月別アーカイブ: 2014年10月

インフルエンザの予防接種が始まりました

 10月15日からインフルエンザ予防接種(以下、予防接種と言います)が始まりました。当院では通院患者様とそのご家族様(13才以上)を対象に2500円(泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町にお住まいの65才以上の方は1000円)で実施しています。
 特に免疫抑制剤や生物学的製剤を継続されているリウマチ患者様は、予防接種を受けるよう強くお薦めしています。
 インフルエンザに感染する(ウイルスが体内に侵入する)確率は老若男女みなさん同じです。マスク着用、手洗い、うがいにより感染を予防することができますが、ゼロにはできません。問題は感染した後に体内でウイルスが増殖し発病、発熱、重症化することです。
 予防接種を受けウイルスに対する抗体を体内に作り備えることで、ウイルスが感染した後の増殖を防ぐことができます。高齢の方や、持病により免疫抵抗力が弱い方は特に予防接種が必要な理由です。
 健常成人(はたらく大人)でも予防接種は重要です。通勤や外出の機会が多い人ほどウイルスに感染する危険性は高くなります。ウイルスが増殖して発熱、そのまま出社・登校すると大切な職場・学校の仲間やご家族に感染をさらに広げることになりかねません。感染しても体内でウイルスを増殖させないことが大事なのです。
 毎年、流行を予想した3種類のウイルス株からワクチンは作成されます。今年は写真の3種類です。予防接種を受けてから体内に抗体ができるまで、個人差がありますが約2週間かかり、約5ヶ月維持されます。インフルエンザの流行が始まる前に予防接種を受けることをお薦めします。
図1


生活習慣病と「かくれ骨粗しょう症」

昨日10月16日は泉州地区の内科医院と調剤薬局の先生方を対象とした講演会を担当させていただきました。テーマは「日常診療に潜む骨折リスク」です。
痛みや変形などの症状のない「かくれ骨粗しょう症」の方が増えています。特に、糖尿病や高血圧、高脂血症、腎臓病などの生活習慣病があると「骨粗しょう症」になりやすいことが明らかになっています。
今回は、そのような内科に通院されている患者様で「かくれ骨粗しょう症」を見逃さないための診断方法として、当院で実施しているデキサ法による腰椎と大腿骨の骨密度測定の活用方法についてお話させていただきました。
地域医療では「かかりつけ医」の役割が重要視される中で、診療科目や医院と薬局などの垣根を越えた協力連携は益々大切になります。私自身が貢献できることを常に考えながら今後も実行して参ります。
141016講演案内