月別アーカイブ: 2013年10月

奈良県のリウマチ病診連携の会で講演を担当しました。

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先週末の10月12日(土)は、奈良平城京跡の近くにあるホテルで、近畿大学奈良病院と奈良県立医大が中心となり定期的に行われている病診連携(地域の基幹病院と診療所との連携)の研究会にお招きいただきました。

関節リウマチは早期診断し、その病状に応じた適切で積極的な治療を速やかに始めることで、寛解状態(病気のことを全く忘れられるような制限のない日常生活)を少しでも早く達成することができます。詳しくは当院のホームページ「関節リウマチについて」をご覧ください。しかしながら寛解状態を目指すためには病状によっては、内服のお薬や注射の生物学的製剤など「リウマチ専門医」でなければ処方経験が少ないような治療方法が最初から必要になります。

皆さんご自身やご家族が、風邪や怪我をしたときに、まず受診するかかりつけ医院を思い起こしてください。もし指のこわばりや引っかかり、足裏の痛み、肩周囲の痛みがリウマチの初発症状であれば、見逃すことなく診断し治療を始めなければなりません。リウマチの治療ではそのためにかかりつけ医院とリウマチ専門医の間に連携が必要です。

リウマチ専門医として昨年まで基幹病院で勤務し、その後、同じ地域で診療所を開設した私は「病院勤務のリウマチ専門医」の目線と「かかりつけ医院の院長先生」の目線の両方を実際に経験しているので、今回担当した30分の講演で、それぞれの立場の先生方にお互いをより深く理解し合えるヒントとなるようなお話を私ができていれば幸いです。

近大奈良病院の神谷先生、奈良県立医大の藤本先生、小畠先生、樋上病院の樋上先生、お招きいただきどうもありがとうございました