喘息とは その②治療

さて、喘息の体質が顔を出してしまって呼吸が苦しくなったり、ゼーゼーしたり、咳がひどくなってしまった時はどのような治療がなされるでしょう?

空気の通り道である気管支が狭くなっているのがこれらの症状の大元ですから、「気管支拡張薬」を使うことが必要になります。

これは、その名の通り狭くなった気管支を広げるお薬です。

色々な性状がありますが、受診した際に症状があればまずされるのは即効性のある煙を吸う吸入のお薬です(=メプチン吸入など)。

さらに一旦帰宅後は飲み薬(=メプチンなど)、皮膚から吸収されるテープ(=ホクナリンテープなど)を併用して狭くなった気管支を広げる治療を続けます。

なぜなら多くの場合には喘息の体質を外に引きずりだすきっかけとなる風邪がしばらく居座るため、吸入で一旦よくなっても帰宅後すぐに気管支が狭くなってしまうためです。

このような狭くなった気管支を広げるお薬とともに、狭くなりにくくするのがオノン・キプレス・シングレアのような薬剤です。

両方を併用することで風邪が治るまでの間、できるだけ喘息が顔を出さないようにするのが喘息の治療になります。






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