月別アーカイブ: 2013年1月

東住吉森本病院リウマチ病診連携の会で講演しました。

大阪市長居公園の東側に地域医療支援病院で24時間救急センターを備え、また大阪府のがん診療拠点病院にも指定されている東住吉森本病院があります。先週末1月19日は、その整形外科リウマチ科部長、乾健太郎先生にお招きいただいて「関節リウマチ治療-クリニックにおけるT2Tの実践」という演題で1時間程度の講演をしてきました。

りんくうタウンから東住吉区までは直線距離でも30km以上ありますが、乾先生は大阪市立大学の整形外科リウマチ班の中心となる先生のお一人で、私は大阪大学で所属大学は違うのですが、学会や臨床研究で長年お付き合いさせていただいています。今回は地域支援病院の整形外科部長とクリニック院長の両方をこの1年間で経験した私に、各々の観点から病診連携(病院と診療所の連携)について講演してほしいというご依頼でした。

関節リウマチの治療方法が日々進歩して行く中で、リウマチ患者様のニーズは益々多様化しています。クリニックの長所は患者様の要望にきめ細かく応えられること。しかし他の専門的な検査や入院が必要になったりしたときにはスムースに地域医療支援病院へ引き継げる病診連携が重要になります。これからも安心できる病診連携を構築維持していきます。


骨そしょう症に対する新しい治療薬の効果が確認されています。

当院では昨年7月の開院以来、50才以降の女性には不可避である骨そしょう症に対して的確な診断と積極的な治療を行っています。治療を開始し約5ヶ月経過した患者様には、その効果を確認するため、腰椎と大腿骨頸部での骨密度と骨代謝マーカー(骨が新しく形成される速さと、古い骨が吸収されていく速さを比較する)を再検査しています。

骨吸収が早すぎるときには骨吸収にブレーキをかけるお薬を内服していただきます。2年ほど前までは、このブレーキをかける治療しかありませんでした。ところが実際には、骨吸収があまり早くないにもかかわらず、骨そしょう症が激しく(骨密度が低い)骨折の危険にさらされている患者様が少なくないのです。最近はそのような場合には「新しく骨形成を促す薬」が有効です。

2種類の注射薬があり、一つは毎週来院いただき皮下注射するものと、もうひとつは毎日自宅で簡単な器具を用いて自分で皮下注射するものです。後者の自己注射では、当初は不安な表情の患者様も、当院では地域の基幹病院で昨年まで勤務し自己注射の指導経験がある看護師が4名常勤していますので、みなさん自己注射をマスターされて自宅で安全に継続されています。現在20名以上の患者様が、この2種類の新しい注射薬を約6ヶ月継続した結果、ほとんどの方が骨密度の上昇を確認できました。

骨そしょう症には様々なパターンがあり、骨密度を計測するだけでは治療につながりません。私は日本整形外科学会専門医として骨そしょう症に対する治療に携わってきました。これからも新しい治療薬の発売が控えています。常に一歩先に目を向けた治療をみなさまに提供して参ります。


年始の1週間が経ちました

本年も1月7日の月曜日から診療を開始して1週間経ちました。先週はお正月休みがありましたので、今週はいつもより多くの方の受診があり、待ち時間があった時間帯にお越しいただいた特に初めて当院にお越しいただいた患者様には申し訳ありませんでした。

昨年11月にリハビリ器械を増設し、再診のリハビリ患者様の待ち時間は少ないのですが、初診の患者様には問診や診察にどうしても時間を要すこともございます。現在、午前診はどの時間帯も混み合っておりますが、月、水、金曜日の午後診でも3時以降は比較的空いています。どうぞよろしくお願いいたします。


新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。今年の元旦は良いお天気にも恵まれ、皆様も穏やかな新年をお迎えのこととと思います。

さて今年も骨関節の病気に関する様々な新しい治療法が実用化される予定です。まず「関節リウマチ」に対する新しい生物学的製剤が年明け早々に保険適応され使用可能になります。これは今までのレミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニと同じくTNFというサイトカインの働きを抑制することで効果を上げる皮下注射ですが、免疫グロブリンの構造に工夫があり他の薬剤では効果不十分であった患者様にも効果が期待できる可能性があります。また「骨粗鬆症」に対する飲み薬は、毎週内服していたものが月1回で同様の効果が得られるように改良されて使用できるようになります。またその後には新しい「骨粗鬆症」に対する生物学的製剤も控えています。

これらの新しい薬は、すべて的確な診断のもとに適正に使用されて初めて安全に治療効果が期待できるものです。当院ではこれからも「関節リウマチ」に対しては、関節エコー検査を含む総合的な早期診断を、「骨粗鬆症」に対しては腰椎・大腿骨でのデキサ法による正確な再現性のある骨密度測定で、クリニックとして最高水準の診断技術で皆様のお役に立てるように努力して参ります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。