生ワクチンと不活化ワクチン その1 生ワクチン

ワクチンには大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。

生ワクチンとは文字通り生きたウイルスや細菌をものすごく弱体化して接種するもので、極めて軽く病気にかかってもらい戦い方を覚えてもらうというワクチンです。

ロタ、BCG(結核)、MR(麻疹・風疹)、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)などがそうです。

軽く病気にかかってもらうとは言っても、極めてパワーを弱めていますから例えばロタワクチンではその後数日間ちょっと便がいつもより緩いかな、回数が多いかなというくらいはあっても、がっつり胃腸炎というほどの症状が出ることはありません。

ほとんどの場合では接種後、全く症状がないことが多いでしょう。

強いて言えばMRワクチンに含まれる麻疹の成分は元々の病気が猛烈であるだけに、接種10日後くらいに熱と発疹がでることは時々経験します。

もちろんそのような場合でも本物の麻疹のウイルスによる症状とは比べようもないほど軽症で、また麻疹の恐ろしい合併症である脳炎が起こることも全くありません。

さらに、ワクチンによって出た症状によって周囲の人に麻疹をうつす心配もありません。

生ワクチンはそのメカニズムが、免疫を得るのに一番有効な「実際に病気にかかる」という方法にとても近いので非常に効果が高く、1回の接種でも90点以上のパワーを得ることが多いでしょう。

ただし、実際に病気にかかるよりはやはり力は劣りますので長い年月のうちに免疫がゆっくりと下がってくることが予想されます。

したがって近年では生ワクチンであっても多くのもので2回以上接種する方針となっているのです。

現在の子育て世代の親御さん達はMRワクチンを1回のみ接種した世代ですので、免疫が下がってきている人が一定数おり、最近麻疹や風疹がこの年齢層でよく流行しているのです(もっと上のおじいちゃん、おばあちゃん世代の人の大多数は幼少期に罹患しているため一生持続する強い免疫を有しています)。

 

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