京都新聞連載 「気付いてほしい男性不妊」 全8回一挙公開 第8回

京都新聞6月18日付朝刊

⑧「メッセージ」

連載は今回で最終回です。これから結婚されるお二人と現在子づくりを考えているご夫婦にメッセージを贈りたいと思います。

まず、結婚されるお二人へ。

結婚後の生活について二人で話し合いをされると思います。住居のこと、仕事のこと、お金のことなど、いろいろありますね。その中で、「将来の家族計画」についても話し合っていただきたいと思います。

いつ子づくりを始めるのか。何人子どもが欲しいのか。一人目はいつぐらい、二人目はいつぐらい、三人目・四人目はどうするか。結婚したらすぐに話し合って下さい。

「なるようになるだろう」「仕事が一段落してから考えよう」などと受け身に考えていて、手遅れになるケースがあまりに多いからです。昨今の不妊治療の技術は向上しているとはいえ、「年齢」だけはどうにもなりません。後悔先に立たず。前向きに子づくり計画を立てて下さい。

次に、子づくりを考えているご夫婦に。

1年間、子どもができないのであれば、ご夫婦とも受診をして下さい。妻が通院しているから、妻に原因があるから、と夫が受診しない例も多いですが、夫婦ともに原因となることが24%もあります。(世界保健機関調べ)。夫も受診をしてください。

不妊治療にちゅうちょしている方も多いです。このままいくと最終的に子どもができない可能性もあるけれども、それでもよいのか、と自問してみて下さい。答えは自ずと出てくるでしょう。

不妊治療は大変なものです。何より、うまくいかなかった時のショックが大きい。時には休憩が必要なこともあります。でも、また頑張ってほしいです。

現在の技術をもってしても、最終的にあきらめざるを得ないケースも多いのです。もし自分がそうなったときに、後悔するだろうか、と想像してみて下さい。十分に頑張った人は後悔しないと思います。

これで終わりです。一人でも多くの命が育まれるよう、祈念しております。

 

〈これから結婚や子づくりを考えているカップルへ…〉
現在の医療技術をもってしても、子どもができない可能性も大いにあることを肝に銘じて
特に年齢の問題は解決できない。失った時間は取り戻せない
後悔しないよう、結婚したらすぐに家族計画を立てる
不妊治療も積極的に考える