インフルエンザ枠少しだけ追加

11月10日(土)14時〜16時は一般ワクチン枠ですが、15時〜16時にほとんど予約が埋まっていないため急遽インフルエンザワクチン枠として使用することとしました。

それ以外の日のインフルエンザワクチン枠がすでに全て埋まっているため、1日だけの枠追加はあまりお役に立てないかもしれませんが、ご希望の方はネットからどうぞご予約下さいませ。

なお、野村先生の担当の日であることを予めご了承下さい。

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生ワクチンと不活化ワクチン その3 ワクチン総括

生ワクチン、不活化ワクチンいずれも接種によって、免疫が0➡︎100に上がるものではなく、回数を重ねて数字を積み重ねていくイメージを持ちましょう。

かかりやすさ、かかった時の症状の重さを100から引き算していく感覚でもよいでしょう。

一人が接種して個人の免疫のパワーをupさせるだけでなく、多数で接種して集団全体のパワーをupすることで 飛躍的に効果が高まります。

水痘(水ぼうそう)ワクチンが無料化されて、3歳以下の数百万人がみな接種するようになり、数年で全国での発生数が1/3程度まで猛烈なスピードで減少しています。

それまでも自費で接種している少数の子ども達はいて、その個人達は罹患や重症化から守られていましたが、集団全体の流行の抑止には全くなっていませんでした。

いかに、「みんなで接種することが大事」かということが分かります。

 

車の運転や交通事故に例えてみましょうか。

ワクチン接種をすることは、自家用車に自動ブレーキや踏み間違い防止機能、ハンドルアシストなどの安全機能を追加していくと考えましょう。

ワクチンで防げる病気にかかるというのは交通事故にあってしまう、起こしてしまうということです。

自分の車にオプションがつけばつくほど事故に会う確率は減ります。

さらに周囲の車全てにオプションが装備されるとどうでしょうか。

より事故にあう可能性が減ることが分かりやすく理解できます。

 

ワクチンを推し進める最終のゴールは以前にも書いたように、感染症の原因微生物そのものを地球から排除することです。

麻疹、ポリオあたりはある程度のところまでは来ていますが、まだ根絶までには道のりが長く残されています。

正しい知識を広め、接種率を上げることは小児科医の大事な仕事の一つであります。

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生ワクチンと不活化ワクチン その2 不活化ワクチン

一方、不活化ワクチンには生きた病原菌は入っておらず、その病気の軽い症状が出ることはありません。

ウイルスや毒素の部品に対する免疫をつけるイメージです。

ヒブ、肺炎球菌、4種混合(3種混合+不活化ポリオ)、B型肝炎、インフルエンザ、日本脳炎などがこれに分類されます。

不活化ワクチンでも接種後に熱が出ることはありますが、これは病気の軽い症状ではなく、純粋にワクチンを接種したということによる反応です。

ですから、例えばインフルエンザワクチンを接種後に熱が出た場合、ワクチンによってインフルエンザになって熱が出ているということは絶対にありません。

実際のウイルスは一匹も入っていないからです(ウイルスを一匹を数えるのかどうかはさておき)。

不活化ワクチンは、生ワクチンに比べるとどうしてもパワーが弱く、1回のワクチンで数十点を得る程度ですから、必然的に回数をたくさん必要として免疫を足し算していく必要があります(2〜4回)。

また効果が切れるまでの年数もやはり生ワクチンより短くなります。

最近特にtopicになっているのは、4種混合に含まれる百日咳の小学校などでの小流行です。

4種混合は生後3ヶ月から接種を開始し、2歳になるまでには4回の接種を終えるのが望ましいワクチンです。

最近の研究ではどうも小学校の中学年くらいにはその効果がすでにだいぶ弱まっている子どもが結構な割合でおり、日本各地で小流行がぽつぽつ起こっていることが分かっています。

そのため、小学校の1年生や6年生などでもう1回ワクチンを全員に接種する方向が固まりつつあり、数年後には実施されるのではないかと思います。

 

 

