血液検査で調べるピロリ菌検査の弱点

ピロリ菌という名前は聞いたことがあるでしょうか?

子供の時(小学生になる前)に口から入り慢性胃炎を起こし、大人になって潰瘍や胃がんを引き起こす悪い細菌です。

ピロリ菌全般について知りたい方は↓まで

https://morinomiya-naishikyo.com/treat/gastrointestinal.html

 

そのピロリ菌に感染しているか調べる方法として、人間ドックを中心に血液検査(抗ピロリ抗体)で調べられることがあります。血液検査で出来るので、通常の採血の時に一緒に調べることができるのですが、いくつか弱点があります。

 

●そもそもピロリ抗体とは何でしょうか?

ピロリ菌に感染すると、体内にはピロリ菌感染を認識して免疫機能が働き「抗体」というものができます。注意が必要なのは、抗体とは免疫物質のことで、“ピロリ菌そのものではない”ということです。

また抗体検査では、抗体が有るか無いかを調べる「定性」検査と、抗体の量(抗体価)を調べる「定量」検査があります。

 

弱点①:除菌治療後の人は使えない。

除菌治療を行いピロリ菌が消えたひとでも、抗体は体に残ります。

ですので、血液検査で抗体を調べると(+)陽性となってしまいます。除菌治療した人は、抗体検査では調べずに、尿素呼気試験など別の方法で調べましょう。(と言っても、大人になってからの再感染はほとんどないのですが…)

 

弱点②:除菌治療が成功したかの効果判定には使いにくい。

除菌治療(1週間の抗生剤内服)が終わり、除菌できたかを調べる必要があります。

その際 抗体で調べることも出来るのですが、除菌後に抗体値が下がるには半年以上かかり、また除菌前と抗体価を比較して調べることが必要です。(抗体があるかだけの定性検査だと、上記の通り(+)陽性となってしまいます)

 

弱点③:陰性でも ピロリ菌に感染している可能性がある。

これまで抗体値を10 U/ml未満が「陰性」と診断されてきました。

しかし検査の精度が上がるにつれて 10U/ml未満の方でも感染していることがわかってきました。

現在は3U/mlまで測定できるようになっているのですが、その間の3~10U/mlの方(陰性高値と言われます)で実は現在も感染している人が10%程度いることがわかっています。

 

ピロリ菌の検査方法はいろいろとあるのですが、どれも一つで完璧な検査はなく、長所と短所があります。症例に応じた使い分けが必要になってきますので、専門医の先生とよく相談しながら検査していくことが大切です。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。(院長はピロリ学会認定医)
JR森ノ宮駅直結にあるクリニック、大阪市内で京橋、玉造からもアクセス良好です。
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