カテゴリー別アーカイブ: 日記

遠藤さん

年末に喘息発作で入院した遠藤さん(主に待合室で問診を取ってくれていた看護助手さん)ですが、その後もクリニックで風邪をもらうたびに大きい発作を起こし、実は先日からまた入院していました。

今回の入院は10日ほどに及びましたが、ようやく退院できました。

ただ、呼吸器内科の先生から、だいぶ肺がダメージを受けていて今後呼吸器感染症が命に関わりかねないため、小児科はおろか多数の人と接する仕事も避けるようにとのお話をもらいました。

ヨガをたしなむ遠藤さんはいつも背筋をスッと伸ばし、勤務中も勤務後も笑顔を絶やさない本当に素敵な女性で、実務面だけでなく精神面でもうちの大きな柱でした。

5年ほど働いてくれていて、これからも当たり前のようにずっといてくれると思い込んでいましたので、私も大きい大きいショックを受けました。

患者さんの中にも遠藤さんの優しい言葉かけに心をあたためられた方もたくさんいると思います。

退職の相談をする時は今まで乗り越えてきたクリニックのいろいろなことを思い出して、お互い涙、涙でした。

元々喘息があったわけではなく、1年前の肘の手術で全身麻酔を受けてから急に重症のものを発症したので、この1年はしんどい日も多い中頑張ってくれていました。

心から感謝しています。

明日、退院祝いを兼ねてみんなでお食事会に行く予定です。

 

実はそんな折、昨夜実家の母から膵臓に悪性腫瘍がみつかったと連絡がありました。

台風や、北海道の地震、遠藤さんの入院と暗いニュースにまだ上乗せがあるとは。

手術が可能かはまだ不明ですが、母の病状説明を聞きに行ったり受診に付き添ったりする必要があるため、本当に申し訳ないのですが診療の枠を減らす日がしばらく続く可能性があります。

休診の際はホームページのお知らせ欄に記載しますのでご確認をお願いします。

ご不便をおかけして本当に申し訳ありません。

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どうでもいいことその23 耳を疑ったことpart9

今回は学術的な耳を疑ったことをお届けします。

長男(小学校4年生)からの理科の質問。

「パパ、人間の手って魚の何から進化したものなん?」

「そやなー、魚にパンチされるん想像してみ。胸ビレで殴ってきそうやろ?」

「確かに!」解答で確認、これは正解。

「ってことは、足は?」

「そら尾ビレでキックしてくるやろ。人魚姫を考えたら分かりやすいで。」

「確かに!確かに!」

って親子で強い一体感を感じながら答え確認したら、「人間の足は腹ビレが進化したものです。尾びれはシッポです。」と。

「うああああ!!!。」

言われてみれば確かにいぃぃぃ!

人魚姫の尾びれは突き出したおしりであったという、ちょっと夢を失う現実でしたとさ。

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台風一過

猛烈な勢力の台風が関西を中心に大き爪痕を残しました。

亡くなられた方やけがをされた方、家や車に被害を受けた方にお見舞い申し上げます。

21世紀の大都市というのは、地震には敵わなくても、台風で甚大な被害を受けることはないと私自身少し甘く見ていたことを反省しています。

幸いクリニックは停電や断水はほとんどありませんでしたが、屋根が損傷し修理を要します(でも、これくらいで済んだら本当に御の字)。

今年は特に自然災害が多く、本当に悲しい気持ちになるニュースが多いです。

灯らない信号や夜のとばりが降りても真っ暗な家々の光景は異様で、電気や水という普段当たり前に思うものがない不便さ、ある有り難さ。

今日も誰かのおかげで生きている。

感謝。

 

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院長誕生日を迎えるの巻

この夏、お誕生日を迎えた院長。

皆さんからまったく需要がなさそうではありますが、40近くなってくるとめでたいのやら、何やらよく分からなくなってきたそんな私の最近をお伝えしましょう。

1.意図せずに年齢のサバを読んでしまう。

これは男性だからかも知れませんが、自分の年齢を数字として深く気にしていないので、聞かれた時に曖昧な数字を口走ってしまうことがあります。

2.ゆっくりと、それでいて確実な前髪前線の後退

久保家は子供の頃から3兄弟ともおでこの広いキッズでしたが、私はこの数年ややキテる感じあります。メガネの位置を赤道くらいとすると北海道〜ロシアの下の方あたりかな。80過ぎの父が今の私くらいのラインなので、北極付近までは行かない家系であると信じております。

