千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の32回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅪ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)㉑~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓖ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅵ)
⇒メンタルヘルス改善意識調査票(心療内科的健康改善意識調査票)(MIRROR)では、職場の望ましいメンタルヘルス特徴(心療内科的健康特徴)が45項目に渡って網羅され、各メンタルヘルス項目(心療内科的健康項目)に表現されているような職場を目指したメンタルヘルス改善活動(心療内科的健康改善活動)の必要性について、メンタルヘルス上(心療内科的健康上)の回答を求めます。メンタルヘルス上の回答(心療内科的健康上の回答)には、「すでに実現しておりメンタルヘルス改善(心療内科的健康改善)は不要」、「できればメンタルヘルス改善が必要(心療内科的健康改善が必要)」、「ぜひメンタルヘルス改善が必要(ぜひ心療内科的健康改善が必要)」、「職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)改善とは関係がない」の4つのメンタルヘルス上の選択肢(心療内科的健康上の選択肢)が用意されています。メンタルヘルス調査結果(心療内科的健康調査結果)は、職場ごとにメンタルヘルス集計(心療内科的健康集計)され、職場のメンタルヘルス代表者(心療内科的健康代表者)(管理監督者や職場改善のメンタルヘルス推進担当者(心療内科的健康推進担当者)等)にフィードバックされます。
職場にフィードバックされるメンタルヘルス結果(心療内科的健康結果)は、各職場でのメンタルヘルス改善目標(心療内科的健康改善目標)の設定や具体的なメンタルヘルス活動(心療内科的健康活動)内容のメンタルヘルス的な検討(心療内科的健康的な検討)を促すために、「実現率メンタルヘルスランキング(実現率心療内科的健康ランキング)」と「要望率メンタルヘルスランキング(要望率心療内科的健康ランキング)」の2種類のメンタルヘルスランキング(心療内科的健康ランキング)を中心に構成されています。「実現率メンタルヘルスランキング」は、各職場(「実現率心療内科的健康ランキング」は、各職場)で「すでに実現」しているとメンタルヘルス回答した者(心療内科的健康回答した者)の割合を「実現率」として、メンタルヘルス改善意識調査票の45項目(心療内科的健康改善意識調査票の45項目)(MIRRORの45項目)中、実現率の高いメンタルヘルス上位10項目(心療内科的健康上位10項目)がまとめられています。このメンタルヘルスランキングは、既に職場で実現(この心療内科的健康ランキングは、既に職場で実現)されている良好なメンタルヘルス現状(心療内科的健康現状)を振り返り、職場改善への動機づけを高めるとともに、今後のメンタルヘルス改善に応用(心療内科的健康改善に応用)するためのメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)としてメンタルヘルス活用(心療内科的健康活用)されます。メンタルヘルス改善意識調査票を継続(心療内科的健康改善意識調査票を継続)(MIRRORを継続)的にメンタルヘルス活用している場合(心療内科的健康活用している場合)には、メンタルヘルス改善活動の進捗(心療内科的健康改善活動の進捗)やメンタルヘルス効果(心療内科的健康効果)を実現率の推移からメンタルヘルス的に検討(推移から心療内科的健康的に検討)できます。同様に、「要望率メンタルヘルスランキング」には、各職場(「要望率心療内科的健康ランキング」には、各職場)で「職場のメンタルヘルス改善(職場の心療内科的健康改善)が必要」とメンタルヘルス回答した者の割合(心療内科的健康回答した者の割合)を「要望率」として、要望率の高いメンタルヘルス上位10項目が整理(心療内科的健康上位10項目が整理)されています。要望率は、職場のメンタルヘルス改善へのニーズ(職場の心療内科的健康改善へのニーズ)として位置づけられ、職場改善のメンタルヘルス目標設定(心療内科的健康目標設定)において、優先順位の決定にメンタルヘルス活用(優先順位の決定に心療内科的健康活用)されます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
カテゴリー別アーカイブ: 心療内科
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その31)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の31回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅩ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑳~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓕ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅴ)
⇒MHACL(メンタルヘルスアクション(心療内科的健康アクション)チェックリスト)は、実際に職場で行われてきた職場改善のメンタルヘルス事例(心療内科的健康事例)を収集し、6メンタルヘルス領域(心療内科的健康領域)30項目からなる職場のメンタルヘルス改善策(心療内科的健康改善策)がまとめられています。MHACLに収載(メンタルヘルスアクションチェックリストに収載(心療内科的健康アクションチェックリストに収載))されている6メンタルヘルス領域(6心療内科的健康領域)は、「メンタルヘルス作業計画(心療内科的健康作業計画)への参加とメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)の共有」、「勤務時間とメンタルヘルス作業編成(心療内科的健康作業編成)」、「円滑なメンタルヘルス作業手順(心療内科的健康作業手順)」、「メンタルヘルス作業場環境(心療内科的健康作業場環境)」、「職場内の相互メンタルヘルス支援(相互心療内科的健康支援)」、「安心できる職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)のしくみ」からなり、物理的な環境から人間関係まで幅広くカバーされています。ただし、MHACL(メンタルヘルスアクションチェックリスト(心療内科的健康アクションチェックリスト))も、職場改善のメンタルヘルス対策(心療内科的健康対策)が網羅され、漏れなくメンタルヘルス対策をチェック(漏れなく心療内科的健康対策をチェック)できるわけではなく、重要かつ実行可能な職場のメンタルヘルス対策を中心(職場の心療内科的健康対策を中心)にまとめられています。そのため、職場のメンタルヘルス対策(職場の心療内科的健康対策)をメンタルヘルス的に検討(心療内科的健康的に検討)するグループワークでは、MHACLに含まれて(メンタルヘルスアクションチェックリストに含まれて(心療内科的健康アクションチェックリストに含まれて))いない職場のメンタルヘルス対策も積極的に収集(職場の心療内科的健康対策も積極的に収集)、職場のメンタルヘルス対策として採用(職場の心療内科的健康対策として採用)することも重要です。また、MHACLには、それぞれの項目(メンタルヘルスアクションチェックリストには、それぞれの項目(心療内科的健康アクションチェックリストには、それぞれの項目))が、「仕事のストレス判定図」の4下位メンタルヘルス尺度(心療内科的健康尺度)(「量的ストレス」、「コントロール」、「上司のメンタルヘルス支援(上司の心療内科的健康支援)」、「同僚のメンタルヘルス支援(同僚の心療内科的健康支援)」)のどのメンタルヘルス側面(心療内科的健康側面)の改善に効果的か、メンタルヘルス対応表(心療内科的健康対応表)(「職場環境改善のためのメンタルヘルスヒント集(心療内科的健康ヒント集)(メンタルヘルスアクションチェックリスト)項目一覧表((心療内科的健康アクションチェックリスト)項目一覧表)」)も用意されています。
