月別アーカイブ: 2012年11月

クリニック待合室の写真も更新しています。

開院時からクリニック待合室の壁に掛ける写真が季節にあわせて更新されていることにお気づきでしょうか?

現在は、紅葉(それとも、もみじ餅?)で有名な京都高雄、神護寺の山門下にある硯石亭です。美しく色づいた紅葉と愛くるしいタヌキが印象的ですが、タヌキのようなお腹にならないよう院長は甘いものを控えて健康管理に精進します。

さて、開院時から皆様にご好評いただいているリハビリ器械ですが、今回特に待ち時間が多く発生している「ウォーターベッド」と「腰椎牽引」を各1台づつ追加増設しました。これからも皆様の体調とご都合に合わせてぜひご来院ください。


手首を骨折してしまった患者様

先日、当院の近隣にお住まいの患者様から「転んで手をついてしまったら、手首が痛くはれてます。でも動くから折れてないですよね?」とお電話をいただきました。

骨折しても、筋肉は収縮しますので関節は動きます。「手首を動かさないようにして、ゆっくり気をつけて来てください。」とお願いし、診察させていただきました。レントゲンで確認しますと、やはり手首の骨折で関節面がずれています。橈骨(とうこつ)の関節内骨折です。ずれが大きくて骨折部位が不安定な場合は、手術を受けた方が、ギプス固定のみで治療するよりもはるかに早く復帰でき、後遺症も少なくなります。早速、整形外科専門医の常駐する病院に連絡し入院手術を受けていただきました。

当院は「リウマチ整形外科」と名前をつけていますが、骨折やねんざ、切り傷などの外傷にも迅速に対応しております。当院で治療が完結できない場合には、地域医療ネットワークを通して適切な病院へ紹介させていただきます。どうぞ安心して受診してください。


リウマチ患者さんにはインフルエンザの予防接種を強くお勧めします。

当院でもインフルエンザ予防接種が始まりました。予約制で実施していますので、来院されたときに受付窓口にお気軽におたずねください。

さて関節リウマチを始めとする自己免疫異常の疾患をお持ちの患者様は、生物学的製剤やメソトレキセート(MTX)などの免疫抑制剤を内服されている方が多くいらっしゃいます。そのような方はインフルエンザワクチンを受けるべきなのでしょうか?

答えは「はい、強くお勧めします。」です。ワクチンとは病原体(インフルエンザ・ウイルス)に感染する前に、自身の体の中にあらかじめ抗体を作って準備しておくことで、本当に感染したときに病原体が増殖することを速やかに防ぐことができる強力な予防手段です。ワクチンを受けていない場合は病原体が体に侵入した後に抗体ができるまでの2-3週間は全く無防備な状態ですから、ウイルスは増殖し放題になってしまいます。自分の体も大変ですが、周囲の人に増殖したウイルスをばらまくことになりますので、家族や学校のクラスメイト、職場の同僚にも迷惑をかけてしまいます。病院や診療所などの医療機関では全職員がワクチン接種を受けることが常識になっています。

よく「免疫抑制剤を内服していると、ワクチン接種を受けても抗体ができにくいのでは?」というご質問を受けます。確かに産生される抗体量が減少する可能性はありますが、実際のウイルスに感染したときの予防効果は十分にあることが証明されており、日本はもちろん欧米でも、免疫抑制剤を内服している患者様にはインフルエンザ・ワクチンの接種を強く勧めることにコンセンサス(総意)が得られています。

皆さんも早い時期にインフルエンザ予防接種を受けることをお勧めします。