現在の発熱外来について

【お熱のある方の診察につきまして】
令和5年5月8日より新型コロナ感染症が5類に移行しました。
移行後、当院は患者様の導線分離ができないため、診察時間を一般の患者さんとは時間帯を分けた上で診て行こうという事で、新たに発熱外来の時間帯を設けて診察しています。
現在も感染対策を講じながらの診察となりますので、受診される患者様にもいろいろとお願いしなければならない点もあります。
是非とも御協力をお願いいたします。

【発熱外来の診察時間】(完全予約制)
平日 13:00~13:30(水曜日は休診のため除く、また、一般診療が終了してからになりますので時間がズレる可能性があります)
土日 16:00~(一般診療が終了してからになりますので時間がズレる可能性があります)
一般の診察はWEBで時間予約できますが、発熱外来の対象となる方の診察は、電話でのご予約のみとなります。
必ずお電話にての予約をお願いいたします。
発熱外来の対象となる方がWEBで予約をいただきましても、WEB予約時間での診察はできかねますのでご注意ください。また、一般患者様の診察終了後となりますので、多少時間のずれが生じる場合があります。
限られた時間での診察となりますので人数に限りがありますことご容赦ください。

【発熱外来の対象となる方】
・発熱のある方(37.5℃以上)
・ここ数日中に発熱のあった方
・熱はないが、せき・痰・だるさ・息が苦しいなどの症状がある方

【来院時のお願い】
・お車でお越しの場合は、当院より携帯電話へご連絡しますので、指示があるまで車での待機をお願いします。お車でない場合はクリニック横の非常階段での待機をお願いすることになります。クリニック内へはこちらからのお呼びだしで入っていただきます一般の患者様との接触回避のため、こちらからの連絡があるまでクリニック内へお入りにならないようにお願いいたします。)。
・院内での時間をできるだけ短くするために、あらかじめ熱を測ってきていただき、WEB問診を受診までにお願いします。(お付き添い・ご家族の方もWEB問診のサポートをお願いいたします。)
 WEB問診 ←リンクしています 

・鼻腔ぬぐい液で抗原検査(コロナだけではなく、インフルエンザの同時検査可能)を行い判定します。(抗原検査のみです)

【費用について】
コロナの抗原検査は5類以移行に伴い有料(保険診療)となります。
3割負担の方でしたら、初診(再診)料・処方箋料(初診なら1,800円程度)に加え、コロナ抗原検査なら1,400円程度、コロナ・インフル抗原同時検査なら1,800円程度がかかります。
保険証や医療券をお持ちの方は必ずお持ちください。

当院では、一般の患者様と時間帯を分離することにより、できるだけ一般の患者様との接触がおこらないようにしてまいります。
また、限られた時間内での診察となりますので、予約の枠が終了となりました場合はお断りすることがあります。ご容赦ください。
※受診方法など色々と変更もあるかと思います。その都度、【お知らせ】や本ブログで発信していきますのでよろしくお願い致します。


【再掲】熱のある方は発熱外来を御利用ください

繰り返しになりますが、新型コロナウイルスにかかると、ある一定の割合で重篤化してしまう患者さんがいらっしゃるのです。特に、お年寄りとかにとっては気をつける必要がある感染症であると考えています。そのような患者さんを守るのも当院の大事な役目であると思っていますので、通常の診察時間枠以外に発熱外来を設定して熱の有る患者さんを診ております。決して、発熱している患者さんを診ないということではないのです。例えば、耳の調子が悪くて来院されているおじいちゃんおばあちゃんと、熱のある患者さんが同じところに居てほしくないと思っています。そのため、熱の有る患者さんとそうでない患者さんをどこかで分ける必要が出ます。その時に、37度を超える熱が有るかないかで決めています。37度をチョット超えただけだから良いやんかという話はよく出ますが、基準線として37度ということを設定しておりますので、これを超える発熱の有る患者さんはどうか発熱外来の方での予約をお願いします熱のあるその状態で自分達のおじいちゃんとかを訪ねていきますか?ということを考えていただければと思います。


発熱外来とか予約とか...

