当院理学療法士の田中が7月18日〜19日に関西ジュニアテニス選手権大会2015のメディカルルームトレーナーとして参加してきました。
関西ジュニアテニス選手権大会2015は7/11〜7/22の11日間にわたって大阪靭テニスセンターにて行われ、その内の2日間の参加となりました。
この大会期間中には台風11号の影響により試合日程がずれ、担当した18日も雨天のため1時間遅れで試合が行なわれました。その分気温はあまり上がらず、WBGT(暑さ指数:http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php)も「注意レベル」でした。
しかし19日は朝から晴れ、気温も30℃を越してWBGTも「厳重警戒」という状態でした。メディカルルームはケガの対応というよりも、軽度から救急搬送が必要なレベルまで、熱中症を含む多くの暑熱下の体調不良の対応に追われました。
この大会に出場している選手のほぼ全員が帽子をかぶり、水分補給、栄養補給などの対策もしっかりと行っています。しかしその中でも熱中症は出てきます。
熱中症になる選手の多くは、風邪気味である、お腹を壊している、寝不足であるなど、元々体調が優れない状態でありました。このような選手はいくら暑熱対策をしても身体がついていかないようです。
皆さんも熱中症にお気を付けください。
熱中症対策について簡単にまとめましたので、是非参考にしてください。
【熱中症対策】
・熱中症を防ぐ手段の一つとして水分補給が大切なのは言うまでもありません。汗には塩分が含まれているので、大量の発汗を伴う運動時には塩分を含んだ水分(スポーツドリンク等)を摂取することが重要です。また、糖分を含んだ水分を摂取すると腸の中での水分吸収を速めることが出来ると言われています。
・炎天下において、帽子の着用は重要と言われています。帽子を被ることは熱がこもって良くないのではないかと思われがちですが、帽子の着用によって発汗量が減り、余分な水分の損失を防ぐことが出来るというデータも出されています。頻繁に着脱をして換気効果を得ることは大事ですが、熱いからと言って炎天下で帽子を取ってしまうのは逆に全身の不快感や脱水を引き起こしてしまいます。積極的な着用を心掛けましょう。
報告者:中塚・西崎