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生ワクチンと不活化ワクチン その1 生ワクチン

ワクチンには大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。

生ワクチンとは文字通り生きたウイルスや細菌をものすごく弱体化して接種するもので、極めて軽く病気にかかってもらい戦い方を覚えてもらうというワクチンです。

ロタ、BCG(結核)、MR(麻疹・風疹)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)などがそうです。

軽く病気にかかってもらうとは言っても、極めてパワーを弱めていますから例えばロタワクチンではその後数日間ちょっと便がいつもより緩いかな、回数が多いかなというくらいはあっても、がっつり胃腸炎というほどの症状が出ることはありません。

ほとんどの場合では接種後、全く症状がないことが多いでしょう。

強いて言えばMRワクチンに含まれる麻疹の成分は元々の病気が猛烈であるだけに、接種10日後くらいに熱と発疹がでることは時々経験します。

もちろんそのような場合でも本物の麻疹のウイルスによる症状とは比べようもないほど軽症で、また麻疹の恐ろしい合併症である脳炎が起こることも全くありません。

さらに、ワクチンによって出た症状によって周囲の人に麻疹をうつす心配もありません。

生ワクチンはそのメカニズムが、免疫を得るのに一番有効な「実際に病気にかかる」という方法にとても近いので非常に効果が高く、1回の接種でも90点以上のパワーを得ることが多いでしょう。

ただし、実際に病気にかかるよりはやはり力は劣りますので長い年月のうちに免疫がゆっくりと下がってくることが予想されます。

したがって近年では生ワクチンであっても多くのもので2回以上接種する方針となっているのです。

現在の子育て世代の親御さん達はMRワクチンを1回のみ接種した世代ですので、免疫が下がってきている人が一定数おり、最近麻疹や風疹がこの年齢層でよく流行しているのです(もっと上のおじいちゃん、おばあちゃん世代の人の大多数は幼少期に罹患しているため一生持続する強い免疫を有しています)。

 

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遠藤さん

年末に喘息発作で入院した遠藤さん(主に待合室で問診を取ってくれていた看護助手さん)ですが、その後もクリニックで風邪をもらうたびに大きい発作を起こし、実は先日からまた入院していました。

今回の入院は10日ほどに及びましたが、ようやく退院できました。

ただ、呼吸器内科の先生から、だいぶ肺がダメージを受けていて今後呼吸器感染症が命に関わりかねないため、小児科はおろか多数の人と接する仕事も避けるようにとのお話をもらいました。

ヨガをたしなむ遠藤さんはいつも背筋をスッと伸ばし、勤務中も勤務後も笑顔を絶やさない本当に素敵な女性で、実務面だけでなく精神面でもうちの大きな柱でした。

5年ほど働いてくれていて、これからも当たり前のようにずっといてくれると思い込んでいましたので、私も大きい大きいショックを受けました。

患者さんの中にも遠藤さんの優しい言葉かけに心をあたためられた方もたくさんいると思います。

退職の相談をする時は今まで乗り越えてきたクリニックのいろいろなことを思い出して、お互い涙、涙でした。

元々喘息があったわけではなく、1年前の肘の手術で全身麻酔を受けてから急に重症のものを発症したので、この1年はしんどい日も多い中頑張ってくれていました。

心から感謝しています。

明日、退院祝いを兼ねてみんなでお食事会に行く予定です。

 

実はそんな折、昨夜実家の母から膵臓に悪性腫瘍がみつかったと連絡がありました。

台風や、北海道の地震、遠藤さんの入院と暗いニュースにまだ上乗せがあるとは。

手術が可能かはまだ不明ですが、母の病状説明を聞きに行ったり受診に付き添ったりする必要があるため、本当に申し訳ないのですが診療の枠を減らす日がしばらく続く可能性があります。

休診の際はホームページのお知らせ欄に記載しますのでご確認をお願いします。

ご不便をおかけして本当に申し訳ありません。

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どうでもいいことその23 耳を疑ったことpart9

今回は学術的な耳を疑ったことをお届けします。

長男(小学校4年生)からの理科の質問。

「パパ、人間の手って魚の何から進化したものなん?」

「そやなー、魚にパンチされるん想像してみ。胸ビレで殴ってきそうやろ?」

「確かに!」解答で確認、これは正解。

「ってことは、足は?」

「そら尾ビレでキックしてくるやろ。人魚姫を考えたら分かりやすいで。」

「確かに!確かに!」

って親子で強い一体感を感じながら答え確認したら、「人間の足は腹ビレが進化したものです。尾びれはシッポです。」と。

「うああああ!!!。」

言われてみれば確かにいぃぃぃ!