再度になりますが、当院の方針を説明しておきたいなあと思います。
☆まずは予約制について
当院も当初は順番制でした。直接来院していただき、順番の整理券を取っていただいた上で御自分の番号が近づいてきたら院内でお待ちいただくというのが基本となっているものでした。
ただ、このやり方ですと、朝の1時間ほどでどう考えても夕方になるなあとか、既に1日で診られる患者さんの上限数に達してしまったりすることが頻発しました。
だって、簡単な掛け算ですから...あくまで平均値としてですが、お一人を3分(これでは、短いと思っていますが)で診察するとすると1時間に20人が限界となります。また、そんなに上手く想定した平均値では推移しないのです。
ずーっと通っておられる患者さんでしたら、お薬メインで診察時間も短い場合もありますが、初診の患者さんで症状によってはかなり詳しく診察する必要が出るのは当然です。
なかなか順番が来ないと、一体、いつ頃診察時間が来るのか?というお問い合わせが多くなりますが、それに関してなかなか正しい情報をお返事することが難しいのはご理解いただけるかと思います。
そのような中、当院は時間帯予約制へ移行することとしました。これは、30分とか1時間の間にどの程度の患者さんを診ることができるのか?という考えを基本にしています。
こう書くと、それでは順番制と同じではないか?という話も出ますが、予約時に初診/再診とか花粉症かも?とか区別しながら予約していただくことでシステムでお一人あたりの予想診察時間を変化させています。
あらかじめ、来られる患者さんを大雑把でも把握できることでこのようなやりくりができるものと考えています。現在では、この時間制予約システムも2代目へと進歩させており、WEB問診とも連携させて事前に問診まで入れていただければ、スムーズでより良い診察ができるようになるのではないかと考えています。是非ともWEB問診に御協力願えればと思っています。
もちろん、時間帯予約制にしても待ち時間は出てきます。物事は想定通りに動かないものですから。急患さんが入ったり、色々起こります。でも、例えば今11時として、10時~10時30分予約の患者さんを診察しているとすれば大体30分遅れだとか推測は容易になりますので。もちろん、できるだけ予約時間どおりに診察していきたいという気持ちは有るのですが、患者さんの困りごとを放ってはおけないので遅れがちになってしまします。すみません。
また、当院が採用している予約方法以外にも色々と考えることはできるのですが、一つだけ変わらないことが有ります。それは、必ず実質的には上限が有るということです。医師、看護師、スタッフともども寝ずに診察しろ!ってなったとしても限界は存在しますよね。なので、当院でも予約枠には上限を設定しています。日にちによっては、早い段階で予約枠がなくなってしまうということも起こり得ます。その場合は、申し訳ないのですが予約をお取りできないということをお伝えするしか無いです。自分だけ、チョットだけ融通してよ!というお気持ちはわかるのですが、自分だけ・自分だけと皆さんおっしゃるのです。そんなわけで、予約枠が無いところはどうしようもないと御理解をお願いいたします。
☆次に、発熱の患者さんについて
当院、お陰様で小さいお子さんから御年配の方まで色々な世代の患者さんに来ていただいております。その中で2023年の5月から新型コロナ感染症が2類相当から5類感染症へと移行しました。なので、新型コロナに感染しても大丈夫!ということでは無いと考えています。現に、ある一定の割合で重篤化してしまう患者さんがいらっしゃるのです。特に、お年寄りとかにとっては気をつける必要がある感染症であると考えています。そのような患者さんを守るのも当院の大事な役目であると思っていますので、通常の診察時間枠以外に発熱外来を設定して熱の有る患者さんを診ております。決して、発熱している患者さんを診ないということではないのです。例えば、耳の調子が悪くて来院されているおじいちゃんおばあちゃんと、熱のある患者さんが同じところに居てほしくないと思っています。そのため、熱の有る患者さんとそうでない患者さんをどこかで分ける必要が出ます。その時に、37度を超える熱が有るかないかで決めています。これも、先程の予約枠の話と同じで、37度をチョット超えただけだから良いやんかという話はよく出ますが、基準線として37度ということを設定しておりますので、これを超える発熱の有る患者さんはどうか発熱外来の方での予約をお願いします。熱のあるその状態で自分達のおじいちゃんとかを訪ねていきますか?ということを考えていただければと思います。
☆最後に、熱の有る子供さんについて
これも繰り返しお願い・説明していることなのですが、熱のあるお子さまは、たとえ耳痛があっても肺炎などがベースにあり、二次的に中耳炎になっている可能性があります。まずは重症化を避けるため、小児科への受診を優先的にお勧めしています(これも誤解される場合があるのですが、決して診たくないと思っているわけではないのです)。

今回は、ちょっと長くなりましたが、色々な御意見が有るだろうなあと思いながら、私自身の考え方を説明させていただいた次第です。こんな事を考えているんだと思っていただければ幸いです。