3.歯磨き中にえづく

子どもの頃、なんでおっさんという生き物はあんなにえづくのか不思議でしたが、最近だんだん我が身にも襲いかかってきました。朝、えづいて少し目を潤ませた赤い顔のおっさんが鏡ごしにこっちを見ています。後ろを通りかかった妻が、鏡の端で憐れみの目を向けてきます。

4.口から意思とは無関係にあふれるダジャレ

時折まるで自分の体が誰かに乗っ取られたかのように、意思とは裏腹に口から溢れ出る親父ギャグ。20代の頃であれば絶対ありえなかったであろうシチュエーションでも、勝手に飛び出して行く暴れん坊っぷり。もし診察室で耳にした時は、聞かなかったことにしてください。後ほど、反省しています。

5.食べ放題で頑張れなくなる

以前より、食べ放題のお店での気合いは縮んできているようです。「元取るで〜!」という意気込みに燃える時期を過ぎ、無理をして食べ過ぎず、おいしく味わえる範囲でそろそろやめておこうかと思うようになってきました。これは大人になった部分ですね。

6.いつまでも高校球児はお兄さんに見える

今年も日本を沸かせた甲子園球児。中学生くらいの時に出場校のキャプテンのインタビューを見て、「すごいお兄さん達やなあ。」と思った感覚が今も抜けないので、今だに年上に見えます。何十人もの部員をまとめ上げ厳しい練習に耐えて甲子園までたどり着いたキャプテンのインタビューは重みがありますが、本当はもう自分の年齢の半分もいかない子ども達なのですが。

 

冷静に読み返して見たら、ものっそい年相応のおっさんであることが判明しました。これからもめげずに強く生きていきます!

 

 

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どうでもいいことその22 ゲリラ豪雨

ここのところ突発的などしゃぶり、ゲリラ豪雨が立て続けにありました。

まさしくバケツをひっくりかえしたような激しい雨で、運転中でも歩行中でも厄介ですね。

このゲリラ豪雨ですが私の頭の中で「げりらごうう」という音がすっと出てこずに、何故か先にまず「ごりらげいう」というワードがいつも浮かぶのです。

その音を頭の中のパソコンでポンとEnterキーを押すと「ゴリラ迎雨」となり、さらに祈祷師の格好をしたゴリラが雨が降るように天を仰いでいる絵が浮かび、そうしてやっと、ちゃうちゃうゲリラ豪雨の方やわとなるので、ちょっと時間を食います。

もうほとんど喉元までゴリラが顔を出しているのをぐっと飲み込んでゲリラと発音し、今まで事無きを得てきましたが、こう豪雨が頻繁だとゴリラが発射されるのも時間の問題かと覚悟しています。

また、このブログを読んで今までそんな失敗する訳なかったのに、ゴリラが頭をよぎるようになってしまったというお叱りがあれば甘んじてお受けいたします。

梅雨ももう一息ですが、夏の終わり頃まではゴリラ迎雨に引き続きご注意ください。

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異常を見つける 〜正常との比較を通して〜

医学の世界では異常を見つける能力は当然ながらとても大事なものです。

難しい病気の場合、最終的な診断は大きい病院での特別な検査で決められることになりますが、だからと言ってその病気を見つけるために全員に高額で体に負担のある検査をする訳にはいきません。

たくさんの対象患者さんの中から怪しい人を選別し、一段階目の検査→二段階目の検査→・・とだんだん病気ではなかった人が脱落していき、最終的に病気が見つかるにはいくつかのステップがあります。

咳をさっきからこほんと何回かした人達全員に肺のCT検査を行なって結核を見つけようというのはナンセンスですが、咳が長く続いて一般的な薬に反応しない人は、レントゲン検査や喀痰検査、特殊な血液検査などを通じて選別され、一部の人は結核の診断が下されることになるでしょう。

このように「Aという病気である」ことを診断するにあたり、いきなり全員に検査をするのではなく、まず検査に進むべき人を選別する作業がその一番最初にある訳ですが、それを担当するのが医師の目であり、手であり、耳であるのです。

患者さんを丹念に診察し、本人や御家族からの問診に耳を傾けることでまず次のステップにエントリーするかどうかをふるいにかけている訳です。

この際に我々医師は今までに蓄積した膨大な量の「正常」の所見との比較作業を行なっています。

この正常から外れた瞬間から我々は一気に動き出すので、特に病気の初期には患者さんからするとしてほしい検査の希望が叶えられない事も多々あります。

例えば、「ワクチンもしっかりうっていて周囲にも流行はないが、朝から高熱が出ていて、麻疹ではないか調べて欲しい。」とか、「3日ほど咳をしているが、百日咳がどうか検査して欲しい。」という要望が通ることはありません。