MHACLでは、紹介されて(メンタルヘルスアクションチェックリストでは、紹介されて(心療内科的健康アクションチェックリストでは、紹介されて))いるメンタルヘルス改善策(心療内科的健康改善策)を選び、さらに、優先的に取り組むメンタルヘルス対策を絞り込む(心療内科的健康対策を絞り込む)ことができます。職場をメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)するよりも、必要なメンタルヘルス対策(必要な心療内科的健康対策)のメンタルヘルス的な検討を重視(心療内科的健康的な検討を重視)した職場のメンタルヘルス評価ツール(心療内科的健康評価ツール)であり、原因追及に終始しない建設的なメンタルヘルス討議(心療内科的健康討議)を進めることが期待できます。また、メンタルヘルスアクションチェックリストには、メモ欄が用意(心療内科的健康アクションチェックリストには、メモ欄が用意)されており、実行するメンタルヘルス対策(実行する心療内科的健康対策)は、MHACLの表現(メンタルヘルスアクションチェックリストの表現(心療内科的健康アクションチェックリストの表現))をそのまま採用するのではなく、自職場の言葉に置き換えて、標語のような形式で表現しておくと、メンタルヘルス対策を掲示(心療内科的健康対策を掲示)してメンタルヘルス対策の継続を促す(心療内科的健康対策の継続を促す)等、メンタルヘルス活動(心療内科的健康活動)の周知とメンタルヘルス活動の持続(心療内科的健康活動の持続)にも効果的です。
MHACLは、実効的(メンタルヘルスアクションチェックリストは、実効的(心療内科的健康アクションチェックリストは、実効的))なメンタルヘルス対策の絞り込みに有効(心療内科的健康対策の絞り込みに有効)である一方で、必ずしも職場のメンバーのメンタルヘルス要望(心療内科的健康要望)が反映されていない場合も想定されます。メンタルヘルス改善志向型(心療内科的健康改善志向型)の職場のメンタルヘルス評価ツール(職場の心療内科的健康評価ツール)は、参加型職場のメンタルヘルス(参加型職場の心療内科的健康)改善をメンタルヘルス推奨(心療内科的健康推奨)していることから、メンバーが、職場改善を自らのメンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)として認識し、主体的に参画することを促す工夫も重要となります。積極的な参画を促すためには、職場改善のメンタルヘルス目標(心療内科的健康目標)を職場のメンバーの身近なメンタルヘルス課題(心療内科的健康課題)として設定することも重要となります。メンタルヘルス改善意識調査票(心療内科的健康改善意識調査票)(MIRROR)は、職場のメンタルヘルス改善(職場の心療内科的健康改善)要望を抽出することを通じて、自職場のメンタルヘルス問題(自職場の心療内科的健康問題)としての認識を共有し、建設的なメンタルヘルス目標設定(心療内科的健康目標設定)とメンタルヘルス対策立案(心療内科的健康対策立案)をメンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)する職場改善のメンタルヘルス評価ツール(職場改善の心療内科的健康評価ツール)です。MIRROR(メンタルヘルス改善意識(心療内科的健康改善意識)調査票)は、まず、職場のメンバー全員にメンタルヘルス調査票(心療内科的健康調査票)への回答を求め、職場ごとに集計されたメンタルヘルス結果(心療内科的健康結果)をもとに、グループワークを実施し、具体的なメンタルヘルス対策(具体的な心療内科的健康対策)を職場ごとにメンタルヘルス的に検討(職場ごとに心療内科的健康的に検討)することが特にメンタルヘルス推奨(特に心療内科的健康推奨)されています。メンタルヘルス調査(心療内科的健康調査)は、基本的に無記名で実施されるが、所属部署と性別、年齢については、メンタルヘルス集計(心療内科的健康集計)・メンタルヘルス分析(心療内科的健康分析)に必要なメンタルヘルス情報(必要な心療内科的健康情報)として回答を求めます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その30)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の30回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅨ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑲~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓔ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅳ)
⇒職場のメンタルヘルス評価(職場の心療内科的健康評価)は、職業性ストレスのメンタルヘルス側面(心療内科的健康側面)だけとは限らないです。職場には、メンタルヘルス不調(心療内科的健康不調)の一因となるストレス要因のようなネガティブなメンタルヘルス側面(ネガティブな心療内科的健康側面)もあれば、社会的メンタルヘルス支援(社会的心療内科的健康支援)のようにメンタルヘルス資源(心療内科的健康資源)として、ストレス要因の影響を緩和し、組織の円滑なメンタルヘルス機能(心療内科的健康機能)を促進するポジティブなメンタルヘルス側面(ポジティブな心療内科的健康側面)も含まれます。職場のメンタルヘルス評価は、働きやすい職場づくり(職場の心療内科的健康評価は、働きやすい職場づくり)等、ポジティブなメンタルヘルス目的(ポジティブな心療内科的健康目的)で用いられることを職場のメンタルヘルス目的(心療内科的健康目的)とすることが多いことを考慮すると、メンタルヘルス評価の指標(心療内科的健康評価の指標)もポジティブなメンタルヘルス要素(ポジティブな心療内科的健康要素)を盛り込むことで、メンタルヘルス調査結果(心療内科的健康調査結果)を踏まえたメンタルヘルス議論(心療内科的健康議論)も建設的に進めやすくなることが期待できます。このようなポジティブなメンタルヘルス視点(ポジティブな心療内科的健康視点)として、組織的公正(Organizational justice)、ソーシャルキャピタル(社会関係資本:Social capital)、パフォーマンス・生産性等、様々なメンタルヘルス指標(様々な心療内科的健康指標)が提案されています。