最後に免疫とワクチンの関係についてお話しします。
今までの免疫の話を聞いていると、こんな疑問が沸いてきませんか?
感染症にかかると、それに対する免疫が高まるってことは、できるだけたくさん色々な感染症にかかった方が体が強くなってよいのでは??
答えはNoです。
風邪と違い、麻疹や髄膜炎などワクチンで防げる重大な病気にかかるのは、ある意味かかり損と言えます。
ワクチンは、感染症にかかった時のつらい症状は免除して、免疫だけ手に入れる、といういいとこ取りを可能にしてくれる人類の最大の発明の一つです。
ワクチンで防げる病気はしっかり防ぎ、風邪は一つづつ経験を積んで免疫を手に入れていく、これが感染症との上手な付き合い方なのですね。