ABC検診でまたピロリ菌がいてた!? 2回受けても意味ない?(ピロリ菌除菌後の方)

こんにちは。森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今月 2人の患者さんから「ABC検診受けたら、またピロリ菌がいてるので病院に行くように言われました。昨年 除菌できたって聞いていたのに」と問い合わせがありました。

●ABC検診ってご存知でしょうか?

ABC検診は「胃がんリスク層別化検査」といわれ、住民検診や職域検診、人間ドックでも採用されるところが増えている。血液検査で、ピロリ抗体検査と ペプシノーゲン法を組み合わせて ABCDにランク分けする。A群は胃がんのリスクが低く、Dになるにつれて胃がんのリスクが高いという仕組みです。

●問題は ピロリ抗体検査

抗体とは、ある異物(抗原)に対して特異的に働いて、生体からその異物を除去するタンパク質のこと(免疫グロブリン)です。

ピロリ菌に感染している人でも抗体は存在するが、ピロリ菌がかつていた人(例えば 除菌治療をしてピロリ菌そのものがいなくなった人)でも、この抗体は存在する

●ということは

除菌した人は、ピロリ菌そのものが消えても抗体が陽性のままであることが多い。
ということは ABC検診をすると B判定やC判定になることがある。
逆に言えば A群にならないことも多い。

●実は
ピロリ菌の除菌治療を受けた人は ABC分類の判定対象にはならない。
E群(除菌=Eradication)として区別される。

これが 除菌治療後の人は ABC検診を2回受けても意味がないという理屈でした。

ピロリ菌に感染していた胃は、除菌後も胃がんのリスクが残るため、いずれにしても
定期的に胃カメラをすることが大切です。

 






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