リウマチ患者さんにはインフルエンザの予防接種を強くお勧めします。

当院でもインフルエンザ予防接種が始まりました。予約制で実施していますので、来院されたときに受付窓口にお気軽におたずねください。

さて関節リウマチを始めとする自己免疫異常の疾患をお持ちの患者様は、生物学的製剤やメソトレキセート(MTX)などの免疫抑制剤を内服されている方が多くいらっしゃいます。そのような方はインフルエンザワクチンを受けるべきなのでしょうか?

答えは「はい、強くお勧めします。」です。ワクチンとは病原体(インフルエンザ・ウイルス)に感染する前に、自身の体の中にあらかじめ抗体を作って準備しておくことで、本当に感染したときに病原体が増殖することを速やかに防ぐことができる強力な予防手段です。ワクチンを受けていない場合は病原体が体に侵入した後に抗体ができるまでの2-3週間は全く無防備な状態ですから、ウイルスは増殖し放題になってしまいます。自分の体も大変ですが、周囲の人に増殖したウイルスをばらまくことになりますので、家族や学校のクラスメイト、職場の同僚にも迷惑をかけてしまいます。病院や診療所などの医療機関では全職員がワクチン接種を受けることが常識になっています。

よく「免疫抑制剤を内服していると、ワクチン接種を受けても抗体ができにくいのでは?」というご質問を受けます。確かに産生される抗体量が減少する可能性はありますが、実際のウイルスに感染したときの予防効果は十分にあることが証明されており、日本はもちろん欧米でも、免疫抑制剤を内服している患者様にはインフルエンザ・ワクチンの接種を強く勧めることにコンセンサス(総意)が得られています。

皆さんも早い時期にインフルエンザ予防接種を受けることをお勧めします。