リウマチに対するステロイドの効果的な使い方(前半)

みなさんは「ステロイド」と聞くと何を思い浮かべますか?「きつくて副作用の強い薬」「顔が丸くなる」「骨粗鬆になる」などなど、どうも悪いネガティヴな印象のある方が多いのではないでしょうか。現在、リウマチのお薬は、低分子の抗リウマチ薬や生物学的製剤が中心になっていますが、実はステロイドも様々な場面で今でも大活躍しているのです。

一般的に、リウマチの治療に使う「ステロイド」とは「副腎皮質ホルモン」のことです。背中の左右には腎臓がありますが、その上にホルモンを分泌する小さな臓器が二つあります。それが副腎です。「ステロイド」は「副腎皮質ホルモン」を人工的に合成した薬なのです。成人が1日に分泌するホルモン量は「プレドニン5mg」1錠分といわれています。また「副腎皮質ホルモン」の分泌をコントロールしている場所が頭の中にあります。大脳にぶら下がっている脳下垂体です。脳下垂体は血中の「副腎皮質ホルモン」の濃度を体内センサーで感知しながら副腎に対して副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌します。たとえば大量の「ステロイド」を長期間内服すると、脳下垂体のセンサーが「副腎がホルモンをたくさん作り過ぎている」と勘違いして副腎の機能を止めてしまいます。自分の副腎の中で「副腎皮質ホルモン」が作られなくなってしまうのです。ですから「ステロイド」をプレドニンで5mg以上の高用量で長期間内服している患者さんには、徐々に薬を減らしながら内服を中止することで副腎の機能を慣らしていくのです。

くわえて、体の中にある副腎が「副腎皮質ホルモン」を分泌する時間帯には規則性があり、朝から午前中にかけてがピークです。したがって「ステロイド」薬を内服する場合にはできるだけ朝食後に内服し、午前中にその血中濃度を上昇させることで生理的なホルモン血中濃度の変動を乱さないようにすることが大切です。

なぜ、それ程までに気遣いながら」「ステロイド」薬を使用しなければならないのでしょうか?次回の後半では「ステロイド効果のすばらしい特徴」についてお話しします。

ところで、9月1日のりんくう花火大会は大盛況のうちに無事終了したようです。来年も是非開催されることを楽しみに待ちたいと思います。