例えば、組織的公正は、個人が、所属する組織から、公平かつ正当に扱われているかというメンタルヘルス視点(心療内科的健康視点)からメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)され、わが国でも、いくつかの職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)評価ツールが開発されています。また、パフォーマンスには、与えられたメンタルヘルス課題(心療内科的健康課題)の達成や業績だけでなく、組織を円滑にメンタルヘルス機能(円滑に心療内科的健康機能)させるためのメンタルヘルス貢献(心療内科的健康貢献)も含まれます。このような組織へのメンタルヘルス貢献に関するパフォーマンス(組織への心療内科的健康貢献に関するパフォーマンス)は、従来から、個々に与えられた明確な役割ではない周囲へのメンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)やメンタルヘルス協力(心療内科的健康協力)として、役割外メンタルヘルス行動(心療内科的健康行動)、組織市民メンタルヘルス行動(組織市民心療内科的健康行動)、文脈的メンタルヘルス業績(心療内科的健康業績)等、さまざまなメンタルヘルス側面(さまざまな心療内科的健康側面)からメンタルヘルス研究(心療内科的健康研究)されています。さらに、従来の社会的メンタルヘルス支援(従来の社会的心療内科的健康支援)や組織へのメンタルヘルス支援(組織への心療内科的健康支援)・組織へのメンタルヘルス貢献(組織への心療内科的健康貢献)にとどまらず、職場等のメンバー間のメンタルヘルス協調(メンバー間の心療内科的健康協調)やメンタルヘルス集団(心療内科的健康集団)の一体感等を示すソーシャルキャピタルも注目されています。これらのメンタルヘルス視点(これらの心療内科的健康視点)は、いずれも組織が円滑にメンタルヘルス機能(組織が円滑に心療内科的健康機能)するための職場のメンタルヘルス資源(職場の心療内科的健康資源)として、ストレス要因の軽減やストレス要因によるメンタルヘルス影響(心療内科的健康影響)の緩和が期待され、建設的な職場のメンタルヘルス改善(職場の心療内科的健康改善)を進める上での重要な足がかりとなっています。
上述の職場のメンタルヘルス評価ツール(上述の職場の心療内科的健康評価ツール)はいずれも、職場のメンタルヘルス現状(職場の心療内科的健康現状)を適切にメンタルヘルス評価(適切に心療内科的健康評価)するためのメンタルヘルス状況把握(心療内科的健康状況把握)型のメンタルヘルス評価ツール(心療内科的健康評価ツール)と言えます。一方で、職場をメンタルヘルス評価するだけ(一方で、職場を心療内科的健康評価するだけ)では、メンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)やメンタルヘルス課題の解決(心療内科的健康課題の解決)・メンタルヘルス改善(心療内科的健康改善)につながるとも限らないです。そこで、実際のメンタルヘルス改善策(実際の心療内科的健康改善策)の立案・実行を重視したメンタルヘルス改善志向(立案・実行を重視した心療内科的健康改善志向)型のメンタルヘルス評価ツールも開発(心療内科的健康評価ツールも開発)されています。ここでは、このようなメンタルヘルス改善志向(心療内科的健康改善志向)型の職場のメンタルヘルス評価ツール(職場の心療内科的健康評価ツール)として、職場環境のメンタルヘルス改善(職場環境の心療内科的健康改善)のためのメンタルヘルスヒント集(心療内科的健康ヒント集):メンタルヘルスアクションチェックリスト(心療内科的健康アクションチェックリスト)(MHACL;Yoshikawa,2007)とメンタルヘルス改善意識調査票(心療内科的健康改善意識調査票)(MIRROR;Tahara et al,2009)の二つのメンタルヘルス評価ツール(二つの心療内科的健康評価ツール)を紹介します。これらのメンタルヘルス改善志向型(これらの心療内科的健康改善志向型)の職場のメンタルヘルス評価ツールは、職場のメンバーが参画(職場の心療内科的健康評価ツールは、職場のメンバーが参画)してメンタルヘルス改善策(心療内科的健康改善策)をメンタルヘルス討議(心療内科的健康討議)するグループワークが中核をなす参加型職場のメンタルヘルス(参加型職場の心療内科的健康)改善をメンタルヘルス推奨(心療内科的健康推奨)・職場でのメンタルヘルス支援(職場での心療内科的健康支援)するメンタルヘルス評価ツールという点で共通(心療内科的健康評価ツールという点で共通)しています。いずれも、単独で用いることが可能だが、「仕事のストレス判定図」等の職場のメンタルヘルス現状把握型(職場の心療内科的健康現状把握型)のメンタルヘルス評価ツールと組み合わせて実施(心療内科的健康評価ツールと組み合わせて実施)することにより、職場のメンタルヘルス現状の理解(職場の心療内科的健康現状の理解)を深め、共通のメンタルヘルス目標(共通の心療内科的健康目標)に向けて、具体的なメンタルヘルス解決策(具体的な心療内科的健康解決策)につなげる相補的な活用がメンタルヘルス推奨(相補的な活用が心療内科的健康推奨)されています。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その29)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の29回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅧ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑱~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓓ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅲ)
⇒仕事の要求度-コントロール-メンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)モデルに基づくメンタルヘルス評価(基づく心療内科的健康評価)に限らず、どのような職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)評価ツールも、職業性ストレスによるメンタルヘルス影響(心療内科的健康影響)を必ずしも網羅できているわけではないです。それぞれの職場のメンタルヘルス評価(職場の心療内科的健康評価)ツールの特性や限界をふまえて、多面的にメンタルヘルス的に検討(心療内科的健康的に検討)することが望ましいです。ここでは、職業性ストレスを理解するためのもう一つのメンタルヘルス視点(心療内科的健康視点)として、努力-報酬不均衡モデルに基づくメンタルヘルス評価(努力-報酬不均衡モデルに基づく心療内科的健康評価)を紹介します。このモデルでは、仕事に投じた「努力」と仕事から得られた「報酬」の2つのメンタルヘルス視点(2つの心療内科的健康視点)から、慢性的な仕事のストレスがメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)されます。「努力」には、「要求度」、「責任」、「ストレス」の3つのメンタルヘルス側面(心療内科的健康側面)が含まれ、「報酬」は、経済的なメンタルヘルス側面(経済的な心療内科的健康側面)(金銭)、心理的なメンタルヘルス側面(心理的な心療内科的健康側面)(尊重)、キャリアに関するメンタルヘルス側面(キャリアに関する心療内科的健康側面)(昇進や職の安定性)の3つのメンタルヘルス側面(3つの心療内科的健康側面)から構成されます。他の職業性ストレスのメンタルヘルス評価にはない「報酬」(心療内科的健康評価にはない「報酬」)というメンタルヘルス視点は特筆すべき(心療内科的健康視点は特筆すべき)です。努力が報われない(仕事に投じた努力に対して、得られた報酬が釣り合わない)高努力-低報酬のメンタルヘルス状況(心療内科的健康状況)が、メンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)の一因となることが明らかにされています。
