男性更年期障害、治療体験記①

 5月頃から、なんとなく体が変だなと思っていました。仕事のやる気が出ない、頭がすっきりせず集中力が継続しない、疲れていないはずなのに元気が出ない、なんとなくイライラする、なんだろな?と思っていました。

 4月に開業したところですし、疲れが出たのかな、五月病かな、怠け気味なのかな、などと安易に考えていました。

 

 やがて、難しいこと、ややこしいことを考えるのがだんだん億劫になってきました。休日も寝てばっかりで、外出もしなくなりました。それほど忙しくもないのに、毎日クタクタです。若い時はこんなことはなかったのに、年とったな。そんな風に思っていました。

 

  ところが、それがだんだん悪化してきて、どうにもこうにも知力体力が出なくなってきました。仕事の能率が目に見えて低下し、毎日の雑用がたまるようになり、なぜかそういう時に限って余分な仕事も増えるもので、たいした仕事でもないはずなのに、だらだらと時間はたつものの、さっぱり仕事ははかどらず、複数の締切が迫ってきて、やばい!どうしよう!なんとかしなくっちゃ!考えがまとまらない!集中できない!と、いよいよ追い詰められていた時、ふと思いついたのです。

 「ひょっとして、これってLOH症候群じゃないよね??」

 

  朝、クリニックでさっそくホルモン検査をしてみると、案の定、異常低値をしめしているではありませんか!

  自分の専門分野ですが、まさか自分がLOH症候群になるとは思ってもみませんでしたので、気が付くのが遅くなってしまいました。やれやれ、医師としては恥ずかしいことです。

 

  今までも、多くの男性更年期障害、LOH症候群の患者さん達に出会ってきて、治療を行ってきましたが、頭では分かっているものの、心底わかってはいないような、共感できていないような、後ろめたさを感じていました。論語読みの論語知らず、でしょうか。

 

  というわけで、さっそく自らの男性ホルモン補充療法を始めてみることにしました。

 

  次回は治療効果の体験記です。うまく書けるかな?