体に良いものとは

私達は日常的に「この食材は体に良い。」という表現を使いますね。

「この商品を毎日食べると、体がどんどん健康になります!」なんて広告もよく目にします。

このような話を聞くと、体にいいものは取れば取るほど良いという誤解が生まれる可能性があります。

この手の話は、「量」の情報を無視するととたんに誤ったものに早変わりしてしまいます。

ある特定の食材ばかりを毎日たくさん取り過ぎてよいはずがありません。

例えばビタミンなどはどうでしょうか。

ビタミン(Vitamin)は元々vital(不可欠なもの)という言葉から名づけられた、その名の通り生体にとってなくてはならない物質であり、様々な種類のサプリメントが販売されています。

ビタミンが過剰に摂取された場合、尿や便から排出されればまだましな方ですが、腎臓などの臓器に影響して健康を害することが近年かなりたくさん報告されています。

このように、体に良い「もの」に捉われすぎずに、体に良い「量」というのを考えるのがとても大事であるのです。

当然薬というものは、この「量」が極めて大事なものの代表選手と言えるでしょう。

抗がん剤や抗生剤も人によって、一番体にいい「量」が、0のこともあれば、50のこともあれば、100のこともあります。

ビタミン同様、薬もそれぞれの人にとって一番体に良い「量」を入れることが、一番体に良いわけです。

薬がいい「もの」か悪い「もの」かを論じるのは、「量」を抜きにしてはできません。

薬とは逆に、ワクチンの保存料や、日常生活で浴びている放射線、水道水に含まれる塩素などはイメージとして体に悪い「もの」と感じるのは自然なことです。

しかし、これらの物質が体に悪くない「量」が入っただけの場合、やはり体には悪くないのです。

この「量」を無視した荒唐無稽な危険説に持ち込むのが、科学的な議論のできないインチキ反対派です。

「ワクチンの保存料には重金属が入っているから、キケン。」

「この野菜からは微量の放射線が検出されたからキケン。」

広告や報道を担当するマスコミもこの「量」の話を無視して事実と異なる印象を与えるテクニックを多用しますので、情報が簡単に膨大に手に入る時代に生きる私達はいつも内容を注意深く吟味しなければなりません。

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