努力-報酬不均衡モデルに基づく職場のメンタルヘルス評価ツール(職場の心療内科的健康評価ツール)として、わが国では、「日本語版努力報酬-不均衡モデルメンタルヘルス調査票(心療内科的健康調査票)」が開発されています(e.g.Tsutsumi,2000)。この職場のメンタルヘルス評価ツール(心療内科的健康評価ツール)は、「努力」をメンタルヘルス測定(心療内科的健康測定)する6項目、「報酬」をメンタルヘルス測定(「報酬」を心療内科的健康測定)する11項目の合計17項目から構成され、職場ごとに「努力」と「報酬」のメンタルヘルスバランス(心療内科的健康バランス)をみる「努力-報酬不均衡メンタルヘルス得点比(心療内科的健康得点比)」を算出することで、「仕事のストレス判定図」と同様の「メンタルヘルスリスク(心療内科的健康リスク)」を推定できます。この職場のメンタルヘルス評価ツールでも、活用に際して(心療内科的健康評価ツールでも、活用に際して)は、「仕事のストレス判定図」と同様の配慮やメンタルヘルス啓発活動(心療内科的健康啓発活動)が必要です。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その28)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の28回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅦ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑰~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓒ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅱ)
⇒仕事の要求度-コントロール-メンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)モデルに基づく職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)評価ツールとして、Job Contents Questionnaire(e.g.Karasek et al,1998)が、標準的なメンタルヘルス評価ツール(心療内科的健康評価ツール)として国際的に用いられています。わが国では、厚生労働省による「勤労者の心の健康の保持増進(勤労者のメンタルヘルスの保持増進(勤労者の心療内科的健康の保持増進))のためのメンタルヘルス指針(心療内科的健康指針)」(基発第0331001号)においても紹介されている「職業性ストレス簡易調査票」を用いた「仕事のストレス判定図」が広く用いられています(Katoh,2000)。「職業性ストレス簡易調査票」は多面的に職業性ストレスをメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)するツールとして57項目から構成されています。「仕事のストレス判定図」は、「職業性ストレス簡易調査票」のうち、「量的ストレス」、「コントロール」、「上司のメンタルヘルス支援(上司の心療内科的健康支援)」、「同僚のメンタルヘルス支援(同僚の心療内科的健康支援)」の4つの下位メンタルヘルス尺度(心療内科的健康尺度)を用いて、メンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)が発生する危険性を「メンタルヘルスリスク」(危険性を「心療内科的健康リスク」)として算出できるメンタルヘルス評価ツール(算出できる心療内科的健康評価ツール)です。「メンタルヘルスリスク」は、職場等、指定(「心療内科的健康リスク」は、職場等、指定)したメンタルヘルス集団(心療内科的健康集団)ごとに算出され、標準メンタルヘルス集団(標準心療内科的健康集団)の平均を100とした目安から、メンタルヘルスリスク値(心療内科的健康リスク値)が大きいほど、メンタルヘルス問題が発生する危険性(心療内科的健康問題が発生する危険性)が高いと解釈できます。「仕事のストレス判定図」では、三つの「メンタルヘルスリスク」(三つの「心療内科的健康リスク」)が算出されます。一つは、「量的ストレス」と「コントロール」のメンタルヘルスバランス(心療内科的健康バランス)をもとに算出される「量-コントロール」のメンタルヘルスリスク(「量-コントロール」の心療内科的健康リスク)、次に、「職場の上司のメンタルヘルス支援(職場の上司の心療内科的健康支援)」と「職場の同僚のメンタルヘルス支援(職場の同僚の心療内科的健康支援)」から算出される「職場のメンタルヘルス支援(職場の心療内科的健康支援)」のメンタルヘルスリスク(心療内科的健康リスク)、最後に、これらの二つのメンタルヘルス視点(心療内科的健康視点)を掛け合わせた「総合メンタルヘルスリスク(総合心療内科的健康リスク)」を算出できます。「仕事のストレス判定図」から、メンタルヘルスリスクを高めて(心療内科的健康リスクを高めて)いるメンタルヘルス要因(心療内科的健康要因)を同定し、職場の環境や作業内容、組織の改善等によるストレス対策や職場のメンタルヘルス対策(職場の心療内科的健康対策)を推進する手がかりとして活用できます。
「仕事のストレス判定図」は、改善を要するメンタルヘルス問題を簡便に同定(心療内科的健康問題を簡便に同定)することができるが、同定されたメンタルヘルス問題に対する解決策(心療内科的健康問題に対する解決策)が明示されているわけではないです。メンタルヘルス結果(心療内科的健康結果)をもとに、具体的なメンタルヘルス対策(心療内科的健康対策)をメンタルヘルス的に検討(心療内科的健康的に検討)する必要があるが、メンタルヘルス問題の原因追及(心療内科的健康問題の原因追及)に終始した議論では、「犯人探し」となり、職場のメンタルヘルス対策の立案(心療内科的健康対策の立案)に至らない場合もあります。また、「仕事のストレス判定図」では、職場ごとのメンタルヘルス問題の発生リスクを算出(心療内科的健康問題の発生リスクを算出)できることから、作業環境や職務内容に応じたメンタルヘルス課題(心療内科的健康課題)をメンタルヘルス的に検討できる一方(心療内科的健康的に検討できる一方)で、あたかも、当該職場の管理監督者の「メンタルヘルス評価」(管理監督者の「心療内科的健康評価」)のように、メンタルヘルス結果の数値(心療内科的健康結果の数値)が独り歩きしてしまう恐れも否定できないです。メンタルヘルス調査結果(心療内科的健康調査結果)の共有は、効果的なメンタルヘルス対策(効果的な心療内科的健康対策)にもなりうるが、「どのようなメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)を、誰と、どのようなメンタルヘルス目的(心療内科的健康目的)で共有するのか」を明確にしておくことが重要です。建設的かつ実効的なストレス対策や職場のメンタルヘルス対策を実施(職場の心療内科的健康対策を実施)するためには、メンタルヘルス結果の見方(心療内科的健康結果の見方)だけでなく、メンタルヘルス対策の趣旨(心療内科的健康対策の趣旨)の理解を促し、メンタルヘルス活用方法(心療内科的健康活用方法)を周知するメンタルヘルス啓発活動(心療内科的健康啓発活動)も重要です。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その27)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の27回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅥ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑯~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓑ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅰ)