日曜診療を停止します(23年8月より)

以前も書いたことがあります。
日曜日診察は開業当初から続けてきました。もう、20年近くになります。
お困りの方をできる限りお断りすることなく力になれればと思って。しかし、『待たされた』、『診察時間が短い』などとお叱りを受けることが多々あります。また、『いつものところが日曜日やってないから来た』などとも言われます。それでも『開けててくれてありがとう』と言ってくださる方がいらっしゃる限りやっていこうと思っていましたが...
日曜日に診察するのは、実は結構大変なんです。資格を持った医療スタッフの確保が必須ですし。かなりの負荷がずーっとかかっていたのは事実で、一旦、この荷物をおいてみようと決めたのです。一緒に働いてくれているスタッフの労働環境を考えても。
一般的には、土曜日、日曜日がお休みの方が多いでしょうから、土曜日の夕方まで診察時間を伸ばすことで、患者さんの利便性を良くすることができるのではないか?と思っています。ただ、土曜日は12時30分をメドに一旦、診察を止めてお昼休みを取らせていただきます。その後、13時30分から診察を再開させていただくこととします。また、金曜日の午後診も通常通りの時間で復活させることとしました。8月からの診察時間表です。
時間割
日曜診療はなくなりますが、常に患者さんの味方であり続けたいと思っています。


発熱外来を始めることにしました

【お熱のある方の診察につきまして】
令和5年5月8日より新型コロナ感染症が5類に移行します。
これまで当院では発熱外来を行っていなかったため、発熱外来を受け入れ可能な医療機関を受診していただいておりました。
今回の移行に伴い、新型コロナ感染症の疑いのある患者様も一般の診療所含めてみんなで診ていこうという国の考え方にも賛同する形で、ただし、当院は患者様の導線分離ができないため、診察時間を一般の患者さんとは時間帯を分けた上で診て行こうと思い、新たに発熱外来の時間帯を設けて診察することとしました。
感染対策を講じながらの診察となりますので、受診される患者様にもいろいろとお願いしなければならない点もあります。
是非とも御協力をお願いいたします。

【発熱外来の診察時間】(完全予約制)
平日 13:00~13:30(水曜日は休診のため除く)
土日 13:30~14:00
一般の診察はWEBで時間予約できますが、発熱外来の対象となる方の診察は、電話でのご予約のみとなります。
必ずお電話にての予約をお願いいたします。
発熱外来の対象となる方がWEBで予約をいただきましても、WEB予約時間での診察はできかねますのでご注意ください。また、一般患者様の診察終了後となりますので、多少時間のずれが生じる場合があります。
限られた時間での診察となりますので人数に限りがありますことご容赦ください。

【発熱外来の対象となる方】
・発熱のある方(37.5℃以上)
・ここ数日中に発熱のあった方
・熱はないが、せき・痰・だるさ・息が苦しいなどの症状がある方

また、コロナ陽性者と濃厚接触があった場合は医師の判断で新型コロナ抗原検査が健康保険適用で実施可能です。ご了解ください。

【来院時のお願い】
・お車でお越しの場合は、当院より携帯電話へご連絡しますので、指示があるまで車での待機をお願いします。お車でない場合はクリニック横の非常階段での待機をお願いすることになります。クリニック内へはこちらからのお呼びだしで入っていただきます一般の患者様との接触回避のため、こちらからの連絡があるまでクリニック内へお入りにならないようにお願いいたします。)。
・院内での時間をできるだけ短くするために、あらかじめ熱を測ってきていただき、WEB問診を受診までにお願いします。(お付き添い・ご家族の方もWEB問診のサポートをお願いいたします。)
                              WEB問診 → メルプ問診トップ_QR
・鼻腔ぬぐい液で抗原検査(コロナだけではなく、インフルエンザの同時検査可能)を行い判定します。(抗原検査のみです)

【費用について】
コロナの抗原検査は5類以移行に伴い有料(保険診療)となります。
3割負担の方でしたら、初診(再診)料・処方箋料(初診なら2,400円程度)に加え、コロナ抗原検査なら1,400円程度またはコロナ・インフル抗原同時検査なら1,700円程度がかかります。
保険証や医療券をお持ちの方は必ずお持ちください。

当院ではコロナ感染症が5類移行することに伴い、一般の患者様と時間帯を分離することにより、できるだけ一般の患者様との接触がおこらないようにしてまいります。
また、限られた時間内での診察となりますので、予約の枠が終了となりました場合はお断りすることがあります。ご容赦ください。
※イチからのスタートですので、受診方法など色々と変更もあるかと思います。その都度、【お知らせ】や本ブログで発信していきますのでよろしくお願い致します。


マイナ保険証を使ってみませんか?