人魚姫の尾びれは突き出したおしりであったという、ちょっと夢を失う現実でしたとさ。

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台風一過

猛烈な勢力の台風が関西を中心に大き爪痕を残しました。

亡くなられた方やけがをされた方、家や車に被害を受けた方にお見舞い申し上げます。

21世紀の大都市というのは、地震には敵わなくても、台風で甚大な被害を受けることはないと私自身少し甘く見ていたことを反省しています。

幸いクリニックは停電や断水はほとんどありませんでしたが、屋根が損傷し修理を要します(でも、これくらいで済んだら本当に御の字)。

今年は特に自然災害が多く、本当に悲しい気持ちになるニュースが多いです。

灯らない信号や夜のとばりが降りても真っ暗な家々の光景は異様で、電気や水という普段当たり前に思うものがない不便さ、ある有り難さ。

今日も誰かのおかげで生きている。

感謝。

 

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院長誕生日を迎えるの巻

この夏、お誕生日を迎えた院長。

皆さんからまったく需要がなさそうではありますが、40近くなってくるとめでたいのやら、何やらよく分からなくなってきたそんな私の最近をお伝えしましょう。

1.意図せずに年齢のサバを読んでしまう。

これは男性だからかも知れませんが、自分の年齢を数字として深く気にしていないので、聞かれた時に曖昧な数字を口走ってしまうことがあります。

2.ゆっくりと、それでいて確実な前髪前線の後退

久保家は子供の頃から3兄弟ともおでこの広いキッズでしたが、私はこの数年ややキテる感じあります。メガネの位置を赤道くらいとすると北海道〜ロシアの下の方あたりかな。80過ぎの父が今の私くらいのラインなので、北極付近までは行かない家系であると信じております。

3.歯磨き中にえづく

子どもの頃、なんでおっさんという生き物はあんなにえづくのか不思議でしたが、最近だんだん我が身にも襲いかかってきました。朝、えづいて少し目を潤ませた赤い顔のおっさんが鏡ごしにこっちを見ています。後ろを通りかかった妻が、鏡の端で憐れみの目を向けてきます。

4.口から意思とは無関係にあふれるダジャレ

時折まるで自分の体が誰かに乗っ取られたかのように、意思とは裏腹に口から溢れ出る親父ギャグ。20代の頃であれば絶対ありえなかったであろうシチュエーションでも、勝手に飛び出して行く暴れん坊っぷり。もし診察室で耳にした時は、聞かなかったことにしてください。後ほど、反省しています。

5.食べ放題で頑張れなくなる

以前より、食べ放題のお店での気合いは縮んできているようです。「元取るで〜!」という意気込みに燃える時期を過ぎ、無理をして食べ過ぎず、おいしく味わえる範囲でそろそろやめておこうかと思うようになってきました。これは大人になった部分ですね。

6.いつまでも高校球児はお兄さんに見える

今年も日本を沸かせた甲子園球児。中学生くらいの時に出場校のキャプテンのインタビューを見て、「すごいお兄さん達やなあ。」と思った感覚が今も抜けないので、今だに年上に見えます。何十人もの部員をまとめ上げ厳しい練習に耐えて甲子園までたどり着いたキャプテンのインタビューは重みがありますが、本当はもう自分の年齢の半分もいかない子ども達なのですが。

 

冷静に読み返して見たら、ものっそい年相応のおっさんであることが判明しました。これからもめげずに強く生きていきます!