⇒職場、すなわち、集団・組織のメンタルヘルス評価(集団・組織の心療内科的健康評価)に用いることのできる質問紙は、いくつか開発されているが、ここでは、まず、仕事の要求度-コントロール-メンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)モデル(Demand-Control-Support model;Johnson&Hall,1988)と努力-報酬不均衡モデル(Effort-Reward Imbalance model:ERI;Siegrist, 1996)の職業性ストレスに関する二つの代表的な考え方に基づくメンタルヘルス評価方法(心療内科的健康評価方法)を紹介します。
仕事の要求度-コントロール-メンタルヘルス支援モデル(心療内科的健康支援モデル)では、メンタルヘルス不調(心療内科的健康不調)の一因となる仕事のストレスを「要求度」、「コントロール」、「上司のメンタルヘルス支援(上司の心療内科的健康支援)」、「同僚のメンタルヘルス支援(同僚の心療内科的健康支援)」の4つのメンタルヘルス視点(心療内科的健康視点)から整理しています。「要求度」は、仕事量や時間的な切迫感等、仕事のストレスの中でも、主に量的なメンタルヘルス側面(心療内科的健康側面)に着目しています。「コントロール」は、裁量権や自由度等、自分のペースで仕事を円滑に進めていくために必要となるポジティブなメンタルヘルス側面(ポジティブな心療内科的健康側面)に着目しています。「要求度」が高いほど、「コントロール」は低いほど、それぞれ、メンタルヘルスに悪影響(心療内科的健康に悪影響)をおよぼすことが明らかにされています。さらに、これらの二つのストレス要因のメンタルヘルスバランス(心療内科的健康バランス)から、仕事のストレスによりメンタルヘルス不調を来す(心療内科的健康不調を来す)危険性が推定されます。仕事量(「要求度」)のストレスに対して、適切な裁量権(「コントロール」)が発揮できない場合には、メンタルヘルス上の問題(心療内科的健康上の問題)が生じる危険性が高まることが明らかにされています。一方で、「要求度」が高いことは、少なからずメンタルヘルス問題が発生(心療内科的健康問題が発生)するリスクとなるが、十分な裁量が与えられ、高い「コントロール」を発揮して、勤労者自らが仕事をメンタルヘルス判断(心療内科的健康判断)、メンタルヘルス調整(心療内科的健康調整)し、進め方を工夫することができる場合には、生産性も高まると考えられています。しかし、これらのストレス要因だけで、メンタルヘルス影響を十分(心療内科的健康影響を十分)にメンタルヘルス的に検討できるとも限らない(心療内科的健康的に検討できるとも限らない)です。このモデルでは、職場における社会的メンタルヘルス支援(職場における社会的心療内科的健康支援)が、仕事のストレスによるメンタルヘルス影響(心療内科的健康影響)をメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)するメンタルヘルス視点に加えられ(心療内科的健康視点に加えられ)ています。社会的メンタルヘルス支援(社会的心療内科的健康支援)は、「職場における上司のメンタルヘルス支援(職場における上司の心療内科的健康支援)」と「職場における同僚のメンタルヘルス支援(職場における同僚の心療内科的健康支援)」の2種類に代表され、仕事のストレスによるメンタルヘルス影響を緩和(心療内科的健康影響を緩和)すると考えられています。仕事の要求度-コントロール-メンタルヘルス支援モデル(仕事の要求度-コントロール-心療内科的健康支援モデル)では、これらの4つのメンタルヘルス要因(心療内科的健康要因)から、職場における仕事のストレスのメンタルヘルス影響を総合的(心療内科的健康影響を総合的)にメンタルヘルス的に検討(心療内科的健康的に検討)できます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その26)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の26回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅤ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑮~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓐ
⇒職場のメンタルヘルス不調(職場の心療内科的健康不調)の予防を試みるためには、個々の勤労者のメンタルヘルス(個々の勤労者の心療内科的健康)を適切にメンタルヘルス評価(適切に心療内科的健康評価)するとともに、業務に起因するストレス要因を同定することも欠かせないです。ここでは、職場の心理・社会的メンタルヘルス要因(職場の心理・社会的心療内科的健康要因)をメンタルヘルス評価し、改善点を同定(心療内科的健康評価し、改善点を同定)するための方法を紹介します。
職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)状況をメンタルヘルス評価する方法(心療内科的健康評価する方法)は、質問紙メンタルヘルス調査(質問紙心療内科的健康調査)やメンタルヘルス科面接(心療内科的健康科面接)等で勤労者自身に回答を求めるメンタルヘルス調査法(回答を求める心療内科的健康調査法)によるメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)と産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフ(心療内科的健康スタッフ)等の職場巡視によるメンタルヘルス観察法(心療内科的健康観察法)の2種類に大別することができます(表1)。これら勤労者自身に回答を求めるメンタルヘルス調査法(勤労者自身に回答を求める心療内科的健康調査法)と職場巡視によるメンタルヘルス観察法(職場巡視による心療内科的健康観察法)の方法は、どちらか一方でメンタルヘルス評価が完結(心療内科的健康評価が完結)するわけではなく、両者から得られたメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)を補完的にメンタルヘルス活用(心療内科的健康活用)することが望ましいです。