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診察に来られた方は毎月1回、健康保険証の確認を目視でおこなっていました。マイナンバーカードだとカードリーダーを通し、顔認証もしくは暗証番号入力するだけで確認ができてしまいます。もちろん、これまでの健康保険証を持参して下さっても問題ありません(マイナ保険証の方がちょっとだけ安くなりますが)。クリニック側の立場で言えば、オンライン資格確認により受付業務がスムーズになる利点はあります。

マイナンバーカードを否定するというか、国に何もかも把握されるのではないかと、何か恐ろしいように思われている方がいらっしゃるかも知れませんが、私にはちょっと不思議です。
そもそも、マイナンバーっていうのは、住民票をお持ちの全ての国民に既に割り当てられており、通知カードは手元に届いているはずです。
そして、社会保障の手続き(年金、健康保険や労働保険)とか税金の手続き(源泉徴収票の作成や年末調整の手続き)でお勤め先等に提出されていますよね。
これを逆に言えば、既に所得は全て国が把握した上で、それに基づき納税額とか健康保険料が決まっているということですよね。そう言われてみればそうかと思いませんか?
それより、普段、何かと便利に使っているネットショッピング等でわざわざ過去に検索した物についての広告が出てくる方がいやらしく思いませんか?
Siriっていつも聞き耳立てているのかも知れんって思ったことありますし。これって、私企業が個人個人の嗜好を知ってますよ~ってことですもんね。また、今はテレビ等で発信されることは無くなった感じですが、コロナ禍の際には携帯電話の位置情報からどこどこの場所(駅、繁華街や交差点)にはどれくらいの人出があったとか、前の週に比べて減ったや増えたなどの情報が出ていましたよね。これって、やる気さえあれば、この電波は誰やねんまでわかるはずですよね。友だちの位置がわかるアプリってゴロゴロしてますし。こういうのの方が、怖いなあって思ってしまうのは考えすぎでしょうか?

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私自身は、マイナンバーカードがもっと便利になるようにするべきではないかと思っています。例えば、現在は健康保険証として使用できるようになっていますが、各種医療証とは紐づいていません。
なので、お子さんとかの受給証は別途持参していただく必要があります。
マイナンバーカードは顔写真付きで身分証明書としても有効で、コンビニで行政手続きができたり、今後は健康保険証だけでなく運転免許証などにも紐づけられると運転免許証も別々に持ち歩かなくて済むのでどんどん利便性が上がるように感じています。いろんな物を別々に管理する方が面倒だし(印鑑登録のカードってどこ行った?とか)。また、マイナンバーと銀行口座との紐づけ云々という話もありますが、私はネット銀行の口座を新たに開設し、そこに紐づけしてポイントゲットです。
まあ、難しいけど色々と考えないといけない時代ではありますよね~。


キチンとした聴力検査が必要

耳鼻科で聴力検査を受けられた方はご存知かもしれませんが、検査する人がボタンを押して音を出し、音が聞こえた場合に患者さん側がボタンを押して『聞こえたよ!』って合図をします。これって、もし、ボタンを押すところを見ていたら『今、押した!』って応答できてしまいます。なので、押すところを見られないようにしたり、押すタイミングを外すというようなテクニックが要ります。この検査って、医療資格を持っている人(看護師・臨床検査技師・言語聴覚士)でないと実施すべきではないのですが、結構、無資格者が担当しているようなことも聞きます。学会などでは、聴力検査の技能実習講習会も開いていますが、無資格者は講習会への参加も認められていません。無資格者だと言い方は悪いですが、適当にやっているとしか言えないですね。当院では、看護師、あるいは、臨床検査技師以外は担当できません。キチンとした検査結果をもとに医師がキチンと診断する。当たり前なのですが、大事な事なのです。


花粉症のシーズンがやってきます

そろそろ花粉症のシーズンがやってきます :oops:
準備はされていますか?
今年の花粉の飛ぶ量は日本気象協会の予想では去年に比べかなり多いと予想されています。特に、四国、近畿から関東甲信、東北地方にかけては、前シーズン比で2倍以上の非常に多い飛散が予測されています。

2023花粉予想_対前年

スギ花粉症の方なら2月はじめ、ヒノキ花粉症の方なら3月はじめから症状が出始めます。このお薬で大丈夫というお薬がある方は、症状の軽いうちから飲み始めましょう。

ただ、今年は、普段ならこれくらいで大丈夫と思う対策もも今年はそうはいかないかも?    そして、薬を飲むと眠くなる、薬を飲んでも症状が落ち着かないという方もいらっしゃいます。

それならば!