よく私が咳は2週間続いたら、熱は夜だけでも38度台が3日以上続いたらもう一度受診しましょうというのも、このふるいにかける作業を行なっているわけです。

当院以外を受診した場合にも最も大事なことは次にどうなったら受診するべきかを聞いておくことです。

ふるいにかけるためのベルトコンベアの上に上手に乗せられて行く感覚を持つとよいでしょう。

 

さて、この正常との比較から異常を見つけるためにお父さん、お母さん方も知っておくと便利な知識があります。

「右のタマタマが痛い。」と男の子が言った時に右精巣そのものだけを見て、年齢相応の大きさかとか腫れているかどうかが分かる親御さんはまずいないでしょう。

この際、正常と比較するのが一番分かりやすいのですが、何のことはない、左側にその子にとっての現在の正常がそのままあるのでそれと比べてあげれば腫れているか、皮膚に異常があるのかの情報を家でもある程度知ることができます。

応用すると、「結膜炎が治ったかどうか?」なども正常側と比べることで判断の助けにすることができるでしょう。

基本的に人間の体の所見で明らかに左右差がある場合は何らかの異常が起こっている可能性が高いので受診を考えるとよいでしょう。

(右の親指だけ短い、股関節が左だけ開きにくい、笑っても右の口角だけ上がらない、など)

 

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スポーツその9 クニの結婚式

先日、医学部バレー部時代のとても近しい一つ下の後輩(國政という苗字からニックネームはクニ)の結婚式に参列してきました。

「誠実」という言葉が似合うような、裏表のない読書と哲学を愛する男です。

 

さて、阪大医学部の学生は最初の1年半は豊中キャンパスで、残りの4年半を吹田キャンパスで学びます。

2回生の夏休みを境に移るわけですが、入部したてのクニを強引に付きあわせて、「豊中キャンパス卒業セレモニー」(卒業は私だけなのに)と称して豊中~実家の岡本まで徒歩で20数kmを踏破するという1分くらいで思いついたイベントを灼熱の太陽が照りつける8月に敢行しました。

しかも何を思ったのか、ゴールするまでは水分と休憩は取らないってことにしようぜという医学生とは思えない危険なルールを設定し出発しました。

特にきれいな景色や見所もない排気ガスにまみれた国道沿いをひたすら歩き、信号で頻繁に足止めを食らいながら、最初はテンションの高かった二人も半ばくらいからほぼ無言。

「なぜこんな季節にこんなところで、一文の得にもならない苦行をしなければならないのか」と、しんどすぎて生きとし生けるもの全てが憎かったのを今も覚えています。

しかし、当初の予定通り水分補給も休憩もなく6時間超の地獄をやり抜きました。

こみ上げる謎の感動。しばらく抱き合う2人。

クニとは20年近く経った今でも会うたびにこの時の話に花が咲きます。

実はクニは選手っていうよりバレーボールかな?というくらい丸っこい奴でしたが、この修行をやり遂げた時は、「オレ、めっちゃ痩せたと思います!」と嬉しそうでした。

ゴールしてその足で入った焼き鳥屋で、とてつもない量を食し、翌日の体重はむしろ増加していたというオチも一生忘れることはないでしょう。

おめでとうクニ! 新婦さん、めっちゃ美人やな!

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子育てその29 歴史オタク

長男(小3)はいわゆる静かーな(冷めた?)タイプの子どもで、小さい頃は何に熱中することもなく穏やかーに暮らしていました。

大きくなるにつれて何に興味を持つのかなーと見ていましたら、小3の春ごろから急に日本の歴史にはまり始めました。

学校の図書室にあった偉人のマンガが面白かったようで、試しにシリーズの何冊かを買い与えてみたところ朝から晩まで穴が開くほど読むようになりました。

特に戦国時代と明治維新が最高(本人談)で、せっせとまとめノートを作り出したのを見たときは若干引きました。

武将の旗印(家紋)一覧とか、明治維新の人物相関図とかに始まり、辞世の句や和歌、百人一首と興味が広がり、まさしく歴史オタク街道を突き進んでいます。

両親が全く歴史に興味がなく、知識もないので何がそれほど魅力的かは分かってあげられないのですが、ただ一つ言えることは、生まれてくる時代を間違えたのではないか(笑)ということです。

会話の端々に歴史クイズとか入れてきて、まあまあキモいんですけど、応援してあげたいと思います。

目指せ!オタクの星!!

