは、メンタルヘルス症状が解消した段階と、リワークする段階の間を埋める)もの。メンタルヘルス不調が回復したあと、メンタルヘルス疾患のことを学んだり、自己分析の機会をもうけたりして、復職の準備(リワークの準備)を整え、復職後(リワーク後)のメンタルヘルス疾患の再発率を低下させる効果があります。
まず、外来で診療や生活指導を受けながら、生活リズムの安定をはかります。メンタルヘルス症状が解消して生活リズムが安定したら次の段階へ進み、リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)に参加。復職支援プログラムを受けてから職場復帰、就労継続をめざし(リワークプログラムを受けてからリワーク、就労継続をめざし)ます。リワークプログラムを受けるに当たり(復職支援プログラムを受けるに当たり)、うつ病や躁うつ病など、関連するメンタルヘルス疾患について学びます。リワークプログラムで集団になじみ(復職支援プログラムで集団になじみ)ます。同時に、リワークプログラムで生活指導も受けて(復職支援プログラムで生活指導も受けて)生活面を見直します。
その後もリワークプログラムなどデイケアを継続(復職支援プログラムなどデイケアを継続)し、自己分析をしながら、メンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)、リワークプログラムの仲間(復職支援プログラムの仲間)との交流をつづけます。メンタルヘルス疾患になった経緯を振り返ります。
次に、復職支援スタッフ(リワークスタッフ)による心理療法や、リワークプログラムなどデイケアでのグループワーク(復職支援プログラムなどデイケアでのグループワーク)を通じて、職場でのコミュニケーションや役割分担を学びます。
最後に、職場復帰を果たし(リワークを果たし)、復職後の経過観察(リワーク後の経過観察)。メンタルヘルス科専門医師(精神科医師・心療内科医師)やリワークプログラムの仲間と定期的に交流(復職支援プログラムの仲間と定期的に交流)して復職後の働き方(リワーク後の働き方)をフォローアップしてもらいます。復職後フォローアップ(リワーク後フォローアップ)の復職支援プログラムを継続(リワークプログラムを継続)することで、うつ病や躁うつ病などメンタルヘルス疾患が治癒。最終的にメンタルヘルス疾患の再発がなく、安定して働きつづけられるメンタルヘルス状態をめざします。
一方、外来で薬物療法などの治療を受け、メンタルヘルス症状が解消した段階で復職支援プログラムを受けずに一気に復職、就労継続をめざす(リワークプログラムを受けずに一気にリワーク、就労継続めざす)のは難しいです。
■リワークプログラムを受ければ休職を防げる(復職支援プログラムを受ければ休職を防げる)
⇒リワークプログラムを受けず(復職支援プログラムを受けず)に復職への準備が不足(リワークへの準備が不足)した状態で復職したケース(リワークしたケース)では、職場復帰後の経過(リワーク後の経過)について、メンタルヘルス疾患が再発して休職するなど、悲観的なケースが多いです。リワークプログラムを受け(復職支援プログラムを受け)、しかるべき準備をして復職(しかるべき準備をしてリワーク)すれば、復職後に再休職(リワーク後に再休職)する可能性は大きく減ります。
リワークプログラムが受けられる(復職支援プログラムが受けられる)のは、復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス専門医療機関のほかに、精神保健福祉センターのような公的機関があります。
■リワークプログラムでの練習(復職支援プログラムでの練習)を重ねて「復職準備性(リワーク準備性)」を整える
⇒リワークプログラムを受ける人(復職支援プログラムを受ける人)の多くは、毎日復職支援施設など(リワーク施設など)のメンタルヘルス科専門医療機関に通います。復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)に毎日通うことで通勤訓練も兼ねています。
ほかにもリワークプログラムでさまざまな仕事の練習にとりくみ(復職支援プログラムでさまざまな仕事の練習にとりくみ)、働く力をとり戻すとともに、働き方を見直します。こうしたリワークプログラムでの練習の積み重ね(復職支援プログラムでの練習の積み重ね)によって、職場復帰を成功(リワークを成功)させるための「復職準備性」が整っていく(「リワーク準備性」が整っていく)のです。
●働くための準備をする
⇒リワークプログラムで患者様は実際にどのようなことをするか(復職支援プログラムで患者様は実際にどのようなことをするか)というと、主にグループ活動です。グループをつくって、仕事に近い作業をおこなう「オフィスワーク」や、「自己分析」などにとりくみ、考え方や働き方を見直します。
リワークプログラムのグループ活動(復職支援プログラムのグループ活動)では、数人~数十人のグループになって、共同作業をおこないます。職場でのコミュニケーションなどを学ぶ機会になります。例として、グループを3つの小グループに分け、チームワークのトレーニングをする際に、ほかのグループと相談しなければ、作業が完結しないです。また、各グループには役職があり、グループ内の上下関係をつくっています。