鼻のレーザー手術をするというのも一つの選択肢です。
レーザー手術は症状が始まる前に施術するのが効果的です。
スギ花粉症の方なら2月はじめまで、ヒノキ花粉症の方なら3月はじめまでの施術が良いのでは?ということになります。                      詳しくは、
➡️HP 鼻のレーザー手術を検討されておられる方へ をご参照ください。

当院ではレーザー手術を行っています。初めてされる方は一度受診の上予約をお願いします。何回かうけておられるかたは、電話でも予約を受けております。


Bスポット療法について

最近、『Bスポット療法をやっておられませんか?』というお問い合わせを多くいただいています。

現在当院では行っておりませんが、9月中旬より当院でも治療を開始する予定で準備しています。

その一環として、『Bスポット療法とはどのようなものなのか?』『何に効くのか?』『Bスポット療法の良いところ、悪い所』などなど、皆さんの疑問に答えるつもりで解説していきたいと思います。

1.Bスポット療法(EAT=上咽頭擦過療法)とは?

Bスポット療法とは、上咽頭(Bスポット)へ塩化亜鉛などを塗布・擦過する治療のことを言います。

上咽頭とは鼻とのどの境目にあり、呼吸をする際に最初に空気が体内に入ってくるところです。そのためホコリやばい菌の影響を受けやすくたびたび炎症を起こします。

また、上咽頭はその場所ゆえに耳鼻科医以外の医師が病気を確認しづらい場所で、そこに病気があっても診断がつかず(発見されず)、慢性化してしまうことが多かったところです。最近では内視鏡の発達により簡単に診断できて、治療が開始できるようになりました。

そういう意味で、『Bスポットとは耳鼻科医にしか確認出来ないし、診る事のできない場所』であり、『Bスポット療法とは耳鼻科医にしか出来ない医療行為』ということができます。

2.Bスポット療法の対象となる疾患や症状とは?

Bスポット療法の対象になる疾患や症状は、上咽頭炎が原因でおこるもの、すなわち

・たびたびのどが痛くなる

・のどの違和感・乾燥感

・鼻とのどの間にはりついた感じ

・鼻がのどに流れる感じ

・痰が絡む・咳払い

・鼻は悪くないのに鼻つまりが多い

・IgA腎症

・掌蹠膿疱症

・頭重感、肩こり

・慢性疲労症候群・自律神経失調症

などがあります。

 

3.では上咽頭炎はどのように治療するのか?

慢性の上咽頭炎の治療には、抗生剤等の治療も一時的には有用ですが、なかなか完治させることができません。

Bスポット療法では慢性の上咽頭炎に対し塩化亜鉛を上咽頭に塗る(擦過する)ことで治療しようというものです。比較的古い方法ですが、内服治療よりも有用とされています。

まず、上咽頭の状態を内視鏡で確認します。

Bスポ1

ここで炎症が確認された場合、塩化亜鉛をしみこませた捲綿子や綿棒で上咽頭をこすります。捲綿子ならのどから、綿棒なら鼻から挿入して上咽頭を擦ります。

治療の効果を見ながら、週1~2回、全体で10~15回程度(3か月~半年)を目安で行っていきます。

症状が改善された場合そこで治療が終了となりますが、状態維持のため週1回程度継続して治療を行う場合もあります。

4.Bスポット療法の対象となる方・ならない方

対象となる方

慢性上咽頭炎の方が対象となりますが、きちんと治療の意味を理解したうえで治療を受けることができる方、という意味では高校生以上が対象となります。

対象とならない方

喘息の発作が最近出た方・ワーファリンなどの血液の抗凝固剤などを内服している方は対象外です。治療の際の刺激で咳がさらに誘発されたり、擦過による出血が一般の方より多くなると考えられるため、この治療法をお勧めできないからです。

