月別アーカイブ: 2015年3月

成長期のスポーツ障害予防・指導者講習会

3月14日(土)に大阪市立浪速区民センターを会場にして、成長期のスポーツ障害予防・指導者講習会が行われました。この講習会の主催は全日本軟式野球連盟で、協賛として運動器の10年・日本協会という協会が関わっています。全国10会場で開催され、スポーツドクター1名と理学療法士は講師が1名、補助講師が2名配置されています。そして、近畿ブロックでの講習会には当院理学療法士の田中が講師、北中が補助講師として参加しました。

講習会の内容は、まず行岡病院の正富先生より「成長期のスポーツ外傷予防に関する講座」というテーマで講演していただき、続いて当院理学療法士の田中が「コンディショニングに関する講座」、「ストレッチ等に関する実技講座」というテーマで講演するという流れでした。

正富先生の講演は成長期に起こりやすいケガやその発生メカニズムなど医師の視点から話をされておりました。特に野球肘に関して、なぜ野球肘が生じるのか?そのまま投げ続けることによって将来どうなってしまうのか?など動画も用いながらご講演されていました。

後半は当院の田中がコンディショニングの1つの手段としてストレッチについて講演しました。まずはストレッチの理論について、ウォーミングアップとクールダウン時に選択するストレッチの違いなどを生理学的な話から講演し、その後実際にストレッチの実技を行いました。ストレッチは野球の動作に近い動きを取り入れたもので、上半身と下半身に分けて行いました。

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今回の講演によって少年野球の指導者に向けてケガに対する知識やその対処法を学んで頂くことによって、障害予防に繋げていくことができれば幸いと思っています。また当院では野球の障害予防として野球肘検診を実施しております。この検診は超音波を用いることによって疼痛の無い肘の障害を早期発見し、長期間の治療や野球ができなくなるような子どもを減らすことが目的です。小学生や中学生を対象に実施しておりますので、ご興味のある方は当院スタッフまでお問い合わせください。

※運動器の10年・日本協会 http://www.bjd-jp.org

報告者:北中


第45回 運動器基礎研究会

3月7日(土)に当院を会場にして、理学療法士の梅本が代表を務める運動器基礎研究会の第45回勉強会が行われました。

今回は「肩関節疾患の評価と治療」というテーマで、喜馬病院の井尻朋人先生に講師をしていただきました。

井尻先生は、以前から肩甲骨周囲筋の筋活動について表面筋電図を用いて研究されており、先生の研究データや臨床での経験から、実技を含めて講義をしていただきました。

運動器基礎研究会 写真2

 

 

 

 

 

前半は、患者さんの訴えで聞かれる事が多い「腕の挙げにくさ、動きの最後での痛み」を例にして、そのような症状に対してどのように評価・治療を行っていくかを説明していただきました。

運動器基礎研究会 写真1

 

 

 

 

 

 

 

後半は、「肩甲骨の安定」について話をしていただきました。「肩甲骨が安定しているとは、どのような状態の事を指すのか」という疑問に対して、先生が考える肩甲骨の安定性についての話や、研究データから肩甲骨が安定している状態の筋活動と評価の仕方を、実技を交えて教えていただきました。

参加者は、ペアになって肩甲骨の動きをチェックし、肩甲骨の三次元の動きを捉えるためにとても熱心に実技に取り組まれていました。

今回のセミナーには、当院理学療法士の沼澤・北中・月田・新井・嵩本が参加し、肩関節の評価方法について勉強しました。今回の勉強会で得た知識を今後の患者様の治療に役立てていきたいと思います。

運動器基礎研究会 URL: http://ameblo.jp/unkiken/

報告者:新井


シラックサッカースクール

3月2日(月)、当院の理学療法士の梅本がシラックサッカースクールにトレーナーとして参加しました。ケガの応急処置やウォーミングアップの指導はもちろん、ケガの相談への対応、障害予防のトレーニング指導等を行っていく予定です。

この日は、さっそく練習前のウォーミングアップの指導や、実際に痛みを抱えている選手に対して、今後のアドバイスを行いました。

評価2

評価を実施している様子

ストレッチ

ストレッチング指導の様子

 

このシラックサッカースクールは株式会社シラック・ジャパンと当院とのコラボレーションによって実現した企画です。2015年4月から開校予定であり、3月は無料体験を行っています。スクールには年長から小学6年生を対象とした「エンジョイコース」と、小学3年生から小学6年生を対象とした「スキルアップコース」があり、目的に合わせたコースを選択できるようになっています。このスクールの大きな特長にはサッカーのスキルアップだけでなく、『ケガに強い選手をつくる!』という点があります。ケガをしたら完全に休んで練習に参加しなかったり、無理に練習を続けて悪化させてしてしまうことがあると思いますが、何をしたら早く治るのか、患部に負担をかけない練習はないか等をコーチとトレーナーが連携して指導にあたります。

このスクールは月に数回、様々な時間帯で開校されますが、我々がサポートするのは月に1~2回程度です。その限られた時間帯でも精一杯サポートさせて頂きます。

シラックサッカースクール ブログ:http://ameblo.jp/shilac-soccer/

問い合わせ:Nクリニックリハビリテーション科 (TEL:072-432-4976 担当:田中)

報告者:新井