麻しん(はしか)の流行について

理学療法士の薮下です。

和歌山市感染情報センターからの感染症情報が届いたので報告します。

 

全国的に麻しんの患者報告が増加しています。特に9月以降に急増し、関西空港内においても集団の発生が報じられています。和歌山市内においても地理的に近隣であるため、発症が疑われる症例について今後の行政検査の進め考え方をお知らせします。

【行政検査対象の麻しん疑い患者】

(症状):発熱+咳、鼻水、結膜充血、眼脂、発疹、咽頭痛等の内1つ以上あり。

(行動歴):① 麻しん患者と接触のあった方

              ② 麻しん流行国への渡航歴のある方(1か月以内)

              ③ 8/17以降に関西空港を利用した方

              ④ 8/28に「りんくうプレミアム・アウトレット」及び周辺施設を利用した方

              ⑤ ①~④の行動歴はないが、臨床症状で麻しんが強く疑われる方

麻しんは感染力が大変強い感染症です。自分が感染しないためだけでなく、周りの人に感染を広げないためにも予防接種は有効です。しかし、現在全国的に患者数が増え、広域的な発生や関西空港における集団の発生も報じられているため、市民の方から予防接種の問い合わせが多くなり、今後のワクチン流通も懸念されます。現在の和歌山市における麻しん予防接種の考え方をお示しします。

【最優先接種の方(9/8現在)】

① 定期接種対象の方

② 麻しん患者と接触患者があった方

③ 接種歴がなく、流行国への渡航を予定されている方

なお、接種歴が不明な方や、今後の感染が不安な方については、まずは抗体検査で抗体価を調べ、今後の予防接種を検討してください。

 






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