リワークプログラムのオフィスワーク(復職支援プログラムのオフィスワーク)については、活動の中心は仕事に近い作業で、ほかのリワークプログラムの参加者(復職支援プログラムの参加者)と会議をしたり、パソコンを使って書類をつくったりします。リワークプログラムのグループ活動で働き方を見直す機会(復職支援プログラムのグループ活動で働き方を見直す機会)になります。その例として、リワークプログラムのオフィスワークで書類を作成(復職支援プログラムのオフィスワークで書類を作成)する際、社内報をつくるのとほとんど変わらない作業をおこないます。情報を調べること、掲載情報を決める会議、書類の作成など、すべてをリワークプログラムの患者様たちが担当(復職支援プログラムの患者様たちが担当)します。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その6)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の6回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅴ)
◎リワークプログラムのメリット(復職支援プログラムのメリット)③
~本人も職場も復職の時期(リワークの時期)を判断しやすい~
復職をめざす人(リワークをめざす人)は、「早く復職(早くリワーク)したい」という気持ちと、「仕事ができるか、自信がない」という不安の間で揺れ動いています。リワークプログラムは患者様の主観ではなく、客観的な評価(復職支援プログラムは患者様の主観ではなく、客観的な評価)で、復職の時期を判断(リワークの時期を判断)できます。
復職ができるかどうか(リワークができるかどうか)の判断は、主治医(精神科医・心療内科医)の復職可能診断(リワーク可能診断)をもとに、産業医や職場の復職審査委員会(リワーク審査委員会)などが決定します。復職判定(リワーク判定)のときに、重要な情報となるのが、どこまでメンタルヘルス不調が回復したのかを示す客観的な評価です。
■復職準備性(リワーク準備性)が客観的に評価される
⇒まだメンタルヘルス不調の回復が十分ではないのに復職を急ぎ(リワークを急ぎ)すぎれば、それだけ負担は大きくなり、メンタルヘルスを崩す危険性が高まります。
リワークプログラムでは、負荷のかかった状況でも仕事ができることを示す「復職準備性」を客観的に評価(復職支援プログラムでは、負荷のかかった状況でも仕事ができることを示す「復職準備性」を客観的に評価)できるのが特徴です。
リワークプログラム評価表(復職支援プログラム評価表)を使い、メンタルヘルス不調がどのくらい改善しているのか、集団内での交流はどうか、などの状態を数字で示します。こうしたリワークプログラムでの客観的な評価(復職支援プログラムでの客観的な評価)が復職に向けての具体的な問題解決(リワークに向けての具体的な問題解決)に役立ちます。
●職場にも主治医(精神科医師・心療内科医師)にも状態が伝わる
⇒本人がどんな状態までメンタルヘルス不調から回復しているか、復職支援関係者(リワーク関係者)間で情報を共有することは、スムーズな復職(スムーズなリワーク)のための大事なポイントです。
まず職場には復職後(リワーク後)の配慮について、再休職をせずに働き続けるポイントなどが、復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)から人事や上司に伝えられます。本人のメンタルヘルス状況を知ることで、職場環境の調整に役立ちます。産業医にも同様に、リワークプログラム中(復職支援プログラム中)の患者様の様子や、復職への準備(リワークへの準備)がどれくらい整っているか、復職後に配慮(リワーク後に配慮)したほうがよいことなどが伝えられます。復職に向けて(リワークに向けて)どこまでメンタルヘルス不調が回復したかわかると同時に、復職時(リワーク時)の対応や復職後の環境調整(リワーク後の環境調整)の参考にもなります。
次に、復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス専門医療機関のメンタルヘルス科専門医(心療内科医・精神科医)から主治医(心療内科医師・精神科医師)に対し、医学的にうつ病などメンタルヘルス疾患が職場に似た環境でのリワークプログラム実施(復職支援プログラム実施)にて、どの程度回復したか、メンタルヘルス症状に波はないかなどを情報提供します。情報提供を受けて、主治医が処方を変えたり、復職可能の診断書を書くか(リワーク可能の診断書を書くか)を判断します。本人の同意があれば、復職支援施設など(リワーク施設など)リワークプログラム実施機関(復職支援プログラム実施機関)に対し、リワークプログラムの状況(復職支援プログラムの状況)をよりくわしく聞くこともできます。ただし、本人のメンタルヘルス状態やリワークプログラムでの総合評価(復職支援プログラムでの総合評価)などは、個人情報保護の観点から、本人の同意なしに開示されることはないです。