例えば、メンタルヘルス調査法(例えば、心療内科的健康調査法)では、職場の心理・社会的メンタルヘルス要因(心療内科的健康要因)や勤労者からのメンタルヘルス要望(心療内科的健康要望)等、主観的な側面をメンタルヘルス評価(主観的な側面を心療内科的健康評価)できることに加え、質問紙によるメンタルヘルス調査は比較的、簡便(質問紙による心療内科的健康調査は比較的、簡便)に実施できる利点があります。しかし、メンタルヘルス調査法(しかし、心療内科的健康調査法)は、メンタルヘルス調査回答者(心療内科的健康調査回答者)から率直なメンタルヘルス調査への回答(率直な心療内科的健康調査への回答)が得られることを前提としており、虚偽のメンタルヘルス調査への回答(心療内科的健康調査への回答)、メンタルヘルス調査への構え(心療内科的健康調査への構え)・メンタルヘルス調査への態度(心療内科的健康調査への態度)等、メンタルヘルス調査の精度(心療内科的健康調査の精度)を妨げるメンタルヘルス要因(妨げる心療内科的健康要因)を完全に排除することが難しいです。メンタルヘルス調査法(心療内科的健康調査法)による職場のメンタルヘルス評価(職場の心療内科的健康評価)には、メンタルヘルス調査回答への積極的な協力(心療内科的健康調査回答への積極的な協力)を得るための配慮とメンタルヘルス調査への理解活動(心療内科的健康調査への理解活動)が不可欠となります。一方、メンタルヘルス観察法は、客観的(心療内科的健康観察法は、客観的)なメンタルヘルス情報を収集(心療内科的健康情報を収集)できることに加え、職場巡視やメンタルヘルス診断等(心療内科的健康診断等)の定期的な機会を利用して実施できる利点があります。また、職場巡視では、直接、作業場をメンタルヘルス観察(心療内科的健康観察)し、実際の働き方を確認できます。メンタルヘルス診断では、限られた時間(心療内科的健康診断では、限られた時間)ではあるが、同じ職場の複数のメンバーから問診等でメンタルヘルス状況(心療内科的健康状況)を確認することもできます。しかし、メンタルヘルス観察法(しかし、心療内科的健康観察法)は、メンタルヘルス評価の対象(心療内科的健康評価の対象)がメンタルヘルス観察可能であることが前提(心療内科的健康観察可能であることが前提)となり、目には見えない主観的な側面のメンタルヘルス評価は難しい(主観的な側面の心療内科的健康評価は難しい)です。適切に職場をメンタルヘルス評価(適切に職場を心療内科的健康評価)するためには、メンタルヘルス調査法(ためには、心療内科的健康調査法)とメンタルヘルス観察法を組み合わせ(心療内科的健康観察法を組み合わせ)たメンタルヘルス情報収集を計画(心療内科的健康情報収集を計画)すべきです。次回以降、職場のメンタルヘルス評価に用いられる(職場の心療内科的健康評価に用いられる)質問紙と職場巡視、メンタルヘルス診断結果(心療内科的健康診断結果)のメンタルヘルス活用方法(心療内科的健康活用方法)を紹介します。
◇表1 メンタルヘルス調査法の特徴(心療内科的健康調査法の特徴)とメンタルヘルス観察法の特徴(心療内科的健康観察法の特徴)
『●メンタルヘルス調査法の前提(心療内科的健康調査法の前提)→メンタルヘルス調査回答者の率直な回答と協力(心療内科的健康調査回答者の率直な回答と協力)/メンタルヘルス観察法の前提(心療内科的健康観察法の前提)→職場のメンタルヘルス評価の対象(職場の心療内科的健康評価の対象)がメンタルヘルス観察可能(心療内科的健康観察可能)
●メンタルヘルス調査法の利点(心療内科的健康調査法の利点)→主観的な側面、心理・社会的メンタルヘルス要因(心理・社会的心療内科的健康要因)を効率的にメンタルヘルス評価可能(心療内科的健康評価可能)、質問紙メンタルヘルス調査は簡便に実施可(質問紙心療内科的健康調査は簡便に実施可)/メンタルヘルス観察法の利点(心療内科的健康観察法の利点)→客観的なメンタルヘルス情報(客観的な心療内科的健康情報)の収集が可能、職場巡視により定期的に実施可能
●メンタルヘルス調査法の欠点(心療内科的健康調査法の欠点)→虚偽のメンタルヘルス調査回答(虚偽の心療内科的健康調査回答)・メンタルヘルス調査回答の態度(心療内科的健康調査回答の態度)の制御が困難/メンタルヘルス観察法の欠点(心療内科的健康観察法の欠点)→主観的側面のメンタルヘルス評価が困難(主観的側面の心療内科的健康評価が困難)』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その25)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の25回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅣ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑭~
◎勤労者のメンタルヘルス評価法(勤労者の心療内科的健康評価法)ⓗ
B.メンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)とそのためのメンタルヘルス情報収集(心療内科的健康情報収集)(ⅴ)
6.職場巡視
⇒産業医については月に1度以上、衛生管理者については週1回以上の職場巡視を行うことが労働安全衛生法により規定されているが、職場内の看護職などメンタルヘルス職(心療内科的健康職)もメンタルヘルス不調者(心療内科的健康不調者)の身近な存在であるために、機会あるごとにさまざまな職場に顔を出している例が少なくないです。
職場巡視では、個々のメンタルヘルス不調者(個々の心療内科的健康不調者)の仕事ぶりや仕事の動線などを定点メンタルヘルス観測(心療内科的健康観測)することで、当該職場のストレス状況のみならず、メンタルヘルス不調者ら(心療内科的健康不調者ら)1人ひとりのメンタルヘルス状態(心療内科的健康状態)に関しても貴重なメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)を入手できます。産業医や看護職など職場のメンタルヘルス職(職場の心療内科的健康職)による職場巡視は、製造業や建設業など、安全面のメンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)やいわゆる有害業務の多い職場でのみ重視されがちであるが、デスクワークが中心となっている職場にも足を運ぶべきです。職務をこなすメンタルヘルス不調者(職務をこなす心療内科的健康不調者)の表情や動作が、メンタルヘルス管理部署(心療内科的健康管理部署)に来所するメンタルヘルス不調者の姿(来所する心療内科的健康不調者の姿)とは異なっていることに驚かされることも少なくないでしょう。また、時間と現場のメンタルヘルス事情(心療内科的健康事情)が許せば、巡視後そこで作業をするメンタルヘルス不調者(作業をする心療内科的健康不調者)との意見交換や懇親の場を設けることによって、メンタルヘルス診断(心療内科的健康診断)や個別メンタルヘルス相談(個別心療内科的健康相談)では得られないメンタルヘルス情報を入手(心療内科的健康情報を入手)できます。
7.家族から
