日別アーカイブ: 2016年12月31日

下痢になったら、どうしたらいいの?これってノロなの?

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 楽な胃カメラ・大腸カメラ、消化器一般診療を行っています。

冬になって、下痢や嘔吐の患者さんも増え出しています。テレビでも、「集団感染」「ノロウイルス感染」という言葉が出てきます。

いよいよ年末で、本日は大晦日です。クリニックはおおむね閉まっています。そこで今回は、そんな「下痢」についての対処法を解説します。病院に行く前に、少しでもためになればと考えています。

 

下痢の原因

下痢に対処するには、その原因を知らないといけません。

急に起こった下痢の90%以上が感染症と考えられており、ウイルスが原因である事が多いと考えられている。ノロウイルスもその中の1つ。ウイルス以外にも細菌が原因であることもあり、O-157などが有名ですね。

ちなみにノロウイルスの診断には便を調べる方法があります。65歳以上か3歳以下で保険が通るのですが、それ以外の方は自費診療なので、実際にノロか調べられる事はほとんどありません。またノロであっても、主な対処法は変わりません。

それ以外にも、食べ過ぎ、飲みすぎによる消化不良。特に甘いものは腸に水がたまりやすい。

それ以外にもストレスでも下痢になります。よくコマーシャルでも「もうすぐ会議。お腹がグルグルー」なんてのがありますね。

 

下痢の治療 

感染症が原因である事が多い下痢ですが、その中でも多いウイルス性の下痢の場合は、基本的には水分摂取になります。お勧めは、OS-1やスポーツドリンク(半分くらいに薄める)です。ちなみにウイルスには抗生剤は効きません。 細菌性の下痢に対しては抗生剤を使います。細菌性とウイルス性を判断するのは難しいですが、血便や腹痛が強い場合は細菌性の可能性があります。

あと、市販の下痢止めはあまり使わないようにしましょう。下痢はもともと、ウイルスや細菌、毒素などを出す生理的は反応なので、下痢止めをするとかえって腸の中に感染が蔓延します。

暴飲暴食は避けて、アルコールや牛乳も控えて下さいね。ついでにナマモノも避けておきましょう。

感染を広げないためにも、手洗いもシッカリ行いましょう。

基本的には これで3日くらいで勝手に治っていきます。

 

病院に行った方がいいのはどんな時?

●これまでに経験したことのない激しい下痢 ●血便 ●発熱 ●同じものを食べた人が同じ症状になっている 等があります。 (詳しくは こちらのサイトも参照 下痢の正しい対処法

症状が強い場合は、入院して点滴したり、抗生剤を投与する事があります。

 

”注意しないといけない”下痢

多くは感染症による下痢で、自然に治るのですが、下痢がずっと慢性的に続く場合には 感染症以外の下痢の可能性もあります。

その中でも注意が必要なのが ①大腸癌 ②潰瘍性大腸炎やクローン病 ③過敏性腸症候群 があります。これらの診断は、消化器専門の先生にかかって、大腸検査をして診断されます。下痢が続く場合は、一度近くの専門の先生にかかる事をお勧めします。

 

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 楽な胃カメラと大腸カメラ、専門医による診断と分かりやすい説明を心がけています。

 

 


検診バリウム検査で「胃ポリープ」が指摘されたら…それって、胃がん?!

12月は、秋の検診で引っかかった方が多く来られました。

その中で多いのが ①バリウムで「胃ポリープ」「慢性胃炎」と書かれた ②便潜血陽性 です。

今回は①の「胃ポリープ」について解説します。

 

胃ポリープとは、簡単に言えば「胃の中のできもの」ということです。

そしてポリープは 大きく3つに分類されます。

①胃底腺ポリープ ②過形成ポリープ ③腺腫性ポリープです。

①胃底腺ポリープ

胃底腺ポリープ 学会より

一番多く見えられるパターンのポリープです。色は肌色で、周りの胃粘膜と同じ色をしています。ピロリ菌が感染していない、きれいな胃にできます。原因は諸説あるようですが詳しくは分かっていません。ただ、このポリープはがん化しないため、放置しておきます。よく「良性のポリープ」と言われます。

 

 

 

②過形成ポリープ

胃過形成ポリープ

次に多いのが、この過形成ポリープです。ピロリ菌が陽性の慢性胃炎の方に出来る、赤色のポリープです。このポリープは大きくなって、出血して貧血の原因になったり、数%でがん化します。一方で、ピロリ菌を除菌する事により7割が縮小、消失するというデータがあり、まずはピロリ菌の治療が行われます。出血やがん化の可能性がある場合は、内視鏡的に切除を行います。これは大きな病院で10日ほど入院をして行います。

 

③腺腫性ポリープ

これはそれほど多くは認めませんが、前がん病変と考えられ、がん化するリスクが極めて高いポリープです。主にピロリ菌感染して、胃炎が強い患者さんに認められます。この腺腫は、胃がんリスクが高いため、大きな病院で内視鏡的切除されます。

 

このように「胃ポリープ」と言っても、たくさんの種類があります。①のポリープが多い事より、過度に胃がんの心配をする必要はないのですが、しかし②③の可能性もあることより、一度は胃カメラを受けることをお勧めします。胃カメラでは、①②③の区別がはっきりします。①であれば、安心して放っておけばよいのです。

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 楽な胃カメラ、大腸カメラ、分かりやすい解説を心がけます。胃がんや大腸がんを予防し、健康で幸せな毎日を過ごすサポートをしていくクリニックです。