本人にとっても、リワークプログラムでの面談(復職支援プログラムでの面談)によって、自分が抱える問題点がみえるなど、自分のメンタルヘルス状態をリワークプログラムでの客観的な評価(復職支援プログラムでの客観的な評価)で把握することができます。そのうえで復職に向けての目標(リワークに向けての目標)を立てて改善していく努力が、治療上欠かすことができません。また、あせりや不安の解消にも役立ちます。
●家族も安心できる
⇒メンタルヘルス不調によって患者様への対応は変わります。そのため、家族にとっても患者様のメンタルヘルス不調からの回復度合いを知ることは欠かせません。
診察に同伴したり、家族向けリワークプログラム(家族向け復職支援プログラム)などで主治医や復職支援スタッフ(リワークスタッフ)に患者様の様子を聞くことで、接し方がみえてきます。
■復職支援機関(リワーク機関)などメンタルヘルス科専門医療機関によって、復職支援スタッフの職種(リワークスタッフの職種)が違う
⇒医療機関でのリワークプログラム(医療機関での復職支援プログラム)はほとんどの場合、メンタルヘルス科デイケアやメンタルヘルス科ショートケアなどの診療報酬上の枠組みのなかでおこなわれています。リワークプログラムで関わる(復職支援プログラムで関わる)復職支援スタッフの職種や人数(リワークスタッフの職種や人数)は、枠組みごとに国の基準で決められています。したがって、多くの場合は、基準にそった職種と人数の復職支援スタッフが働いて(リワークスタッフが働いて)いますが、なかには基準以上の復職支援スタッフを加えて(リワークスタッフを加えて)いるところもあります。
■職種を気にせず気軽に相談を
⇒リワークプログラムでは、ふだんの治療とはちがいリハビリ(復職支援プログラムでは、ふだんの治療とはちがいリハビリ)であるため、なじみがなかった復職支援スタッフも関わり(なじみがなかったリワークスタッフも関わり)ます。
リワークプログラム利用者(復職支援プログラム利用者)として、誰にどんな相談をしてよいのか戸惑ってしまうかもしれません。しかし、心配は無用。どんな職種の復職支援スタッフ(どんな職種のリワークスタッフ)でも、同じ復職支援目的(リワーク目的)で関わっているので、復職支援スタッフの職種の違い(リワークスタッフの職種の違い)はあまり気にせず、気軽に復職支援相談(リワーク相談)できます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その5)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の5回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅳ)
◎リワークプログラムのメリット(復職支援プログラムのメリット)②
~職場で求められるレベルまでのメンタルヘルス不調からの回復~
自宅で休養していてメンタルヘルス症状が出ないことと、職場で働けるようになることでは、メンタルヘルス不調からの回復レベルが違います。リワークプログラムでは、職場で求められるレベル(復職支援プログラムでは、職場で求められるレベル)までのメンタルヘルス不調からの回復をめざしています。
職場で働くということは、多くのストレスにさらされます。職場まで通勤すること、与えられた業務をある期間内に、一定のレベルまで遂行することが求められます。また、職場の人などの対人関係も大きく関係します。これらのストレスのなかでつぶれず、自分の力を発揮して働くのは、大変なことなのです。
診察室での患者様の様子や、患者様の話からメンタルヘルス症状が改善したと判断するレベルでは、負荷がない状態でのメンタルヘルス不調からの回復のため、復職できる(リワークできる)とは限りませんが、このレベルでうつ病の症状などメンタルヘルス症状は回復したと判断され、すぐに復職する(すぐにリワークする)人もいます。
■主治医(精神科医・心療内科医)が復職の判断(リワークの判断)をするのが難しくなっている
⇒復職できるところ(リワークできるところ)までメンタルヘルス不調が回復しているかどうか、主治医(精神科医師・心療内科医師)なら復職判断できる(リワーク判断できる)と思っていませんか。じつは、この復職判断はとても難しい(リワーク判断はとても難しい)のです。
もともと主治医(心療内科医・精神科医)は診察室でのみ患者様と接し、日頃の様子も患者様から聞きとります。患者様が仕事に復職(仕事にリワーク)したとき、どんな人間関係のなかで業務をおこなうのかもわかりません。
診察室での復職可能診断(リワーク可能診断)はもともと限界があるのです。
近年の働く人の環境は複雑で、抱える問題も深刻化しています。また、うつ病などメンタルヘルス不調自体も軽症タイプが目立ち、慢性化しやすい傾向があります。
