復職支援(リワーク)(その26)

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援リワーク)」の26回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎就寝時間が遅くなってしまう方へ
うつ病などメンタルヘルス不調の要治療期(治療専念期)では睡眠障害が現れることが多いので、夜になかなか寝つけないという経験をされた方や、今も寝つきが悪くてつらい思いをされている方も多いでしょう。会社を休んでいるときは寝つきが悪くても、起床時間を遅らせたり、昼寝で補ったりすることによって休養を確保することができますが、職場復帰を考えるリワークを考える)と、やはりできるだけ寝つきを改善させ、良質な睡眠を取れるように工夫をしていく必要があります。そこで、夜なかなか寝つけない場合には、主治医(精神科医・心療内科医)と相談し、睡眠導入剤などの処方を受けるとともに、以下のような点に注意し、自らの生活習慣や寝室環境を見直してみましょう。
○快適な眠りは、生活習慣の見直しが大切です
・就寝4時間前からのコーヒー・紅茶・緑茶などによるカフェイン摂取や就寝1時間前の喫煙は眠
 りの質を低下させてしまいます。就寝前に水分補給をするなら、ミネラルウォーターやカフェイ
 ンレスコーヒー(デカフェ)にしてみましょう。
睡眠薬代わりの寝酒は厳禁。睡眠の質を低下させ、飲酒量の増加にもつながります。
・38℃程度のぬるめの温度での入浴は血行が良くなり、自律神経のバランスを整えます。逆に42℃
 以上の熱いお湯は、覚醒作用があるので注意が必要です。
・就寝1~2時間前のリラックスが快眠の手助けになります。
 (例)軽い読書やヒーリングミュージックアロマテラピーやゆったりとしたストレッチなど、
    自分に合ったリラックス法を探してみましょう。
○寝室環境を見直して、良質な睡眠を確保しましょう
・寝室は事情が許す限り、睡眠以外には使用しないようにしてみましょう。
・間接照明や遮光カーテン・防音窓などの工夫で、静けさと暗さを確保することも効果がありま
 す。
・室温は25℃、湿度は50%が理想です。温度と湿度の調節にも気を配りましょう。
○昼寝の活用法
・眠気を感じたときには無理をせず、15~20分程度の時間に区切って、昼寝をしてみましょう。脳
 を少し休息させることで、その後の時間をスッキリと過ごすことができます。
・昼寝をするなら、午後3時までに起きること。それ以降の時間に昼寝をすると、夜間の睡眠の妨
 げになってしまいます。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。






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