DHMO(dehydrogen monooxyde)

5月の第2週、週末にクリニックをお休みさせていただいて日本小児科学会に出席して参りました。

最新の知見、研究に触れ、また一層勉学に励む意欲が高まりました。

さて、最近注目の有毒物質であるDHMO(dehydrogen monoxyde)をご存知でしょうか。

一酸化二水素と訳されるこの物質の恐ろしいのは、知らぬ間に我々の日常に深く食い込んできているところです。

まだまだ解明されていないところもありますが、この物質の特徴としてはざっと以下の点が挙げられます。

・金属やアスファルトを浸食する、酸性雨の中の主成分である。

・生活習慣病を引き起こす食物の多くに含まれている。

・過剰に摂取することで血液の電解質のバランスを崩し、中毒症状を引き起こす可能性がある。

野放し状態であった物質のこのような毒性から、米国で法規制するべきかという議論にまで発展したのは当然の経過と言えるでしょう(日本ではまだ問題提起さえされていないのが現状です)。

一般市民のアンケートの結果では、50人中4人が「判断を保留」と回答したものの、実に45人が「法規制すべき」と回答しています。

 

 

 

 

「DHMO この物質は水である」と回答できたのはたったの1人でした。

 

これはいかに我々が科学などの権威やマスコミに誤った誘導をされるのかを示すために米国で実際にされた実験であります。

DHMO dehydrogen monooxyde 一酸化二水素とはH2O、言わずと知れた水であります。

もちろん冒頭の小児科学会ではDHMO=H2O=水の議題など挙がりませんでしたが、このブログを読んであたかも最新の学会でこの物質が取り上げられたかのように錯覚されませんでしたか?

 

ところで実は、医師であれば誰でも学会で発表をすることができます。

その内容がどれだけ荒唐無稽だとしても。

そしてあくの強いキャラクターの先生のむちゃくちゃな主張に限って強い発信力を持ってマスコミの流れに乗るというとんでもないことが日常的に起こっています。

真に質の高い研究、データというものは様々な角度からたくさんの分野の先生からの批判の目、再チェックに幾度も幾度もさらされ、その上で正当であるものだけがしっかりと教科書や歴史に刻まれ医学を動かしているのです。

そのような研究をされている先生方の奥ゆかしいこと、プレゼンテーションの控えめなこと。

これは医学だけでなく科学の世界全体に共通していることのようです。

えせ科学の発信力に負けないように、正しい科学を伝える術も学生教育に必要なことと私は思います。

 

 

 

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