5.治療の注意点と副反応

Bスポット療法は痛みを伴うことがしばしばあります。上咽頭の炎症が強い場合は特に痛みが強いことが多いです。痛みは長くて半日ほど持続します。

ただし、痛みが強いほど効果が高いと言われており、治療を続けることで痛みは薄らいでいきます。

また、薬による刺激で治療後1時間ほどは鼻や痰がでたり、出血することもありますが、徐々に収まります。食事は治療後すぐにしてもかまいません。

6.Bスポット療法と組み合わせると効果的な治療について

・鼻洗い(上咽頭洗浄)

体の温度に近い生理食塩水で洗うことにより、通常のうがい等では洗えない場所(上咽頭)が洗い流されて粘膜の正常化に役立ちます。

また、生理食塩水を体温に近い温度で使用するため刺激が少なく、痛んだりすることもありません。1日1~2回程度の洗浄が効果的です。

自宅でできる鼻洗浄キットも当院に用意があります。はじめての方には洗い方のご指導も行っています。

7. Bスポット療法は保険診療ですが、初回は少し時間がかかります。

はじめてBスポット療法を受ける場合は実際に内視鏡で上咽頭(Bスポット)を確認して適応対象者かどうかを見極める必要がありますので、対象者かどうかも含めて少し時間をかけて治療内容ををご説明する必要があります。

Bスポット療法を初めて受けようと思われた場合は、必ずその旨をお電話でまず御申し出いただき予約をお願いします。(初回は時間がかかりますのでそのつもりで予約をお取りします)

 

⭐️ Bスポット療法についてよくある質問 ⭐️

Q1.どんな人にBスポット療法を行いますか?

A1.慢性上咽頭炎の人。具体的にはのどの炎症を繰り返す人。上記2、4を参照して下さい。

Q2.Bスポット療法は痛いですか?

A2.綿棒や捲綿子を鼻や喉から入れて上咽頭を擦るので、上咽頭の炎症が強い方はある程度痛いです。上咽頭を擦過する前に、鼻から痛みを押さえるスプレーをするなどで痛みを抑えるようにします。

また、えづきやすい方は口からの塗布は困難です。

痛みは治療を繰り返し、炎症が治れば治療時の痛みは少なくなります。

Q3.Bスポット療法の効きにくい方とは?

A3.そもそも上咽頭炎ではない方や、ストレス・睡眠不足などで免疫力の落ちた方、継続して通院の出来にくい方、上咽頭炎以外にも疾患のある方はBスポット療法だけでは症状の軽快につながりません。

Q4.Bスポット療法はどのくらいの頻度で通院が必要ですか?

A4.炎症が強い方、治療開始から1ヶ月位までは週2回程度がおすすめです。

症状が落ち着いてきている方、治療から1ヶ月を経過した方は週1回程度がおすすめです。トータルで3ヶ月〜半年の加療が一般的です。

Q5.Bスポット療法は保険診療ですか?

A5.保険診療です。

以上、参考にしていただければと思います。

具体的には当院では9月中旬から開始の予定です。


悩みが多い日曜日の診察

日曜日診察については18年間、開業当初から続けています。スタッフの確保や昨今の労働環境云々の観点からは大変なことで挫折しそうになったこともありますし、クチコミでも『待たされた』、『診察時間が短い』などとお叱りを受けることも多々あります。けど、『開けててくれてありがとう』と言ってくださる方がいらっしゃる限りやっていこうと思っています。特に、日曜日は普段来られない方もたくさん来院されるため、時間予約といえども(時間予約だから?、一度遅れが出ると遅れを取り戻すことが難しい面がある)お待たせしてしまうことがあり、ご迷惑をおかけすることもあります。また、待っていただいた時間に対して診察時間が短いとお叱りを受けることもあります。お忙しいところ来てくださった方にはお待たせして申し訳ないと思っていますが、お困りの方をできる限りお断りすることなく力になれればと思っています。
普段来られている方で、平日に来ていただける方には、平日をご案内するなどして混雑を回避したいと考えています。

ここ数回ほどダラダラと書きましたし繰り返しにはなりますが、私は医師として当然ですが患者さんの味方です。痛い人には痛くないように、しんどい人にはしんどくないように、なんとか早く良くなってもらいたいという気持ちで日々います。
だから患者さんのメリットしか考えませんし、そのように行動をしています。その患者さんに敢えて不愉快な思いをさせてもなんの得にもなりませんし、そんなことをわざわざする理由はありません。
『ありがとう!』って言われたら、『また明日も頑張ろう!』と思う単純なニンゲンなんです。