子育てその19 誰か見てくれているのかな

今日はとても大事な日。

今までの数か月のがんばりがいよいよ形になるかどうか、勝負の日と言ってもいいかもしれない。

プルプルプル。

仕事の始業のベルが鳴るや否や、無情にもポケットの中の携帯電話が震える。

分かり切っているけれど、やっぱり保育園からだ。

今日だけは、今日だけは。

取らないでおこうかと一瞬の逡巡の後、電話に出る。

 

散々みんなに謝って、保育園に向かう。

今日は朝からあまり食欲はなかった。

体温もちょっと高めだった。

呼ばれるかも、と思いながらも保育園に送っていった。

今日だけは、今日だけは。

そんな日に限って。

赤い顔をしてふーふー言っている我が子を見て、「かわいそう」の前に「何で今日なの?」と心がざわつく。

そのまま小児科に連れて行く。

だって今日中に下がってもらわないと困るから、強いお薬ももらわなくては。検査だって。

「熱が出てすぐに病院に来てもできることはないよ。」

そう言われていつもの解熱剤をもらって家に帰る。

きっとそう言われることは分かっていたけれど、連れて行く以外に自分ができることが他にあるっていうの?

どこにぶつけたらいいのか分からないいらいらがふつふつと沸き起こる。

時計を見たらもうこんな時間。

何もかも何もかも嫌になりそう。

今日だけは、今日だけは。

どうしてそんな日に。

「こっちは何とかなるから、お子さんに付いててあげて。」そう声をかけられたって分かっている。

この忙しい時に帰るなんて、って顔に書いてあるから。

明日、みんなになんて言おう。

いっそインフルエンザなら言いやすいのに。

 

 

働くお母さん達へ。

「私のがんばり、誰かみてくれているのかな?」

幼い我が子のためにした、心を切り売りするような苦労が直接子どもに伝わることはないと思います。

しかしその努力と犠牲にしたものがあるからこそ、もし我が子が道を外れようとした時に自信を持ってその横面をひっぱたくことができる。

嫌われる心配なんかしなくても。

そんな来るか来ないか分からない日のために、我々親はがんばっているのかもしれませんね。

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