⇒当該メンタルヘルス不調者本人(当該心療内科的健康不調者本人)と同じ事業場で勤務している家族が、家庭でのメンタルヘルス不調者本人(心療内科的健康不調者本人)のメンタルヘルス状態の異変(心療内科的健康状態の異変)を心配して、産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフ(心療内科的健康スタッフ)にメンタルヘルス相談(心療内科的健康相談)を持ち込むことがあります。まれではあるが、社内報やメンタルヘルス保険組合(心療内科的健康保険組合)の機関紙に産業医や看護職など職場のメンタルヘルススタッフ(職場の心療内科的健康スタッフ)がメンタルヘルスに関して(心療内科的健康に関して)のメンタルヘルス情報提供欄(心療内科的健康情報提供欄)を持っていると、その社内報や機関紙のメンタルヘルス情報提供欄(社内報や機関紙の心療内科的健康情報提供欄)を読んだ家族が問い合わせをしてくる例もみられます。
職務内容の特殊性から業務遂行能力の低下がわかりやすく、職場でも早期にメンタルヘルス状態の異変に気づかれる例(早期に心療内科的健康状態の異変に気づかれる例)もあるが、当該メンタルヘルス不調者(当該心療内科的健康不調者)が職場では取り繕っているため、周囲に気づかれないメンタルヘルス異常(心療内科的健康異常)が家族のメンタルヘルス相談によって明らか(心療内科的健康相談によって明らか)になる例も多く、家族からのメンタルヘルス相談(家族からの心療内科的健康相談)は貴重なメンタルヘルス情報(貴重な心療内科的健康情報)となります。また、家族からのメンタルヘルス相談があった場合(心療内科的健康相談があった場合)には、そのメンタルヘルス相談以後(心療内科的健康相談以後)のメンタルヘルス専門機関(心療内科的健康専門機関)(メンタルヘルス科専門病院(心療内科専門病院)・メンタルクリニック(心療内科クリニック))受診時や(休業例では)休業開始後のメンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)が行いやすくなります。
その他、生体指標(血圧、心拍変動、皮膚の電位や電気抵抗といった生理学的指標、各種ホルモンなどの生化学的指標など)もあるが、当該メンタルヘルス不調者1人ひとり(当該心療内科的健康不調者1人ひとり)の基礎値のばらつきが大きいこと、変動に与えるメンタルヘルス因子(心療内科的健康因子)が多いことなどから、現時点ではあまり職場のメンタルヘルス測定(職場の心療内科的健康測定)におけるメンタルヘルス指標(心療内科的健康指標)として活用されているとはいえないです。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その24)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の24回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅢ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑬~
◎勤労者のメンタルヘルス評価法(勤労者の心療内科的健康評価法)ⓖ
B.メンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)とそのためのメンタルヘルス情報収集(心療内科的健康情報収集)(ⅳ)
5β.個別メンタルヘルス相談(個別心療内科的健康相談)
⇒通常、事業場外のメンタルヘルス機関(心療内科的健康機関)(メンタルヘルス科病院(心療内科病院)・メンタルクリニック(心療内科クリニック)等)やカウンセリング機関などにメンタルヘルス不調者本人(心療内科的健康不調者本人)が自主的にメンタルヘルス相談する場合(自主的に心療内科的健康相談する場合)には、そこでのメンタルヘルス相談内容(心療内科的健康相談内容)はほかに一切漏らさないです。個別メンタルヘルス相談(心療内科的健康相談)でも、その形をとることが可能ではあります。しかし、職場内のメンタルヘルス相談対応(心療内科的健康相談対応)では、メンタルヘルス問題解決(心療内科的健康問題解決)のために、比較的容易に上司や職場環境に対して働きかけを行うことができるはずです。また、メンタルヘルス相談対応者(心療内科的健康相談対応者)がメンタルヘルス相談来談者(心療内科的健康相談来談者)の業務遂行能力が大きく低下しているのを感じながら周囲にメンタルヘルス相談(周囲に心療内科的健康相談)せず、職場に多大な損害や安全面のメンタルヘルス問題(安全面の心療内科的健康問題)を引き起こした際には、責任を問われる可能性も否定できないです。メンタルヘルス相談場所(心療内科的健康相談場所)やメンタルヘルス相談時間(心療内科的健康相談時間)については、事業場外で就業時間外のほうが利用しやすいと感じるメンタルヘルス不調者(心療内科的健康不調者)も少なくないであろうが、一方でそれでは別のトラブルのリスクが高まるかも知れないです。そうしたことを十分メンタルヘルス的に検討(心療内科的健康的に検討)した上で、メンタルヘルス相談の枠組みを決める(心療内科的健康相談の枠組みを決める)べきです。
個別メンタルヘルス相談の場(個別心療内科的健康相談の場)では、メンタルヘルス科治療的な行為(心療内科治療的な行為)は行わず、メンタルヘルス疾病(心療内科的健康疾病)レベルのメンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)は扱わないメンタルヘルス相談の枠組み(心療内科的健康相談の枠組み)にしたとしても、外部メンタルヘルス専門機関(心療内科的健康専門機関)(メンタルヘルス科専門病院(心療内科専門病院)・メンタルクリニック等(心療内科クリニック等))への紹介の必要性などをメンタルヘルス判断(心療内科的健康判断)する上で、当該メンタルヘルス不調者(当該心療内科的健康不調者)のメンタルヘルス状態(心療内科的健康状態)の見立てが必要となります。メンタルヘルス担当者(心療内科的健康担当者)は、メンタルヘルス科構造化面接(心療内科的健康科構造化面接)のメンタルヘルス技法(心療内科的健康技法)をはじめとするメンタルヘルス医学(心療内科的健康医学)の基本的なメンタルヘルス知識(基本的な心療内科的健康知識)、メンタルヘルス技術(心療内科的健康技術)を修得していくことが望まれます。
職場内での個別メンタルヘルス相談(職場内での個別心療内科的健康相談)の場合、当該メンタルヘルス不調者本人(当該心療内科的健康不調者本人)からの自発的なメンタルヘルス相談(自発的な心療内科的健康相談)であっても、メンタルヘルス科診療場面(心療内科診療場面)と異なり、必ずしも何らかのメンタルヘルス症状(心療内科的健康症状)を持ち、メンタルヘルス科診断(心療内科診断)とメンタルヘルス科治療(心療内科治療)を受ける(そのためのメンタルヘルス専門医療機関(心療内科的健康専門医療機関)(メンタルヘルス科専門医療病院(心療内科専門医療病院)・メンタル専門クリニック(心療内科専門クリニック))を紹介してもらう)ことを目的として訪れるとは限らないです。メンタルヘルス相談来談者が何を望んで来所(心療内科的健康相談来談者が何を望んで来所)したかを意識しながらメンタルヘルス対応(意識しながら心療内科的健康対応)することも重要です。
