突発性発疹 その1

赤ちゃんの多くが経験する熱の一つに突発性発疹があります。

熱以外の症状が乏しく、39度~40度の高熱が3,4日続き、解熱してからお腹や背中中心に赤い斑点がたくさん出る病気です。

突発性発疹が感染症であることが判明したのは1980年代後半と、比較的最近の話であり、その原因ウイルスの特定に成功したのは私の母校である大阪大学の山西引一先生という微生物学の権威であります。

さて、その原因ウイルスはHHV-6と命名されていますが、後に2回目の突発性発疹の原因となるHHV-7も分離されました。

このHHVというのは俗にいうヘルペスウイルスのことです。

ヘルペスウイルスは発見された順番に番号が振られ、1番から8番までの研究が進んでいます。

ヘルペスウイルスに共通する特徴としては、一度感染するとその後一生涯体の中に潜伏し続けることです。

様々な病気や加齢で我々の免疫が低下した際には、もう一度顔を出して症状を出すこともあります。






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