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感染症の確率

インフルエンザが完全に流行期に入りました。

感染症の周りへの影響を考える時にまず一番大事なのは症状の強さです。

高熱である、咳がひどい、下痢の回数が多いなど症状が強い場合は原因のウイルスや菌が何であれ周囲への攻撃力は強いと考えられます。

全ての症状はうつるという前提で行動し、どの季節でもどんな感染症でも症状が強い時はしっかりと家に引きこもってください。

 

さて、感染症の中には症状が軽くても感染力が強烈で、そして非常に大事なファクターとして「大人すらえげつなく巻き込む(つまり社会の運営や経済に影響する)」からという理由から特別扱いするべき感染症があります。

「咳・鼻水のかぜのウイルス」の中ではインフルエンザ、「嘔吐・下痢のかぜのウイルス」の中ではノロウイルスがその代表格です。

いずれも冬場に毎年必ず大流行するウイルスで、社会全体に大きな損失を与えています。

 

一般論として「ある特定の症状が出た時に、実際にその感染症であるかどうか」の確率は周囲の流行にかなり依存します。

真夏に40度出ても、誰もインフルエンザの心配なんかしません。

しかし学級閉鎖寸前のクラスにいる子が、夜だけ38度あり翌朝は解熱していた場合インフルエンザである可能性は非常に高いと言えます。

日常の診療の中で、検査キッドが診断の決め手になるというお母さん方からの期待が過剰に高いのを感じます。

検査がまるで診断やタミフルなどをもらうために不可欠な辛い作業のように誤解している方は未だに多くいらっしゃいます。

検査キッドは上手に用いれば有用ではありますが、我々医師が最終ジャッジ、つまり診断を下すために使用する道具の一つにすぎません。

いいタイミングで検査してもせいぜい正確性は90%程度です。

例えば兄弟二人がインフルエンザで休んでいる最中にそれ以外の家族が40度で真っ赤な顔をしている時、検査するまでもなくインフルエンザという診断が下されるでしょう。

適切な問診や診察をした状態での私の診断力は検査キッドの正確性をずいぶん上回ると考えていただいて差し支えありません。

 

ところで流行期に一番難しいのは「インフルエンザではない、ノロではない」というジャッジを下すことです。

周りがその感染症だらけの時は症状が軽くても場合によっては複数回診察をして、検査をして、完全に否定するためには相当なエネルギーを要します。

親御さんにお願いしたいのは、流行期に入ったら、症状が強くなくても「違う」という確信が出るまで家庭内でも警戒を解かず、ましてやうかつに登園や登校をさせないで、ということです。

夜に熱が出た、嘔吐をしてちょっと食欲がないなど、インフルエンザやノロかもしれないという症状があった時は、とりあえず一旦立ち止まってください。

その上で「登園しない・登校しない」=「すぐに病院に行かなければならない」ではないことも思い出してください。

熱出てすぐに受診、嘔吐してすぐに受診というのは徒労に終わることが多いですから、状態に余裕があるときは「慎重に様子をみる」という選択をした上でしかるべきタイミング(発熱半日から24時間経ってから、あるいは嘔吐が6時間〜半日続く時)で受診をすることで非常に利益の多い診察を受けることができるでしょう。

 

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子育てその28 サンタさん

サンタさんは寒い寒い北の国に住むと言われています。

特別の力を持っていますから、日本のような遠い国で生まれた子供たちの事もちゃんと知っています。

しかし実際に家の場所まで把握してプレゼントを届けるには流石のサンタさんと言えど生まれてから大体2、3年はかかるようです(くぼこどもクリニック調べ)。

二人目や三人目になるとサンタさんも家を知っていますから、赤ちゃんの頃から贈り物が枕元に届くという寸法です。

いつも大声をあげながら厳しく子育てをしている我々親からみるとサンタさんはとても心優しく、いやちょっと甘すぎるのではと感じる年も多々あります。

今年など我が息子達はとてもとてもプレゼントがもらえるとは思えない「お利口じゃなさ」で、「パパはサンタさん来ないちゃうかなと思うで。」と言っていましたが、結局甘々のサンタさんは贈り物を下さいました。

また、小学校高学年くらいになるとサンタさんは他の家で新たに生まれた小さな子供達へのプレゼント配りに忙しくなるため、お父さんやお母さんにその仕事を託して家を訪れることはなくなると言われています。

我が家は長男が小3ですが、今年もまだ私への引き継ぎは行われませんでした。

そろそろかなと気を引き締めて来年のクリスマスのことをあれこれ想像しながら、年は暮れていきます。

皆様、どうぞよいお年を。

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