中京区・鳥居内科 鳥居幸生です。
最近話題にになっている東京医大の受験問題…
僕も医学部を受験してきた人間です。医療現場にも関わる問題で、さてどうなる。
官僚の口利き、女子や多浪生の減点+現役男子の加点など…たぶん金銭での加点もあるでしょう。
地域枠はあると聞いたことあります。
医学部にいた人なら…具体的でないにせよ話としては知っていることです。
官僚息子の裏口入学を皮切りに、袋叩きにされていますが、東京医大に限った事ではないはず。
口利きや金銭での裏口入学は論外ですが、
女子と多浪生に関して、また地域枠に関しては、現場の医療を知っている者であれば、
単純に”不公平””差別”というだけでは解決できないことを知っています。
医学部の性質から、”学ぶ”ことだけが目的ではなく、医師養成所の意義も大きいのです。
国においては、適正な医師数や地域格差の是正(住む場所の選択自由に関わる問題もあります)、
医療現場では、医師の働き方の改革(どの医療機関も”言うは易し行うは難し”の状態です)、
国民においては、医療に求める意識改革までなされないと、
また男女の社会での役割に関する議論までなされないと、
正解は出てきません。不正は駄目ですが、正義だけでは解決できないでしょうね。