待合室の写真 2018年1月 その2

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 これから来月以降にかけてリウマチの新しい治療薬が2つ登場します。
 まずはケブザラ®、IL-6を標的とした生物学的製剤です。12年前から使われているアクテムラ®と作用機序はほぼ同じですが構造は異なる新規開発のお薬です。アクテムラは患者様の体重に合わせて調整できる点滴と、病状に合わせて投与間隔を1週か2週に調整できる皮下注射がありますが、新しいケブザラは用量が2種類の皮下注射製剤のみになります。今までIL-6を直接抑制する生物学的製剤はアクテムラのみでしたので、新しい選択肢が増えました。
 もう一つはエタネルセプト®です。こちらは12年前から使われているエンブレル®と同じ構造を目指して製造され、このような生物学的製剤はバイオシミラーと呼ばれています。効果と安全性が先発薬品(この場合はエンブレル)と同等であることが臨床試験(治験と呼ばれます)で確認された後に厚生労働省が認可をします。リウマチは治療薬が進歩してから寛解状態(痛みや日常生活の支障が全くない状態)に診断後速やかに導入できるようになりました。しかしながら寛解状態を維持するためには治療薬を長期間継続する必要があります。特に医療費が高額になる生物学的製剤は、先発薬品と比較して薬価が2から3割程度安くなると言われるバイオシミラーの登場は歓迎できる話題であると思います。
 さて今年は1月から厳しい寒さが続き未だにその最中ですが、待合室の写真は、くにうみ神話の沼島との海峡を見渡す丘に咲く水仙になりました。

題 名: 海峡と水仙
撮影場所: 兵庫県 南あわじ市 灘黒岩水仙郷
撮影日: 2018/1/15

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