森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック
大阪市中央区 JR森ノ宮駅直結 ビエラ森ノ宮3階
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、痛くない大腸カメラをしています
院長の藤田です。
今回のテーマは「ピロリ菌が陽性だったら…」
最近は人間ドックなどで自主的に、オプションで検査される方を多く見かけます。血液検査の抗体検査や、ABC検診といって胃がんリスクを調べる血液検査もあります。そこで、抗体が陽性(=ピロリ菌がいてる)と言われたり、ABC検診でB判定(=ピロリ菌がいて、胃炎を起こしている)という結果で相談をされることがよくあります。
ピロリ菌で陽性と言われたら、どうしたらいいのでしょうか?
①まずは胃カメラで胃の状態を確認!
ピロリ菌は、2歳~5歳までには感染すると考えられています。40歳で「ピロリ菌がいてる」と言われた場合、すでに35年間の胃炎の蓄積があるのです。
そこでまず胃カメラを受けて「すでに胃がんが起こっていないか」確認する必要があります。当たり前ですが、ピロリ菌を退治しても胃がんは治りません。
これは国が認めた保険診療のやり方であり、いきなり治療をすることは保険が適応されません。
② 次にピロリ菌除菌治療!
胃カメラをして 胃炎だけで胃がんになっていない事が確認できれば、除菌治療に移ります。治療は内服薬で1日2回7日間の内服です。ピロリ菌に対して、抗生剤と異薬で除菌します。
9割が除菌(ピロリ菌を退治する)することが出来ます。
③ ピロリ菌 除菌出来たか、確認!
ピロリ菌の治療薬で、100%退治出来るわけではありません。ピロリ菌が抗生剤に対して耐性を持っている場合は効かない事があります。なので、除菌出来たかを調べる方法があります。その時は必ずしも胃カメラは受ける必要がなく、血液検査や呼気試験といった方法があります。
④ 除菌出来たら一安心。でも油断は大敵!
ピロリ菌は一度退治出来ると、大人の方は98%再感染しないと考えられています。ですので、まずはしっかりと除菌することが大切!除菌できれば一安心です。
ただし、胃炎のフォローは必要です。40歳で除菌できたとしても35年の胃炎の蓄積があり、胃潰瘍や胃がんのリスクは残っています(除菌によって、リスク上昇は抑えられていますが…)。定期的に胃カメラを受けておくようにしましょう。
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