院内勉強会

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

タイトル:院内勉強会
先日、忘年会を兼ねた院内勉強会をしました。勉強会では以下に記した配布資料に基づいて、スタッフ全員でドラッカーのマネジメントについて学び、これからの接遇・診療体制に生かしていくことにしました。
間もなく8周年を迎えることになりますが、これからも益々成長を続けるクリニックでありたいと思っています。
【配布資料】
今月の雑感:
8回目の繁忙期お疲れ様です!最近、ワクチン接種を含めて連日80人近い患者さんが来院されていますが、診療は非常にスムーズで、夜診もほぼ定時に終了して、7時30分には帰宅の途につけています。カンファレンスも先日記念すべき50回目が有意義に終了し、今回51回目をスタッフ全員、待望の“てるい”で行うことが出来て、本当に良かったと思っています。スタッフ皆様のお陰で、森田内科は順調です。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。ただ、この成功に‘あぐら’を掛くのは危険です。仕事の世界では「止まっている標的はすぐに撃ち落される。」と言われています。我々は「唯一無二、このチームでしかできない医療」を提供するクリニックとして、自らのミッションを実行できる様に、常に成長し続ける必要があります。そこで今回、「経営学の神」と言われる、P.F.ドラッカー(1909~2005)の名著「マネジメント」の一節をスタッフ全員で共有したいと思います。
企業の使命と目的
企業の使命と目的を定義するとき、出発点は一つ しかない。顧客である。顧客を満足させることが、企業の使命で あり目的である。したがって、我々の事業は何かとの問いは、企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることが出来ると結論しています。つまり、我々の仕事について考える時には、まず「患者さんを満足させるためにはどうすれば良いか?」を考えるべきでしょう。これは当然、我々がベストな接遇をするために如何に休憩を上手くとるのか?、少しでも多くの患者さんを医師が診察するために、事務・看護スタッフの方々が出来ることはないか?等も含まれます。
マネジメントとは
組織をして、成果をあげさせるための道具や機能、機関と定義されています。
簡単にまとめると、「組織の成果をあげさせるもの」ということができます。
マネジメントの役割
企業の永続こそ、マネジメントにとって決定的な評価基準である。
経済的な成果を上げること。
仕事を生産的なものとし、人に成果を上げさせること。
社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題解決に貢献すること。
「マネジメント」は、「マーケティング」と「イノベーション」を有効に機能させることが必要不可欠であり、この2つの実行が組織存続の鍵となる。
マーケティング
顧客のニーズを的確に把握し、必要なサービスや製品を提供すること
顧客は何を買いたいか。顧客が価値ありとし、必要としている満足がこれである。
顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、自ら売れるようにすること。
顧客が価値を認め購入するものは、財やサービスが提供するもの、すなわち効用である。
クリニックの場合:
医療レベル:医師・看護師の医療知識・技術、事務員の医療事務知識 
②待ち時間 :診察・処置の時間短縮、充実した予約システム
②接遇   :丁寧な言葉使い、的確な対応
②設備   :WiFi、BGM、テレビ、駐車場
③健診、診察、検査、投薬を行うことにより、結局患者さんは森田内科から「健康の維持」というサービスを購入している
イノベーション
顧客が気付いていない新しい満足を創造すること。(LED、有機パネル、バイオ燃料等)
社会のニーズをもって、利益をあげる事業機会としてとらえなければならない。
企業そのものは、より大きくなる必要はないが、常によりよくならなければならない。
イノベーションによりもたらされるものは、よりよい製品、多くの便利さ、大きな欲求の満足である。
生産的なイノベーションとは、新しい欲求の満足をもたらす財とサービスの創造である。
既存の製品の新しい用途を見つけることもイノベーションである。
クリニックの場合:
①特定健診と各種癌検診によるドック化、②半コマ有給の導入、③クリニック初のカプセル内視鏡導入、
④予約システムの導入(改善も考慮要)⑤インカムの導入
目的とミッション‐事業は何か
「顧客は誰か」「顧客は何処にいるか」「顧客にとっての価値は何か」 :
顧客によって、期待や価値観は異なる。買うものも異なる。
・ 顧客が買うものは製品ではない、欲求の充足である。顧客が買うものは価値である。
・ メーカーが生産するものは価値ではない。製品を生産し、販売するにすぎない。
・ 製品やサービスの価格は、顧客にとっての価値を反映した価格を設計しなければならない。
・ 安さだけが価値ではない。
・ 顧客にとっての価値は、顧客にしか答えられない。答えは推察せず、直に聞かなければならない。
患者さんを幸せにするとは:
健康に時間と出費を惜しまない癌年齢の患者さんの健康への不安を快適に取り除くこと。
具体的には:① 45~75歳の方への健診、診療を満足いく様に行い、病気を早期発見する。
60分以内の待ち時間で、病気を的確に治療する。
③ 適切、迅速に2次病院に紹介する。
→健康に不安を感じたら、「とりあえず森田内科に行ってみよう。」と思ってもらえるかが鍵
→このためにはどうすれば良いかを常に考え、行動する。
エグゼクティブ(Executive)
ドラッカーは、各個人が組織で有効な一人となることを奨励している。自ら意思決定を行い、自らの貢献について責任を負い、自ら適切に仕事を行う知的労働者はすべての者がエグゼクティブ(Executive)である。」と述べ、現代の知的労働者は全てエグゼクティブたらねばならないとしている。そして、目指すべき人材像を示すとともに、一人ひとりがその人材像を実現するための知識と実践方法を示している。その一つが、次に示す「成果をあげる5つの実践」である。
成果をあげる5つの実践
  (1)時間管理を行うこと   
  (2)貢献に焦点を合わせること
  (3)強みを生かすこと、
  (4)重要なことに集中すること
  (5)効果的な意思決定をすること






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