学校検尿の意義 ②

(1)腎臓の最も重要な役割は、血液をろ過して血液中の老廃物を尿として体外に捨てることです。

腎臓が本格的に具合が悪くなると(腎不全)、週に数回、透析という血液から直接老廃物を取り除く治療が必要となります。

(2)腎臓のもう一つの役割は、血液の中の大事な成分が尿に出ていかないようにすることです。

これは腎臓が軽く調子を崩した早期から障害され、特に自覚症状のないうちから尿に血の成分や重要な栄養である蛋白が漏れ出すようになります。

なぜ特に痛くもかゆくもないのに学校検尿で腎臓の検査をするかという答えがここにあります。

学校検尿が主にターゲットにしているのは、「慢性腎炎」という病気です。

慢性腎炎は数年、数十年という単位で緩やかに、それでいて確実に腎臓を痛めていく病気の一群です。

何らかの症状が出る頃にはもう腎臓は相当やられてしまっているので、早期に発見することがとても大事となります。

実際、慢性腎炎の大半は症状のない段階で学校検尿を契機に発見されています。

一般的に学校検尿では、「潜血」、「蛋白」、「糖」の3項目をチェックします。

血の成分(潜血)や大事な栄養(蛋白や糖)がドカドカ尿に漏れ出ていると、腎臓の具合が悪いんだと拾い上げることができるわけです。

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