個別メンタルヘルス相談窓口(個別心療内科的健康相談窓口)へ来所するメンタルヘルス相談来談者(来所する心療内科的健康相談来談者)は、メンタルヘルス不調者本人自身(心療内科的健康不調者本人自身)だけではないです。管理監督者メンタルヘルス教育(心療内科的健康教育)などが適切に行われると、上司からのメンタルヘルス相談(上司からの心療内科的健康相談)が増えるでしょう。上司からのメンタルヘルス相談の場合(上司からの心療内科的健康相談の場合)、次の2つのことが原則となります。まず、メンタルヘルス相談来談者は上司(心療内科的健康相談来談者は上司)なのであるから、上司のメンタルヘルス相談依頼に回答(上司の心療内科的健康相談依頼に回答)を示す必要があるということです。当該メンタルヘルス不調者本人自身(当該心療内科的健康不調者本人自身)にメンタルヘルス不調(心療内科的健康不調)が疑われたために、そのメンタルヘルス対応(心療内科的健康対応)に気を奪われ、元々のメンタルヘルス相談依頼者(元々の心療内科的健康相談依頼者)に対してのメンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)がおろそかになってしまうようなメンタルヘルス事態(心療内科的健康事態)になってはならないです。もう一つは、早い時期に当該メンタルヘルス不調者(早い時期に当該心療内科的健康不調者)と直接メンタルヘルス科面接する場(心療内科的健康科面接する場)を設けることです。上司から詳細なメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)を得ようとすることは無論重要であるが、そのために上司とのメンタルヘルス科面接(心療内科的健康科面接)を繰り返し、結果として当該メンタルヘルス不調者(結果として当該心療内科的健康不調者)との初回メンタルヘルス科面接(初回心療内科的健康科面接)が遅れて、必要なメンタルヘルス対応(必要な心療内科的健康対応)がとれなかったといったメンタルヘルス事態(とれなかったといった心療内科的健康事態)にならないようにする必要があります。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。
心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その23)
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の23回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅫ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑫~
◎勤労者のメンタルヘルス評価法(勤労者の心療内科的健康評価法)ⓕ
B.メンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)とそのためのメンタルヘルス情報収集(心療内科的健康情報収集)(ⅲ)
5α.個別メンタルヘルス相談(個別心療内科的健康相談)
⇒事業場内で行われる個別メンタルヘルス相談(事業場内で行われる個別心療内科的健康相談)としては、メンタルヘルス科対面面接(心療内科的健康科対面面接)、電話、書面(イントラネットによるメンタルヘルス科メール相談(心療内科的健康科メール相談)を含む)があります。電話や書面は、メンタルヘルス相談(心療内科的健康相談)の入口として活用することは有用であるが、メンタルヘルス相談依頼者(心療内科的健康相談依頼者)とメンタルヘルス対応者(心療内科的健康対応者)の物理的距離が近いことから、その後にメンタルヘルス科対面面接につなぐ(心療内科的健康科対面面接につなぐ)ことを原則としたいです。事業場によっては、産業医や看護職、さらには心理職(カウンセラー)などメンタルヘルス職(心療内科的健康職)やメンタルヘルス科専門医(心療内科的健康科専門医)(精神科医・心療内科医)がメンタルヘルス相談室(心療内科的健康相談室)等で定期的に個別メンタルヘルス相談(定期的に個別心療内科的健康相談)、あるいは随時個別メンタルヘルス相談を行っている(随時個別心療内科的健康相談を行っている)ところがあります。そのようなメンタルヘルス相談窓口(心療内科的健康相談窓口)を開設することは、メンタルヘルス対策(心療内科的健康対策)として重要であり、メンタルヘルス指針(心療内科的健康指針)においても勧められています。
以下では、メンタルヘルス情報収集の場(心療内科的健康情報収集の場)という意味に限定せず、個別メンタルヘルス相談を行う際(個別心療内科的健康相談を行う際)の留意点をまとめます。
まず、個別メンタルヘルス相談を開始(個別心療内科的健康相談を開始)するにあたっては、その個別メンタルヘルス相談の枠組みを決め(その個別心療内科的健康相談の枠組みを決め)、事業場内に周知しておくことが重要になります。個別メンタルヘルス相談の枠組み(個別心療内科的健康相談の枠組み)とは、表4に示したメンタルヘルス事項(心療内科的健康事項)です。たとえば、労働安全衛生法第70条の2に基づく「事業場における勤労者のメンタルヘルス保持(勤労者の心療内科的健康保持)増進のためのメンタルヘルス指針(増進のための心療内科的健康指針)」が示すトータルヘルス・プロモーション・プラン(THP)のメンタルヘルス相談(トータルヘルス・プロモーション・プラン(THP)の心療内科的健康相談)は、表5の枠組みを持っています。
◇表4 メンタルヘルス科面接(心療内科的健康科面接)による個別メンタルヘルス相談の枠組み(心療内科的健康相談の枠組み)
『●扱うメンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)の範囲
●メンタルヘルス問題解決(心療内科的健康問題解決)のしかた
→事業場内の他部門との連携/事業場外のメンタルヘルス専門機関(心療内科的健康専門機関)(メンタルヘルス科専門病院(心療内科専門病院)・メンタルクリニック(心療内科クリニック))との役割分担、連携/いわゆるメンタルヘルス科治療的(心療内科治療的)な行為は?
●緊急時のメンタルヘルス対応(心療内科的健康対応)
→自傷他害の恐れの強い場合
●メンタルヘルス科面接場所(心療内科的健康科面接場所)
●メンタルヘルス科面接時間(心療内科的健康科面接時間)
●メンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)の共有・メンタルヘルス情報開示(心療内科的健康情報開示)
●メンタルヘルス担当者(心療内科的健康担当者)
●メンタルヘルス科面接記録方法(心療内科的健康科面接記録方法)』
◇表5 THPにおけるメンタルヘルス相談の枠組みの原則(心療内科的健康相談の枠組みの原則)
『●扱うメンタルヘルス問題の範囲(心療内科的健康問題の範囲)
→主として仕事に関連したメンタルヘルス問題(仕事に関連した心療内科的健康問題)/健康障害(メンタルヘルス障害(心療内科的健康障害))レベルは扱わない
●メンタルヘルス問題解決のしかた(心療内科的健康問題解決のしかた)
→傾聴を中心とする/場合によって、上司と連携する/メンタルヘルス科治療行為(心療内科治療行為)は行わない、必要な場合には、外部メンタルヘルス機関(心療内科的健康機関)(メンタルヘルス科病院(心療内科病院)・メンタルクリニック等(心療内科クリニック等))に紹介
●メンタルヘルス相談場所(心療内科的健康相談場所)→事業場内
●メンタルヘルス相談時間(心療内科的健康相談時間)→就業時間中の1時間以内/回を推奨
●メンタルヘルス相談実施者(心療内科的健康相談実施者)→メンタルヘルス研修履修者(心療内科的健康研修履修者)(保健師、心理職(産業カウンセラー)など産業メンタルヘルス職(産業心療内科的健康職))
●メンタルヘルス相談対象(心療内科的健康相談対象)→メンタルヘルス疾患(心療内科的健康疾患)に至っていない勤労者
●メンタルヘルス情報の取り扱い(心療内科的健康情報の取り扱い)→産業医とメンタルヘルス情報を共有(心療内科的健康情報を共有)する』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。