今年の目標

  1月も中旬になってしまいました。皆様、寒中お見舞い申し上げます。いちおか泌尿器科クリニックを今年もよろしくお願いいたします。

  毎年、新年には「今年の目標」なるものを立てています。今年の目標は「積極的な学術活動」としたいと思います。新年初回のブログ更新ですので、やや硬い話になりますことをお許しください。

  我々医療者には、3つの役割があります。第一は「臨床」、患者さんの診断をして治療を行うことです。第二が「教育」、若い医師や医療者に知識と経験を伝えることです。我々のような外科医にとって最も大切である手術のノウハウというのは、口伝によりこっそりと伝えられていくものです。ですから、若手の先生と一緒に手術を行うことは大変重要な意味を持っています。当院においては京都大学の若手医師が手術に立ち会う制度を設けており、教育の場としての役割を担っています。

  第三の役割が「研究」です。現在の医学ではいまだによくわかっていないことが数多くあります。これらを解明するための研究には、患者さんから直接得られた知見から治療法を考える「臨床研究」や、実験を通じて病気の原因を解明する「基礎研究」があります。これまで、当院ではこの研究分野が手薄であったと思います。

  そこで当院では、開院以降に当院で行われた日帰り顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術のデータを集計・解析し、その結果を昨年12月に開催された日本生殖医学会総会で発表を致しました。これを皮切りに、今年は積極的に学術活動を行っていく予定です。

  まず、「臨床研究」部門では、3月のヨーロッパ泌尿器科学会において、抗がん剤治療前後の男性不妊症治療に関する当院の取り組みが認められ、発表することが決定しております。

  次に「基礎研究」部門では、原因不明の非閉塞性無精子症の病態解明を目指し、当院・京都大学・同志社大学の三者で共同研究プロジェクトを立ち上げました。先日キックオフミーティングが開催され、いよいよ本格的にスタートを切りました。

 いちおか泌尿器科クリニックでは、臨床・教育・研究活動を通して医学の発展に寄与し、皆様によりよい医療を提供していきたいと考えています。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。