こうしたなかで、復職を成功させる力(リワークを成功させる力)をつけるには、リワークプログラムが役に立つ(復職支援プログラムが役に立つ)のです。
●リワークプログラムで復職準備性を確認(復職支援プログラムで復職準備性を確認)
⇒うつ症状などメンタルヘルス症状が改善したあと、リワークプログラムを受ける(復職支援プログラムを受ける)と、メンタルヘルス状態がさらに回復していきます。毎朝会社に通い、作業に集中してとりくむことができるようになるなど、職場で求められるレベルである復職準備性(リワーク準備性)が整い、復職後(リワーク後)、メンタルヘルス疾患が再発せずに仕事が続けられます。つまり、ストレスなどの負荷がかかる状況でも、メンタルヘルス疾患が再発せずに仕事が続けられるかどうかの目安を「復職準備性」(再発せずに仕事が続けられるかどうかの目安を「リワーク準備性」)といい、復職準備性を確認するのがリワークプログラム(復職準備性を確認するのが復職支援プログラム)です。
復職に向けて(リワークに向けて)リワークプログラムを受けた場合(復職支援プログラムを受けた場合)、リワークプログラムによって働くための準備が整い(復職支援プログラムによって働くための準備が整い)、うつ病などメンタルヘルス疾患を再発することなく、復職に成功(リワークに成功)しているため、メンタルヘルス疾患や自分の弱点を理解し、自己コントロールがうまくなります。
一方、復職に向けた準備(リワークに向けた準備)をしなかった場合、まだ働けるレベルではないのに復職する(働けるレベルではないのにリワークする)と、無理がたたり、うつ病などのメンタルヘルス疾患が再発するリスクが高くなるため、以前と同じようなことでストレスを抱えこみ、同じ失敗をくり返します。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その4)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の4回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅲ)
◎リワークプログラムのメリット(復職支援プログラムのメリット)①
~自分のもろい部分との付き合い方がわかる~
復職を成功(リワークを成功)させるには、職場の環境など外的条件を整えるだけでは十分ではありません。リワークプログラムではさまざまな方法を用い(復職支援プログラムではさまざまな方法を用い)、ストレスをためこみやすい自分のもろさをみつめ直し補いながら、長所を発揮できるように改善していくことを目指します。自分のもろさは、自分ではわかりにくいです。リワークプログラムを受ける(復職支援プログラムを受ける)と、復職支援スタッフ(リワークスタッフ)の客観的な視点で、本人に気づかせることができます。
また、うつ病などメンタルヘルス不調を抱える労働者は2つの側面をもち、病気である「患者様」としての一面と、企業や社会に責任をもつ「社員」としての一面があります。患者様としての面は、「ストレスや疲労をためこみ、メンタルヘルス不調をきたすもろい部分をもつ」「負担をかけすぎないように、周囲から配慮され、守られるべき存在」等です。一方、社員としての面は、「得意なことや優れた点をいかして、企業や社会に貢献する」「業務指示のもと、ときには自分が好まないことにも従事する」「企業などの組織のなかで自分の役割を発揮して働き、利益を上げる」等です。つまり、職場の規律や秩序を乱さないよう、ほかの社員との公平性を保ちながら、相反する2つの面を両立させることで、自分の強さともろさを自覚してメンタルヘルス面のバランスをとれるようにします。
■弱いところから崩れないようになる
⇒リワークプログラムの特徴(復職支援プログラムの特徴)のひとつは、うつ病などメンタルヘルス不調の再発を防ぐための心理教育がくみこまれていること。せっかく休養と薬物療法でメンタルヘルス症状が改善しても、ストレスに対するもろさが改善していなければ、職場に復職したとき(職場にリワークしたとき)、同じように崩れてしまう可能性があります。
リワークプログラムでは、そうしたもろさに自分で気づき、改善すること(復職支援プログラムでは、そうしたもろさに自分で気づき、改善すること)で、メンタルヘルス不調の再発予防をめざします。
■弱い部分をセルフメンタルヘルスケアできるようになる
⇒自分自身のもろさに気づくのは、意外に難しいことです。そこで、職場の環境に似たリワークプログラムを実践(復職支援プログラムを実践)しながら、自分のメンタルヘルス症状に影響を与えるものや、考え方や行動パターンのクセなどに気づき、自己コントロールする方法を身につけていきます。また、再休職を防ぐ方法を、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)の前で発表してアドバイスをもらうことで、ⓐどうして休職することになったのか、その理由となった自分のもろさや考え方のクセを理解したり、ⓑリワークプログラムのなかで過去の失敗に学び(復職支援プログラムのなかで過去の失敗に学び)、同じことをくり返さないよう方策を立てることにより、ⓒ実際に危機的場面に直面したとき、乗り越えられるようになっていきます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
