ウイルス性胃腸炎その2 対策①

では対策をみていきましょう。

嘔吐があるかどうかで胃腸炎のしんどさは変わってきます。

この嘔吐のphaseをやり過ごすのが最初の関門です。

①嘔吐のphaseの考え方

一旦嘔吐をした後、意外にすっきりして水分をほしがる子どもは多く、我々親は飲んでくれると脱水にならなくて済む、とうれしくなってついつい一気にたくさんの水分を与えがちです。

しかしこの時間帯は腸の動きが極端に悪くなっており、いつもは何てことなく下に送っていける程度の量の水分すら処理できずに、嘔吐として再び上から跳ね返されてしまいます。

むやみに水分を制限することはよくありませんが、うがいぐらいで留めておくか、飲むとしても一口単位で数分あけてというのを基本に考えましょう。

6~12時間で徐々に腸は動きを取り戻しはじめ(本調子とは程遠いですが・・・)、嘔吐は自然に収まってくることが多いとはいうものの、少量ずつ水分をとっても半日を越えて嘔吐が続く場合や、水分を欲しがらなくなってきた場合は点滴が必要な可能性が高くなるので受診しましょう。

点滴はウイルスをやっつける力はありませんが、口から飲めない水分を補充して、マーライオンの時間帯を越える時間稼ぎをすることができます。

よく水分は取るが嘔吐してしまうという場合の多くは飲ませ方に問題があり、しなくていい嘔吐を増やしてしまっているパターンで、大概点滴は不要です。

とにかく少量ずつ時間をあけてという基本に立ち戻りましょう(1回は一口、数分あけて)。一口というのは、ペットボトルのふた1杯分と考えるとよいでしょう。

吐き気止めは胃腸炎の時にそれほど有効というデータは実は乏しいのですが、仮に使うとしても嘔吐が強いマーライオンの時間帯ではなく、吐き気がましになり、さあ今から本格的に水分を取るぞ、という時に使うのがよいでしょう(マーライオンの時間帯に使っても無意味です)。

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