建築中の大きなマンションなどの一番上で、巨大なクレーンが活躍しているのを時々見かけますね。
このクレーンで地上から建築資材を引き上げて作業を進めていくうちに、建物は徐々に高くなり、必然的にクレーンもどんどん高い位置へ昇っていきます。
最終的には完成した建物の屋上に巨大なクレーンが残されることになります。
あれ、この取り残されたクレーン、どうやって地上に戻ってくるの???
その手順はこうです。
まずこの屋上のクレーン(巨大)で、クレーン(大)の部品を引き上げて組み立て、組み立てたクレーン(大)で、今度はバラバラにしたクレーン(巨大)を地上に下ろします。
同様に、クレーン(大)で、クレーン(中)の部品を引き上げて、クレーン(大)をバラバラにして降ろす。
この繰り返しで最後は屋上に残ったクレーン(極小)をバラバラにして、なんとエレベーターで降りてくるのです。
日本クレーン協会のHPで、「フロアクライミング」というところに分かりやすく載っています。
普段何気なく見ている日常の中に、実は不思議となるほどは潜んでいるものです。