 

 

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どうでもいいことその22 ゲリラ豪雨

ここのところ突発的などしゃぶり、ゲリラ豪雨が立て続けにありました。

まさしくバケツをひっくりかえしたような激しい雨で、運転中でも歩行中でも厄介ですね。

このゲリラ豪雨ですが私の頭の中で「げりらごうう」という音がすっと出てこずに、何故か先にまず「ごりらげいう」というワードがいつも浮かぶのです。

その音を頭の中のパソコンでポンとEnterキーを押すと「ゴリラ迎雨」となり、さらに祈祷師の格好をしたゴリラが雨が降るように天を仰いでいる絵が浮かび、そうしてやっと、ちゃうちゃうゲリラ豪雨の方やわとなるので、ちょっと時間を食います。

もうほとんど喉元までゴリラが顔を出しているのをぐっと飲み込んでゲリラと発音し、今まで事無きを得てきましたが、こう豪雨が頻繁だとゴリラが発射されるのも時間の問題かと覚悟しています。

また、このブログを読んで今までそんな失敗する訳なかったのに、ゴリラが頭をよぎるようになってしまったというお叱りがあれば甘んじてお受けいたします。

梅雨ももう一息ですが、夏の終わり頃まではゴリラ迎雨に引き続きご注意ください。

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異常を見つける 〜正常との比較を通して〜

医学の世界では異常を見つける能力は当然ながらとても大事なものです。

難しい病気の場合、最終的な診断は大きい病院での特別な検査で決められることになりますが、だからと言ってその病気を見つけるために全員に高額で体に負担のある検査をする訳にはいきません。

たくさんの対象患者さんの中から怪しい人を選別し、一段階目の検査→二段階目の検査→・・とだんだん病気ではなかった人が脱落していき、最終的に病気が見つかるにはいくつかのステップがあります。

咳をさっきからこほんと何回かした人達全員に肺のCT検査を行なって結核を見つけようというのはナンセンスですが、咳が長く続いて一般的な薬に反応しない人は、レントゲン検査や喀痰検査、特殊な血液検査などを通じて選別され、一部の人は結核の診断が下されることになるでしょう。

このように「Aという病気である」ことを診断するにあたり、いきなり全員に検査をするのではなく、まず検査に進むべき人を選別する作業がその一番最初にある訳ですが、それを担当するのが医師の目であり、手であり、耳であるのです。

患者さんを丹念に診察し、本人や御家族からの問診に耳を傾けることでまず次のステップにエントリーするかどうかをふるいにかけている訳です。

この際に我々医師は今までに蓄積した膨大な量の「正常」の所見との比較作業を行なっています。

この正常から外れた瞬間から我々は一気に動き出すので、特に病気の初期には患者さんからするとしてほしい検査の希望が叶えられない事も多々あります。

例えば、「ワクチンもしっかりうっていて周囲にも流行はないが、朝から高熱が出ていて、麻疹ではないか調べて欲しい。」とか、「3日ほど咳をしているが、百日咳がどうか検査して欲しい。」という要望が通ることはありません。

よく私が咳は2週間続いたら、熱は夜だけでも38度台が3日以上続いたらもう一度受診しましょうというのも、このふるいにかける作業を行なっているわけです。

当院以外を受診した場合にも最も大事なことは次にどうなったら受診するべきかを聞いておくことです。

ふるいにかけるためのベルトコンベアの上に上手に乗せられて行く感覚を持つとよいでしょう。

 

さて、この正常との比較から異常を見つけるためにお父さん、お母さん方も知っておくと便利な知識があります。

「右のタマタマが痛い。」と男の子が言った時に右精巣そのものだけを見て、年齢相応の大きさかとか腫れているかどうかが分かる親御さんはまずいないでしょう。

この際、正常と比較するのが一番分かりやすいのですが、何のことはない、左側にその子にとっての現在の正常がそのままあるのでそれと比べてあげれば腫れているか、皮膚に異常があるのかの情報を家でもある程度知ることができます。

応用すると、「結膜炎が治ったかどうか?」なども正常側と比べることで判断の助けにすることができるでしょう。

基本的に人間の体の所見で明らかに左右差がある場合は何らかの異常が起こっている可能性が高いので受診を考えるとよいでしょう。

(右の親指だけ短い、股関節が左だけ開きにくい、笑っても右の口角だけ上がらない、など)

 

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