月別アーカイブ: 2019年5月

パトロール

刑事「最近、物騒なニュースが多い。貝塚は平和な町だが、この平和を守るためには我々がパトロールを行い、怪しい奴をしっかり取り締まるんだ。いいなみんな!」

部下達「はっ!!」

刑事「よし、今日も町を見回って来い。怪しい奴を見つけたらすぐにしょっぴいて来るんだぞ。」

〜〜〜

部下A「刑事!とんでもない奴を見つけました!」

刑事「何!どんな奴だ!」

部下A「眼鏡をかけた毛むくじゃらの男です!」

刑事「ほう。どう怪しいんだ?」

部下A「そいつ、白いロングコートを羽織っているんですが、その下には・・・、」

刑事「まさか・・・、」

部下A「何も着ていません!」

刑事「今時そんな分かりやすい不審者は逆に珍しいな!そいつはどこにいたんだ?」

部下A「小児科のクリニックの前をうろついていました!」

刑事「何〜!よりによって純真無垢な子ども達の集まる小児科の前にだと!なんて奴だ!すぐ連れてこい!」

部下A「はっ!」

〜〜〜

部下A「ほら、入れ!」

刑事「どれどれどんな凶暴な奴だ!」

 

図1

刑事「いやいや、聴診器なんて小道具まで準備してるじゃないか。年季入ってるだろ、こいつ。」

部下A「刑事!その後の取り調べの結果、こいつはクリニックの関係者であることが判明しました。しかも、院長から、怪しい者ではありませんと連絡がありました。」

刑事「か、関係者!?怪しい者ではないだと・・・。」

部下B「刑事!もっと怪しい奴を捕まえました!」

刑事「(よし気を取り直して)そうか!どんな奴だ!」

部下B「今度の奴はひげの男です!」

刑事「ひげか。それから?」

部下B「それから、、、あの、、全裸です。」

刑事「何だと!!ありえないじゃないか!」

部下B「しかも、」

刑事「しかも!?」

部下B「逆に首にスカーフだけしてます!その上おしゃれな帽子かぶってます!全裸のくせに。」

刑事「今度こそ混じりっけなしの変態紳士じゃないか!!すぐ連れてこい!」

部下B「入れ!」

「つげさん」の画像検索結果

刑事「逮捕ーーーっ!!」

部下B「刑事!市長から電話です!」

刑事「何だこの忙しい時に!もしもし、、はい、、ええ、、え?怪しい者ではない?彼は市の関係者だ?はあ、釈放?しかし、、はい、、いや、、、分かりました・・・。」

刑事(貝塚はどうなっているんだ?)

 

貝塚は、まだまだ平和です。

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学校検尿の意義 ③

検尿でひっかかる子は実はかなりいます。

これは、自覚症状もないくらいの腎臓の軽い状態異常を見つけるために、相当少量の尿の異常も逃さず拾い上げているためです。

小学校、中学校の9年間で、のべ20%以上の児が異常として引っかかってくると言われています。

微量の潜血や蛋白は、軽い体調不良や採尿時の体勢でも人によっては出るので、健康な大量の児が異常を指摘されますが、もちろんその中で本当の腎臓の病気がある子はごく一部です。

小児腎臓学会では、小学生・中学生に関しては、潜血・蛋白が(+)以上を異常とするようにと定めていますが、多くの自治体では(±)も異常として指摘する現状があり、より多くの正常の児が病院受診のコースに乗ってしまっています。

(±)の児が病院にきた場合は、その場でもう一度尿検査を行い、(–)、(±)であればそれ以上の検査は行わず来年の学校検尿で引き続き、という方針で十分でしょう。

学校検尿か院内の検査で潜血か蛋白のいずれかが(+)以上の場合には、より詳しい尿検査や血液検査を施行し慢性腎炎の疑いがないかのチェックを行います。

この詳しい検査で大きな異常がないほとんどの子はとりあえずは数ヶ月ごとの尿検査を念のため行うコースに乗るだけで大きな心配はいらないでしょう。

潜血や蛋白の量が多い児や、両方が有意に出ている子は少し要注意で腎臓の専門の先生に紹介になることもあります。

いずれの場合もターゲットにしている疾患が慢性腎炎という非常にゆっくりとした経過の病気ですので、数年単位で気長にフォローが必要です。

 

*3歳半健診での尿検査は施行していない自治体もありますが、行う場合は主に先天性腎疾患のスクリーニングを目的として蛋白(±)以上が病院での二次検査に進みます。

*当院でも学校検尿で慢性腎炎以外にも、蛋白がだだ漏れするネフローゼ症候群や、膵臓の病気である1型糖尿病が尿糖を契機に発見されたケースがあります。これらは比較的急速に進行し、むくみや体重減少などの症状が出やすいため、学校検尿で発見されるのはまれですが。

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学校検尿の意義 ②

(1)腎臓の最も重要な役割は、血液をろ過して血液中の老廃物を尿として体外に捨てることです。

腎臓が本格的に具合が悪くなると(腎不全)、週に数回、透析という血液から直接老廃物を取り除く治療が必要となります。

(2)腎臓のもう一つの役割は、血液の中の大事な成分が尿に出ていかないようにすることです。

これは腎臓が軽く調子を崩した早期から障害され、特に自覚症状のないうちから尿に血の成分や重要な栄養である蛋白が漏れ出すようになります。

なぜ特に痛くもかゆくもないのに学校検尿で腎臓の検査をするかという答えがここにあります。

学校検尿が主にターゲットにしているのは、「慢性腎炎」という病気です。

慢性腎炎は数年、数十年という単位で緩やかに、それでいて確実に腎臓を痛めていく病気の一群です。

何らかの症状が出る頃にはもう腎臓は相当やられてしまっているので、早期に発見することがとても大事となります。

実際、慢性腎炎の大半は症状のない段階で学校検尿を契機に発見されています。

一般的に学校検尿では、「潜血」、「蛋白」、「糖」の3項目をチェックします。

血の成分(潜血)や大事な栄養(蛋白や糖)がドカドカ尿に漏れ出ていると、腎臓の具合が悪いんだと拾い上げることができるわけです。

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学校検尿の意義 ①

新学期が始まって1ヶ月が過ぎました。

子ども達もだいぶ新しい環境に慣れてきた頃でしょうか。

私は西小学校、中央小学校、中央幼稚園の校医、園医をやっていますので、最近ちょくちょく校内で目撃情報が寄せられているかもしれません。

学校検診には小児科医の診察に加え、身長・体重の測定、視力検査、聴力検査などが含まれます。

ギョウ虫検査は衛生状態の改善により皆無に近くなったため数年前に廃止されました。

一方、「ケンニョウ」という言葉でおなじみの尿検査は引き続き重要な検査として位置づけられています。

尿は腎臓で作られるため、尿の検査をすると腎臓の調子を大まかに調べることができます。

尿検査は痛みを伴わず、また費用が安いことも大人数を対象の第1段階目の検査として適していると言えます。

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