リワーク(復職支援)プログラム(その3)
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の3回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅱ)
■復職支援スタッフ(リワークスタッフ)などリワークプログラムのプロ(復職支援プログラムのプロ)の手を借りてリワークプログラムの仲間(復職支援プログラムの仲間)と支え合い復職への一歩(リワークへの一歩)を踏み出す
⇒全国に先駆けてリワークプログラムをスタート(復職支援プログラムをスタート)したのは、NTT東日本関東病院です。1997(平成9)年、うつ病などメンタルヘルス不調で休職中の人が、復職に向けて訓練(リワークに向けて訓練)を行うリハビリテーション「職場復帰援助プログラム(リワーク援助プログラム)」を導入しました。それまではメンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)の復職可能(リワーク可能)診断書と本人の復職希望(リワーク希望)の言葉だけが復職への判断材料(リワークへの判断材料)。しかし、実際に職場に復職(職場にリワーク)すると5人に1人がメンタルヘルス不調を再発していました。自宅で静養していたメンタルヘルス不調者がいきなり復職してバリバリ働く(いきなりリワークしてバリバリ働く)ことは現実的に難しいです。まず、身体を慣らしていく必要があったのです。
その後、うつ病などメンタルヘルス不調からの復職支援をする動き(リワークをする動き)が広がっています。2008(平成20)年春に結成されたメンタルヘルス専門医療機関のネットワークもその1つ。現在、全国56ヵ所のリワークプログラムを持つ(復職支援プログラムを持つ)復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス専門医療機関のメンタルヘルス科専門医師(精神科医師・心療内科医師)や復職支援専門スタッフ(リワーク専門スタッフ)がリワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)し、より効果的な復職支援(より効果的なリワーク)を目指しています。2002(平成14)年に設立されたNPO法人MDA(うつ・気分障害協会)は、当事者・家族のためのサポートグループの先駆けとして、キャリアサポートに力点を置いた独自の復職支援活動(リワーク活動)を展開しています。
厚生労働省によると、うつ病などのメンタルヘルス疾患の患者数は、ここ10年ほどで2倍以上に増えています。中でも30~40代の働き盛りの世代に多いです。職場うつ病などメンタルヘルス疾患も時代とともに変わりつつあります。最近は全体としてメンタルヘルス疾患が軽症化してきているとの指摘もあります。
メンタルヘルス疾患の軽症化は治りやすいということではないです。抑うつ症状がありながらも、何とか仕事をこなせるが、治療をせずに放っておくと、メンタルヘルス疾患が慢性化してしまいます。年単位でこのメンタルヘルス疾患の慢性化状態を引きずっている人も少なくないといいます。
また、成果主義や不安定な雇用の広がりなど、職場をめぐる環境も変化しています。
職場うつ病などのメンタルヘルス疾患はストレスに弱いからと、これまで負荷をかけずにきたが、心理療法を積極的に取り入れると同時に、負荷をかけて、自分自身に立ち向かっていく姿勢を身につけることが大切です。
メンタルヘルス専門医療機関内にある復職支援施設(メンタルヘルス専門医療機関内にあるリワーク施設)など医療機関に代表されるリワークプログラム(医療機関に代表される復職支援プログラム)、MDAによるキャリアサポートセミナーなど、復職支援にはさまざまなプログラム(リワークにはさまざまなプログラム)があります。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
火曜日勤務の葛原です。
NHKの連続テレビ小説の「まんぷく」面白いです。福ちゃん役の安藤サクラさんが最高。冒頭のテーマソングでのパフォーマンスから楽しませてくれます。診察では朝の定時起床を勧めていますが、福ちゃん踊りでホッコリした気分で1日を始めて下さい。
最近、日照時間が短くなるのに伴い、朝の日の出も遅くなってますが、皆様は今まで通り定時起床ができてますか?夜の定時就寝や朝の定時起床ができず遅刻・欠勤など生活リズムの乱れや、午前中の気分の憂うつ・食欲不振・倦怠感など日内変動によるメンタルヘルス不調が認められる時は、うつ病の可能性も疑われるので要注意です。特に毎年秋から冬にかけての時期は、夜の不眠や朝のメンタルヘルス不調による日内変動が悪化しやすく、仕事や日常生活に支障が出てお困りの方は、豊中市 千里中央・心療内科「杉浦こころのクリニック」へ早めにお電話下さい。